沖縄料理と言えば、沖縄そば、ゴーヤーチャンプルーなどを思い浮かべますが、もうひとつの沖縄の味はアメリカンフードです。
アメリカ統治下にあった沖縄では、ハンバーガーなどのファーストフードが県民食と言えるほど人気があり、本土では今ひとつのタコスが、沖縄では人気です。
コザのパークアベニューの坂道を登ったところに、タコスの老舗「チャーリー多幸寿」があります。
「タコス発祥の店」となっていますが、他にも元祖を名乗る店があるので、真偽は不明です。
2,3年前にここのタコライスを食べて、美味しい記憶があったので、昼食に寄ってみました。
本来、タコスはメキシコ料理ですね。とうもろこしで作った柔らかいパン生地に、いろいろな具を載せて食べます。
沖縄のタコスは、やはりアメリカ風で、折り曲げたパン生地をカリッと揚げてあり、そこに具が挟んであります。
タコライスは、タコスの具の部分(牛挽肉、たまねぎ、ニンニクなど)を、ご飯に載せて食べます。牛そぼろ御飯を思い浮かべると、見た目は、まあ似ています。
"茹で蛸"と野菜にドレッシングをかけるのではありません。わかってますね。
このお店、写真のとおり、沖縄では珍しく店構えに「やる気」があります。
店のスタッフは感じが良く、厨房の奥で店主のチャーリーさんが、温厚そうな顔でこちらを見ています。店内の雰囲気は、いかにもアメリカの食堂といった感じです。
ここのタコライスは美味しいです。おすすめできます。
香辛料が口の中でピリピリして、ビールも美味しく飲めます。
パークアベニューの坂の入口にあった、喜屋武マリーのライブ・バー「Asian Rose」は閉店していました。
コザの灯が、またひとつ消えたのですね。残念ですが、そんな気がしていました。