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沖縄の石橋(3) 下原橋と長堂の石橋

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    前回、前々回と不満ばかりで申し訳ないですが、沖縄の石橋に対する愛情表現のようなものですから、どうか大目に見てください。

    さて、往来があり、生活の一部になっている石橋があるのか?

    首里赤田町に、下原橋(しちゃーら ばし)という石橋があります。



    かつては、首里城と島尻を繋ぐ宿道(街道)の要所でしたが、今は寂しいことになっています。

    橋の名前を示す案内もなく、橋の上は前後の路面と同じ舗装道路です。ガードレールがあるので「橋を渡ったのかな?」という感じです。

    つまり、橋を渡る人も車も、石橋を渡っていることに気づかないのです。

    存在感ゼロなんです。


    次の写真は、豊見城市長堂に残る石橋です。



    下原橋と似たような状況ですが、この橋が救われているのは、川沿いの道と直角に架かっているので、石橋だとわかることです。

    雑草がボウボウで橋が見えませんけどね。


    沖縄本島の石橋30ヶ所のうち、これまでに半分を見て廻りました。

    残り半分の石橋は、どんな状況なのでしょうか。

    聞くところによると、草むらをかき分けてやっとたどり着くような石橋もあるそうで、本気でハブが心配です。


    今日紹介した2ヶ所の石橋は、遺構として保護されているわけではなく、たまたま交通量が少ないので、道路を拡張する必要がなく、壊されずに済んでいます。

    城(ぐすく)、石橋、石畳道、井戸など、沖縄の建造物は優れた石工技術により成り立っていました。

    今や、石の建造物は減り、新しく造ることもなく、補修することもなく、石工技術を活用する機会が無くなっています。

    沖縄の石工技術は廃れる一方です。

    これはピンチです。


    八つ当たり気味ですが、私はどうも、首里城の城壁を好きになれません。

    規模の大きさは群を抜いていますし、ライトアップされた城壁の荘厳な雰囲気は素晴らしいものがあります。

    しかし、どうも違和感を感じてしまうのです。何かがおかしい気がします。

    無知がゆえの暴論と自覚しつつも、首里城の城壁を修復した技術を「あんまり、たいしたことはない。」と思っています。

    どの程度の技術水準なのか、機会があれば、専門家の意見を聞いてみたいものです。


    一方で明るいニュースがあります。

    数年前に宮古島で、島尻入江橋(すまずぃーばし)という石橋が新たに建造されたそうです。

    長さ30mの本格的な石橋で、沖縄県内で石橋が建造されたのは、戦後初だとのことです。

    戦後初なんて情けなくなりますが、でも、いい話です。


    ウチナーンチュは石の建造物なんて見慣れていて、特別なものと思ってないかもしれません。

    沖縄の石工技術は飛び抜けて高い水準にあり、間違いなく日本のトップなのです。

    その技術を生かせる機会を増やすことが、ウチナーンチュにとっても、沖縄を訪れる観光客にとっても、良いことなのですけどね。(なかなか、そうはいかんか)

    コメント
    琉球人のふらー1号と申します。
    ネット散歩中こちらのブログ拝見しました。

    >>首里城の城壁を修復した技術を「あんまり、たいしたことはない。」と思っています。

    首里城の城郭城壁の印象まったく同感です。
    私も以前より首里城の石垣の復元の在り方に疑問を呈しております。
    以下長文になりますが私所見を述べさせていただきます。
    尚、コメントが不愉快ならば即刻削除されても結構です。

    まず、はっきり申しますと現在首里城の石工の技術的レベルは残念ながら最低ランクと言わざるを得ない状況です。しかも年々悪化の傾向が強く、駄作化しております。
    厳密に申しますと一部を除き、首里城の復元された石垣はどれも、伝統的石工の技術は殆ど見られません。作業工程として明らかに高効率化したグラインダー等の機械化作業による近代建築です。本来伝統的石工の技は接合断面、石垣表面はあそこまで直線的には仕上げません。
    首里城の石垣の積み方は主に「布積み」「相方積み」の2種が混在しておりますが現在見られる新築された石垣、城壁は形状的に言って特に「相方積み」は江戸城の「切込みはぎ」の技法とソックリです。
    はぁ?何でよ!ここは東京か?です。
    とある講演会で首里城復元に尽力された「高良倉吉氏」に私が抱いている疑問、思いを氏にぶつけました。

    師曰く。
    「首里城の石垣は恥ずかしながら駄作です。工期日程と予算の都合であの形になっていまっています。できれば直したい…。」

    ↑伝統技術再現は無理っぽい言い回しです。
    復元当初は伝統の技に近づけようと努力した形跡があったのですが…。首里城には近年裏切られっぱなしです。
    しかし!新築復元城壁でも頑張ってるグシクあります!自分的一押しは「浦添城址」と「勝連城址」です。100点ではありませんが石の積み方が手作りの「意志」が感じられます。
     
    長文駄文失礼しました。


    • ふらー1号
    • 2013/10/11 10:06 PM
    コメントありがとうございます。

    やはり高良先生も、そう思われていたんですね。ちょと裏切られたような気になっていましたが、少しは安心しました。だけど、駄作と言われたら失望しますね。

    首里城は観光施設と割り切るとして、地方のグスクは、本物を指向して欲しいですね。浦添グスク、勝連グスク、まったく同感です。
    • coralway
    • 2013/10/11 10:22 PM
    Cさ〜ん、たった今南大東島に到着しました。

    ウソです、那覇空港です。

    これから乗り継ぎで宮古島に向かいます。
    今回は、島尻マングローブ内にあるこの記事で紹介されている島尻入江橋で感動する予定です。

    夜は、イーザト(西里)で飲みましょうね〜。

    訪沖歴5年目に突入済み

    台風来てますが......(笑)
    • ひよこ
    • 2014/10/02 10:01 AM
    ひよこさん

    大東島、本気にしましたよ。

    やりかねんからな(笑)。

    島尻入江橋、写真下さ〜い!!
    • coralway
    • 2014/10/02 5:34 PM
    Cさ〜ん、今、宮古島空港の展望デッキで、多良間島に
    飛び立つRACを見送りました。

    いいなぁ、搭乗したいです、昨日と今日、島尻でパーントゥプナハの奇祭だそうです。

    酒飲んでて気がつきませんでした。(笑)
    • ひよこ
    • 2014/10/04 9:56 AM
    ひよこさん

    パーントゥの日と知らずに偶然なの?

    なんてラッキーな。

    多良間の豊年祭も見てみたいねぇ。
    • coralway
    • 2014/10/04 10:00 AM
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