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国頭村宜名真「戻る道」

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    ここは、国頭村宜名真(ぎなま)近くの旧道です。

    20110520224135_0.jpg

    宜名真の茅打ちバンタは、高さ80メートルの断崖絶壁ですが、100年前まで、その崖の中腹を狭い道が通っていました。


    崖に打ちこんだ杭や木の根を手掛かりに歩くのですが、道幅が狭く、両方から人が来ると、どちらかが引き返すしかなかったそうです。

    そのため、その道は「戻る道」と呼ばれていました。


    1912年、地元の小学校長、当山正堅さんの呼びかけにより、地元住民が総出で、巨大な岩を開削することを決心します。

    そして写真の道が開通したのです。

    道幅が広がり牛馬も通れるようになったため、辺戸地区の開拓が一気に進みました。

    今は、1983年に開通した宜名真トンネルにより、この道は役割を失っています。


    やんばるに出かけると、必ずどこかで道路工事が行なわれています。

    岬の根元にトンネルを掘り、入り江に橋を架け、道路がどんどん直線化しています。

    もはや、やんばるは陸の孤島ではありません。


    一方、やんばるの山中を大国林道が縦断し、そこから無数の林道が分岐しています。

    そして、生活圏を分断された生物が、どんどん孤立しています。


    もう道路は充分ですから、今度は、林道を自然に戻しませんか。

    必要だと理屈をつけて建設した林道を「やっぱり必要ありませんでした。」と白状するのは恥ずかしいでしょうが、地元の人達からも、後世の沖縄県民からも、感謝されることは間違いありません。

    当山正堅さんは道を造って名を残しました。今度は、道を壊して名を残す人が現れてもいいでしょう。

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