<< 伝説の歌人 吉屋チルー(1) | main | ウミンチュの祭 糸満ハーレー >>

伝説の歌人 吉屋チルー(2)

0
    JUGEMテーマ:地域/ローカル

    吉屋チルーの生涯は、沖縄芝居の定番となり、本になり、民謡で唄われています。

    遊郭に売られた歳がいくつか、何故若くして命を絶ったのか、極端な言い方をすると、そんなことはどうでもいいのです。

    事実がどうだったかということより、芝居のストーリーにどれだけ説得力があるかが問われます。

    観客が納得できれば「なるほど、そうだったのか。」となりますし、納得できなければ「いいや、そんなはずは無い。」となります。

    当然、チルーは絶世の美人ということになっています。


    写真は沖縄戦で失われた石造の比謝橋です。



    嘉手納町と読谷村の境界を流れる比謝川に架かっていた、美しく大きな石橋です。


    この石橋が建設されたのは、チルーの死後、少し経ってからのようですから、彼女が渡った橋は木造だったかもしれません。

    その橋をチルーだけではなく、多くの少女が身売りされ、渡ってゆきました。

    沖縄に、そういう時代があったのです。


    吉屋チルーは歌の才能に恵まれ、後世に名を残しましたが、チルーと同じ境遇にいた少女は無数にいたでしょう。

    ウチナーンチュの系譜をたどれば、祖先の大半がチルーの時代を生き抜いてきたことになりますから、チルーの生涯に対する共感は、並々ならぬものがあります。


    先ほど、事実がどうかは問われないと言いました。

    チルーは実在の人物ですが、彼女の生涯はもはや伝説なのです。

    ウチナーンチュはチルーを通して、過去の不幸な時代を想い、祖先を想っており、その象徴として、チルーを位置付けています。

    読谷村がチルー誕生の地として歌碑を建てれば、恩納村は「いや、違う。」と反論します。

    そんなことは、本当に、どうでも良い話なのです。

    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    calendar
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << October 2019 >>
    プロフィール
    profilephoto


    念願の沖縄生活を始めて10年になりました。
    沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@i.softbank.jp)
    Twitter
    お勧めの本と映画
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recent trackback
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM