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「さくら!!よかったな!」(1)

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

     

    高校生の息子が厳格な父親に反発して家を出ました。そして上京してはみたものの頼る人もなく、何のアテもない。街でフラフラしてるところを印刷工場の社長に拾われて、息子は印刷工になりました。

     

    やがて息子は成人し、印刷工場隣の団子屋の娘と結婚することになりました。結婚披露宴に招かれ、息子との再会を果たした両親は終始無言でしたが、挨拶を求められ、ようやく父親が口を開きました。

     

     

    本来なら、新郎の親としての、お礼の言葉を申さねばならんところでございますが、わたくし共、そのような資格のない親でございます。

     

    しかし、こんな親でも、なんといいますか、親の気持ちには変わりないのでございまして・・・。

     

    実は今日、わたくしは8年ぶりにせがれの顔、皆さんのあったかい友情と、さくらさんの優しい愛情に包ままれたせがれの顔を見ながら、親として、わたくしはいたたまれない様な恥ずかしさを・・・。

     

    いったいわたくしは、親としてせがれに何をしてやれたのだろうか。なんという、わたくしは無力な親だったかと・・・。

     

    隣におります、わたくしの家内も同じ気持ちだと思います。この8年間は、わたくし共二人にとって、長い長い冬でした。そして、今ようやく、皆様のおかげで春を迎えられます。

     

    皆さん、ありがとうございました。さくらさん、博をよろしくお願いいたします。さくらさんのお兄さん、二人のこと、よろしくお願いいたします。

     

     

    これを聞いて感極まった寅次郎は、両親に心からの礼を述べ、嗚咽を堪えながらひな壇へ向かい、「さくら!!よかったな!」と。



    博と同じように家を飛び出しテキ屋になった寅次郎は、20年もの間、柴又へ帰りませんでした。親の死に目に会うこともありませんでした。

     

    父親の挨拶により、長年の確執が解消され、親子は再び家族になりました。うつむいて涙を流す博。それを果たすことができなかった寅次郎は我が事のように喜んだのでした。

     

     

    寅次郎は妾の子で、さくらとは異母兄妹。二人の父親は死ぬ間際、おいちゃんにさくらを頼むと言い残し、おいちゃんは実の親と同じ覚悟でさくらを育て、父親との約束を果たしました。

     

    寅次郎が20年ぶりに柴又へ帰って来たのは、そこにさくらがいたからで、さくらもまた、寅次郎の帰りを待ち続けていました。

     

     

    「男はつらいよ」の中心には寅次郎とさくらがいます。そして二人を取り囲むように家族がいます。それを観た私達は兄妹っていいものだ、家族っていいものだと、映画のシーンに自分を投影するのだと思います。

     

    私にも妹がいます。もちろん、映画のようにドラマティックなものではありませんが、私にとって悔やんでも悔やみきれない出来事がありました。

     

    (続く)


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