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真珠道を歩く(4) 山下南〜小禄

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    真珠道(まだまみち)を歩く。

    第4回目は、モノレール奥武山公園駅そばの山下南交差点付近から、小禄本道り(県道7号線)に沿って南下し、小禄交差点付近に至る道です。

    この日の起点は、「後原(くしばる)ビジャー小(ぐゎ)」。この地区の生活に使われた、かつての村井戸(むらがー)です。

    空港行きのモノレールの左手窓から見える位置にあります。昔は、豊かな水が溢れ出ていたそうですが、今は涸れています。

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    この井戸の西側の、地元で中道(なかみち)と呼ばれる道が旧真珠道なのですが、そこは普通の車道で、まったく楽しくないので、井戸の東側の階段を上り、裏道を通ることにしました。

    このあたりの住宅は、ほとんどの家に石垣があるので、なかなかいい雰囲気です。

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    地面がコンクリートだったり、せっかく石畳道が残っていても排水溝がその雰囲気を壊したりしていますが、まあ、我慢しましょう。

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    次の写真は「後(クシ)ンカーガー」。昔、祝女(ノロ)が専用に使っていた井戸で、この付近がこの地区で最も神聖な場所だそうです。

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    祝女は、地域の祭祀を取り仕切り、御嶽を管理する女司祭のことで、村人から尊敬され敬われる存在でした。

    代々、血縁で受け継がれていますから、今も数多くの祝女の家系が残っています。


    この記事のテーマは真珠道ですが、真珠道から少しそれた場所に見所が多いものですから、記事の内容も、文字通り脇道に逸れています。

    森口公園の入口近くに、石畳道が残っていました。

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    石畳道と石垣を組み合わせると、グッといい感じになります。

    もう一箇所、同じような石畳道がありました。こちらは左右がコンクリートブロックなのが残念です。

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    この日一番の感激は次の民家でした。

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    伝統的な沖縄の民家が、こんな市街地に残っているとは知りませんでした。

    家を取り囲む石垣と植栽。瓦屋根。入口のヒンプン。すばらしいです。


    この地区に住む人は、街を美しくする努力をしています。

    例えば、この火焔葛(かえんかずら)です。
    最盛期を少し過ぎているようですが、すごい花の量です。

    花の名前の火焔は、鳳凰木を火焔樹と呼ぶのと同じで、花の色に由来しています。

    それだけではなく、蔓に沿って花が開花していく速度が、燃え広がる炎のようだという意味もあるそうです。

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    このお宅だけでなく、庭や鉢植えの花が、いたるところで咲いていました。

    次の写真は、「小禄里主所火之神(うるく さとぅぬし どぅくる ひぬかん)」。

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    火之神(ひぬかん)は、地区の守り神です。

    祠(ほこら)に至る道には芝生が植えられ、周囲は鉢植えの花が溢れています。

    住民がここまで手を入れてくれれば、火之神もやる気がでるというものです。


    さきほど、沖縄で祝女の家系は継続していると言いましたが、そのうちの一軒がありました。

    石の階段を上ったところに火之神が見えますが、その後ろがノロの屋敷です。

    一般的な沖縄の苗字の表札に「ノロ殿内」と書かれていました。


    20110310193339_0.jpg

    古いものを残し、それらを大切にする風土が残るこの地区は、今の沖縄、特に那覇の財産だと思います。

    行政が動いて、駐車場を整備し、コンクリートの歩道を石畳道に修復し、石垣の新築・修理に補助金を出すなどの取り込みを行えば、沖縄らしい街並みになるでしょう。

    私は、金城の石畳道以上の観光資源だと思いました。

    もちろん、地区の住民がそれを望むか否かという問題はありますけどね。


    最後に、この日の散策にアクセントをつけてくれた、梵字(ボロン)碑とシーサーを紹介します。

    梵字碑は、石敢當(いしがんどう)と同じ魔よけです。道路わきにポツンと立っていました。

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    そして、このシーサーは、袋中寺(はいちゅうじ)近くの民家の庭先にいました。

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    真珠道を歩くことに拘らず、色々なものを見て歩こうとしたことは正解でした。

    一方、次回は改めようと考えたことがあります。

    この日の散策は那覇まちまーいの地図を使いましたが、地図を使うと目的地を効率的に廻ることができる一方、そのことに意識が集中してしまいます。

    そのために視野が狭くなり、見落としたものがたくさんありそうです。

    大雑把な地理を頭に入れて、何も持たずに散策するのがよさそうです。

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