<< ヤンバルに猪はいないのか(^^) | main | ペリー提督日本遠征記(2)那覇〜西原 >>

ペリー提督日本遠征記(1)那覇港

0

    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    「ペリー提督日本遠征記」を読んでます。

     

     

    合衆国政府がペリー監修の下、ペリーの日記やノート、公文書などを基に編集した遠征記です。

     

    ペリーは那覇を拠点に、浦賀へ2度、香港と小笠原諸島へ各1度の航海をしているので、那覇への寄港回数は計5回になります。

     

    この遠征記には美しい沖縄の風景が随所に描かれています。それを読むと大変気分が良いので、その一部を抜粋しました。コピペができないので時間がかかるのよ、これが(^^)

     

     

    (遠征記の抜粋)


    (1)那覇入港前

     

    海上から眺めると、この島の海岸は緑が美しく、鮮やかな緑の森や耕地があって彩り豊かである。雨のためにその風景の色彩はなおいっそう輝きを増し、豊かなイギリスの風景を思い起こさせた。

     

    水際からすぐに隆起している丘は島の中心に向かってしだいに高くなっており、ところどころ唐突におもしろい形の岩山が突出していて、かつて火山活動があったことが分かる。

     

    丘陵の頂きに沿って杉か松らしい森が広がり、傾斜地は菜園や穀物畑でおおわれている。丘の北側はさらに高くなっており、また海岸は岬が二ヶ所突き出し、その間が深い湾か入江になっていることを示している。 

     

     

    (2)那覇入港後

     

    艦が島にかなり近づいたので、湾の奥の那覇の町がはっきりと見えた。

     

    その正面にアベイ岬と呼ばれる岬が突き出していた。その岬は樹葉でおおわれ、突端のところに岩山がかたまっていたが、そこにある苔むした小塔と扶壁とがこの岬の名の由来であることは明らかだった。

     

    丘にはところどころ白い斑点が点在していて、はじめは住居かと思われたが、やがて石灰岩の墳墓であることが分かった。

     

     

    (3)那覇上陸後

     

    われわれはしばらく珊瑚礁の岸にもたれ、不思議な海中植物の美しい色や形状に見とれていた。

     

    珊瑚礁は円形の堤のような形を成し、まるで秋の森におおわれた小さな丘の連なりのようで、その中に澄んだ深い水をたたえていた。

     

    青、紫、薄緑、黄、白が華麗なぼかし模様になって波間にひらめき、崖の緑にはさまざまな形状の植物が群生し、海面下を流れる潮流によってできた谷に垂れ下がっていた。

     

    そのような珊瑚の森の間を、まじりけのないラピスラズリの矢のように、青い魚があちらこちらと行き交い、目のくらむようなエメラルド色をし、尾と鰭の間が金色をした魚がアラビアの物語にでてくる緑の鳥のように手をすりぬけていった。

     

    水はその深さを見誤るほどに澄みきっていて、まるで蔓植物の天蓋に腰をおろしているような気がしたり、また、向き合う二つの山頂の間にぶらさがっているような心持になったりするのだった。

     

    詩や寓話の題材となるあらゆる海の脅威のうちでも、この眺めは最も美しいものだった。

     

    (抜粋終わり

     


    突き出した二本の岬のうち、一本は先原崎。ペリーの地図ではアベイ岬と名付けられていて、大修道院を意味するそうです。

     

    現在の那覇空港の北端が先原崎。LCCターミナルの利用経験がある人は、LCCに到着したシャトルバスを思い浮かべて下さい。そのバスの真後ろの方向に先原崎灯台跡があります。

     

    さて、もう一本の岬はどこでしょう。まず波の上が思い浮かびましたが、先原崎と対比するには小さ過ぎますね。私の想像ですが、浮島全体を岬と見なしたのではないかと。

     

     

    波の上には宣教師のベッテルハイムが住んでいて、ペリー艦隊が那覇港に入港した際は、自宅にイギリス国旗を掲げて歓迎の意を示しました。

     

    ペリーはベッテルハイムの名前を知っているばかりか、彼が島民に嫌われていることまで知っていたようです。琉球に渡航した西欧諸国間で琉球の情報が共有されていたんですね。

     

     

    ペリーの艦隊は那覇港沖に停泊し、そこから小舟で上陸しました。私はその上陸地点を、上陸碑のある泊港と思っていましたが、士官達が乗った小舟がベッテルハイムが掲げたイギリス国旗を目指したため、最初の上陸地点は波の上になりました。

     

     

    過去の投稿はこちらから。

     

    泊港の風景(2)ペリー来航 

    ペリーの航海 

    テンペストの登場人物(1)ベッテルハイム(上) 

    テンペストの登場人物(1)ベッテルハイム(中) 

    テンペストの登場人物(1)ベッテルハイム(下)


    コメント
    Cさん、本当に美しい琉球の描写は
    気持ちよいものですね。胸がすっと
    します
    • たかっち
    • 2019/06/25 7:05 PM
    たかっちさん

    宣教師ベッテルハイムは、初めて目にした琉球の島々を「目に見えるすべてが、神が創り給うた楽園のよう」と記しています。

    美しい島だったんでしょうねぇ。うらやましい。
    • coralway
    • 2019/06/25 7:16 PM
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << July 2019 >>
    プロフィール
    profilephoto


    念願の沖縄生活を始めて9年になりました。
    沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@i.softbank.jp)
    Twitter
    お勧めの本と映画
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM