JUGEMテーマ:地域/ローカル
保育園の厨房に出入りすること早や7年。保育園によっては、私より後に入った調理師のほうが多くなってます。
そうこうしてるうちに、他の保育園へ移った調理師から声がかかって、新たに取引を始めることになりました。それは、納品業者として信頼していただいている証。どんなに褒めてもらうよりも嬉しいものです。
新設保育園の料理長に就任した調理師と久しぶりに会ったら、肩書きが「食育コーディネーター」ですって。う〜む。なんですか?(^^)
食育に力を入れてる保育園だそうで、確かに「料理長」では厨房のボスって意味しか無いところ、食育コーディネーターならば、(よく分からないながらも)「タダモノではないナ」と感じます(笑)
どこの保育園でも中国産の食材はNGで、国内産か中国産以外の輸入品を納めます。もちろん価格は高くなりますが、それは食の安全に必要なコストとして割り切るほかないでしょう。
ところが、その食育コーディネーターは「国内産に限る」と。さらに「オーガニックが望ましい」と、こうおっしゃる(^^)
これまで、あまり扱っていない領域なので、新たな仕入れ先の開拓が必要になりそうです。
話は変わりますが、私は食べ物の好き嫌いが全くありません。何を食べても美味しい。人の味覚が形成されるのは幼児期から小学生あたりまでらしいので、これはやはり私の母のおかげと言えるでしょう。
言うまでもなく、人間は雑食性の動物ですから、肉でも野菜でも何でも食べます。遥か祖先まで遡れば、好き嫌い無く食べないことには生きていけなかったでしょう。そして、目の前にあるモノを食べて良いか悪いかを判別する能力を、本来、人間は持っているはずで、そこまでを含めた感覚が味覚。
好き嫌いが無くなったり、身体に良くないモノを判別する能力を身につけるために、何をすれば良いのか私には分かりませんが、幼少期に安心・安全な食べ物をバランス良く食べることがプラスに働くことは間違い無いでしょう。
食料が不足する被災地で、「何が食べたいか?」と問われて、ほとんどの人が答えたのはハンバーガーでもフライドチキンでもなく、ご飯と味噌汁だったそうです。
日本人だから、ご飯や味噌汁が美味しいのは当然だけど、加えて、幼少期に培われたご飯や味噌汁への安心感、信頼感がそう言わせてるのではないかと思います。
新設保育園の取り組みに及ばずながら力になりたいと思います。コストがかかることなので、食材の品質を落とさず、少しでも安く仕入れることが、当面の私の役目になりそうです。
投稿とあまり関係ありませんが、思いついたのでもう少し。
どんな観光ガイドにも載ってる有名な食堂がありまして、食レポのタレントが目を丸くして「美味しい〜。幸せ〜」とか言うんですよ。地元では味が落ちたと言われてる食堂で「幸せ〜」なんて、この人達はこれまで何を食べてきたんだろうと思います。
まあ、彼ら彼女らはそれが仕事なのでいいとして、沖縄初心者の皆さんは真似をしないでいただきたい。沖縄には美味しいモノが沢山ありますから、順番に食べてみて、何年か後に再度その食堂を訪ねて下さい。「幸せ〜」は、その時に言っても遅くはありませんからね。