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崇元寺の石門

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    那覇の安里にある、旧崇元寺の石門です。

    20110203165418_0.jpg

    那覇から首里へ向かう県道29号線(崇元寺通り)に面していて、相方(あいかた)積みの美しいアーチが目をひきます。

    崇元寺は琉球王朝歴代国王の国廟でした。

    琉球国王の王位を承認するため、中国から琉球に到着した冊封使(さっぽうし)は、首里へ向かう前にここに立ち寄り、諭祭(ゆさい)、つまり先王の葬儀を行いました。

    冊封使は、諭祭を終えた後に首里に向かい、新王の即位式に臨んだのです。


    崇元寺は1527年の建立といわれています。

    寺の本廟は沖縄戦で失われ、寺を取り囲んでいた石垣のうち、前面の石門部分だけが残りました。

    崇元寺は那覇の重要な観光地ですが、近くに駐車場が無く、石門以外に見るべきものが無いため、観光バスは石門の前を減速して通り、窓から眺めるだけという、トホホ・・・な扱いになっています。


    古い絵画が残されています。



    石門前の大通りは那覇と首里を結ぶ幹線道路で充分な道幅ですが、自動車の無い時代ですから、のどかなものです。

    もう少し時間が経って、写真に残っている崇元寺です。

    20110203165352_0.jpg

    椰子の木に挟まれて、本廟の屋根が見えていますね。

    石門の前を、那覇と首里を結ぶ路面電車が走っていた時期もありました。


    先日、同じアングルから写真を撮ってみました。

    20110203165327_0.jpg

    古い写真にもあるガジュマルが成長し、石門を飲み込みそうです。椰子の木は今はありません。


    本廟の古い写真です。

    20110203165438_0.jpg

    石門のアーチをくぐって、寺内に入ってみると、ガジュマルが広い日陰をつくり、本廟のあったあたりは芝地になっています。

    20110203165456_0.jpg

    この場所で行われた冊封使による儀式を、今、想像することはまったく無理です。

    本当に、なにもありません。


    由緒ある寺が失われたことは残念ですが、奇跡的に残った美しい石門を眺めていると、「よく生き残ってくれたな。」という気持ちになります。

    幸い、広い土地が公園として確保されているので、いつか、本廟が復活する日が来るかもしれません。

    そして、古式に則った諭祭の儀式を見ることができればなぁ、と思います。

    そうしたら、観光バスも停まってくれるでしょう。

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