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首里儀保町の宝口樋川

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    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    首里儀保(ぎぼ)町に、どんな旱魃(かんばつ)でも、決して枯れることのなかった湧き水があります。

    それは宝口樋川(たからぐちひーじゃー)という共同井戸で、モノレール儀保駅の近くに今も残っています。

    沖縄では湧き水のことを樋川と呼びます。

    水源の乏しい沖縄で、この樋川は地域の住民にとってかけがえのないものだったでしょう。

    モノレール沿いにあるこの標識からすぐのところに、儀保川(じーぶがーら)が流れていて、宝口樋川をその川の名前と勘違いすることがあるようですが、川の名前ではありません。



    儀保川に沿って、石畳道が整備されていて、宝口樋川はその先にあります。



    樋川が活発に利用されていた頃の写真がありました。

    飲み水として利用することはもちろん、野菜を洗ったり、洗濯をしたり、地域の住民が集う場所でした。



    こちらが、現在の宝口樋川です。

    上の古い写真と、同じアングルで写真を撮ってみました。バケツの置いてあるところが水源です。



    湧き水の出口は相方積みの美しい石垣で保護されています。



    今はこの樋川を使う人は無く、水の流れる音だけの静かな空間です。

    周辺の木々が日陰をつくり、脇を流れる儀保川の段差が小さな滝になっていて、いい雰囲気です。



    本来は、散歩の途中で一休みするのに絶好の場所なのですが、それが、なかなかそうはいきません。

    儀保川の水が臭いのです。写真でもわかるように、水は濁り、泡まで浮いています。

    これでは魅力が半減どころか、幻滅です。

    加えて、近くに幹線道路を通した影響で、決して枯れることの無かった樋川の水量が減っているそうです。


    宝口樋川は、近代遺産100選に選ばれています。そのことにまったく異論はないものの、周囲の環境がこれでは何にもなりません。

    沖縄の遺産保存の取り組みは、どこか片手落ちなところがあります。

    本当にいい場所なのですが、このままでは、お薦めする気にはなれません。

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