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辻真先著「沖縄軽便鉄道は死せず」

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    辻真先(つじまさき)著 「沖縄軽便鉄道は死せず(2005)」を読みました。




    沖縄戦で那覇が壊滅し、米軍が読谷に上陸した直後から、物語が始まります。

    琉球王家の子孫、辻遊郭の尾類(ジュリ)、軍医、新聞記者ら、それぞれヤンバルへ向かう事情を抱えた9人が、戦禍を免れた沖縄軽便の機関車を自ら運転し、終点の嘉手納駅を目指して沖縄本島を北上します。

    そして、読谷から首里を目指して南下する米軍と、正面から向き合うことになります。

    さて、9人の運命は?という内容です。


    著者の辻真先さんは、名探偵コナンなどのアニメ脚本家であり、推理小説の作家でもあります。

    密室殺人など推理小説の要素を含みながら、それぞれのヤンバルへ向かう事情が複雑に絡み合います。

    完成度が高い作品で、昨夜は一挙に最後まで読んでしまい、気が付くと午前3時でした。


    この本のもう一つの楽しみは、沖縄軽便鉄道の詳しい描写です。

    機関車の性能や運転方法、鉄道沿線の風景、いずれも丁寧な取材に基づいたものだとわかります。

    沖縄戦が始まって以降、軽便鉄道が乗客や貨物を載せて走ることはありませんでした。

    フィクションではあっても、この作品によって、軽便は最後の仕事を与えられ、それをやり遂げたのです。



    不本意な終末を迎えた軽便に、再度、スポットライトをあてた作品に、胸のすく思いがしました。


    そして、ヤンバルを目指した9人は、それぞれの想いを遂げることができたのか?

    物語は、予想外の結末を迎えます。

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