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崎山節・崎山ゆんた・ミナトーマ

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    八重山の西表島を、やや強引ですが丸い時計に見立てると、1時の位置にある船浦港、5時の位置にある仲間港に、石垣島から船が着きます。

    車の走れる道路は、10時の位置から時計回りに6時の位置までです。

    6時から10時の間は道がありませんので、そこへ行くには、船をチャーターするしかありません。陸路はジャングルに阻まれて、歩くのが難しく、干潮時に干潟や浅瀬を歩くことになるそうです。

    もちろん、誰も住んでいません。

    その、誰も住んでいない所に、三つの湾(網取湾、崎山湾、鹿川湾)があります。それぞれの湾には、昭和の初期まで村がありましたが、現在は廃村となっています。

    三つの村は、マラリアにより波照間島が全滅することを避けるために、波照間島民が移り住み、土地を開拓し、新しく創った村です。

    波照間島民を救済するというよりは、島民が減ることにより年貢が減ってしまうリスクを分散させるための政策だったようです。

    地区や道路などで区分けされた上で移住者を決められ、強制的に移住させられた島民は、家族や恋人と離れ離れになってしまったのです。

    八重山の唄、崎山節・崎山ゆんた・ミナトーマには、それぞれ、当時の崎山村民の、故郷を離れた悲しみ、開拓の苦しみ、それでもなんとか暮らしていこうとする意志が込められています。

    崎山節の歌詞を意訳すると、
    「せめて島を見たいと思い、山に登ると、そこに懐かしい生まれ故郷が見える。同時に、自分と島を隔てる海によって、決して島には戻れないのだということを気づかされてしまう。悲しくて、涙がどんどん出てきて止まらず、せっかく島を見るために山に登ってきたのに、涙で見えなくなってしまう。」という感じでしょうか。

    どの唄も、八重山民謡の定番ですから、多くの唄者によって唄われていますが、それぞれ表現の方法が異なりますから、聞き比べてみても楽しいと思います。

    例えば、崎山ゆんたですが、大島保克は原曲に忠実に唄いますので、「ゆんた」の意味のとおり、かつての村民が、労働の中で唄っているような味わいがあります。

    新良幸人は情感豊かに唄いますので、三線の悲しい旋律に涙ぐみそうになってしまいます。

    写真は、沖縄文庫の「崎山節のふるさと」です。 元崎山村民の川平永美氏による昔の村の話をまとめた本です。


    コメント
    この数日間、網取、崎山、鹿川の景色、情報を色々見ています。沖縄に住んでいるウチナーンチュには何の興味もない話です(もし私が沖縄で暮らしていても同じ)。


    いまナイチに暮らしていて、Cさんのブログを見て、池田卓さんの船浮通信を見て、、、なんか少しだけCさんの言う「憧憬の地」がわかる気がしますわ。


    先日石垣島に3日間いて歩き回り目にした 家々、スージや石垣から生える草までも、わたしの夢に出てくる幼少時の思い出そのものでした、、、不思議な気持ちです、、、
    • うちなーんちゅ
    • 2018/09/21 10:24 AM
    故郷の波照間島から強制的に移され、ジャングルを切り開いて村を興し、子孫を残す。その暮らしの中で生まれた民謡。そして、マラリアによる人口減と廃村。

    どんな気持ちでどんな暮らしをしていたのか、その場に立ったからと言って、何かが分かる訳ではないけど、立ってみたい。

    もう、なんか、本能的な衝動(笑)
    • coralway
    • 2018/09/21 11:26 AM
    えーーー  上原亀さん家の前の路地の女性 と同じですかー^^;

    本能のままに生きちゃってください
    • うちなーんちゅ
    • 2018/09/21 11:42 AM
    あらぁ、いいこと言う(笑)

    亀さんちの前の路地に立っても、何も変わらないのよ。

    でも立った。それは意味がある(笑)
    • coralway
    • 2018/09/21 3:48 PM
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