久しぶりの帰宅

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    久しぶりに大阪の自宅に帰っています。

    長女の就職が決まり、来週上京するので、顔を見るために帰宅したわけです。

    高校2年の次女が進む大学によっては、一家離散になりかねませんが、子供が大人になるにつれ、仕方のないことではあります。

    写真は自宅最寄の駅から公園へ続く道です。

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    そろそろ紅葉の気配です。

    沖縄では見ることのない風景ですね。


    古波蔵のスナックMIKANのママが、私の帰宅を知り、お土産を届けてくれました。

    沖縄のドーナツ、サーター(砂糖)アンダギー(油揚げ)です。

    __.JPG

    MIKANと同じ建物の一階に製菓場があり、いつも油の臭いが漂っています。

    ここのは上等です。

    帰宅して、ダイニングのテーブルに置くと、二人の娘が、池の鯉のように寄ってきました。

    このへんは、まだ子供なんだよなぁ。

    琉球八景(5)臨海湖声

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      北斎の琉球八景5作目は、「臨海湖声(りんかいこせい)」。那覇港の三重城(みーぐしく)を描いた作品です。



      琉球王朝が那覇港に浮かぶ小島まで海中道路を建設し、那覇を外敵から護る要塞を築いたのです。

      りんけんバンドの「ふなやれ」は懐かしい旋律の佳曲です。

      その歌詞に、次のような箇所があります。

      ミケーン、タケーン又とぅんけーてぃ
      童(みやらび)、妻(とぅじ)、親(うや)かめーりば
      見分きんちかん三重城

      何度振り返ってみるが、三重城までくると、(見送る)家族を探しても、見分けがつかない

      といった意味です。

      三重城を過ぎると、外海なのですね。

      現在は、海中道路の右岸は埋め立てられ、陸地の一部となりました。そして三重城はロワジールホテルの裏庭のような場所にあります。

      琉球八景は中国冊封副使による琉球国志略の球陽八景図を模写したものですが、原本のタイトルは「臨海潮声」です。北斎は潮を湖に置き換え、改題したようです。

      那覇港に中ほどに位置し、ここが外海と内海の境になるのですから、原作の「潮声」のほうが合う気がします。

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      三重城は今でも重要な拝所となっていて、この日も数組の人たちが、入れ代わりながら拝みをしていました。

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      ここで拝みをする人は、離島出身の方が多いそうです。

      海の向こうにある生まり島の祖先に向かって、那覇での生活を報告するのですから、島に少しでも近づこうとして、ここへ来るのですね。

      海に臨み、潮の声を聞く。やはり、「臨海潮声」がいいですね。

      どうも北斎はよけいなことをしてしまったようです。

      再度の引越し・・・か?

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        11月末頃、引越すことになりそうです。

        レオパレスの杓子定規な対応で、8月の上旬に隣の部屋へ引越ししたばかりなのですが、再度の引越しになります。

        引越先は真玉橋(まだんばし)近くの国場です。真玉橋は古波蔵から国場川の上流方向へ1kmほどの所にあり、漫湖の一番奥にある橋です。

        引越の理由は駐車場です。古波蔵のレオパレスは駐車場が空く見込みが無く、近所の駐車場を探しましたが、空いているのは値段の高いところばかりでした。

        割引期間の終わったレオパレスの家賃は5万3,000円。1万円の駐車場を借りると6万3,000円になります。

        一方、真玉橋のワンルームはレオパレスと同じ広さで3万5,000円。駐車場付、敷金、礼金無しです。

        月々2万8,000円の差は無視できませんからね。


        新しいマンションの一階には、パン屋と

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        八百屋があります。

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        外観はこんな感じです。

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        古波蔵に密着した生活を続けて、そこそこ精通したところなので、少し残念な気もしますが、一方で、新しい場所が楽しみでもあります。

        こんな風に、1年に1kmずつ、しゃくとり虫のように引越すと、那覇のプロになれそうだなと、半分本気で想像したりしてみました。

        台風の誘惑

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          今、沖縄本島のすぐ横にこいつがいます。台風14号です。

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          今日の仕事は午前中で切り上げました。雨はそれほどでもないのですが、風が強烈です。

          古波蔵のそば屋の前の大きな街路樹(10m位)が根こそぎ倒れました。


          台風が来ると、いつもある誘惑に負けそうになります。

          海へ行きたいと・・・・・・・・。

          「やめとけ。」という気持が段々と劣勢になりつつあり、今日は、あと一ミリのところで思いとどまりました。

          この映像は奄美ですが、沖縄本島の撮影場所は、たいていは南部の海岸です。

          台風14号a.jpg

          岩場でないと、迫力が出ませんからね。

          次回はどうなるか。この誘惑に勝つには、相当に強い理性が必要です。

          恐怖のアフリカマイマイ

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            沖縄本島南部、南城市玉城の駐車場で見かけたアフリカマイマイです。

            カタツムリの仲間ですが、日本のカタツムリにに比べて桁違いの大きさです。20cmはあります。

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            名前の通り外来種で、戦後の食糧難の時期に台湾から輸入されました。

            寄生虫を宿している場合があり、人間に寄生すると脳炎を引き起こし、死に至ることもあるそうです。

            触ることはもちろん、このマイマイが這った後にも触れては駄目です。

            当然、駆除の対象なのですが、繁殖力が強く、なかなか完全には駆除できないようです。

            「沖縄には巨大なカタツムリがいる」と聞いていましたが、見つけて喜んでいる場合ではありませんでした。


            ところで、そんなものを何で食用にできたかと言えば、寄生虫が寄生しないように厳重に隔離し、養殖していたのですね。

            それから、沖縄では、そもそもカタツムリ(うちなーぐちで「ちんなん」です)を食べる習慣があったそうです。

            そして、戦後、食糧事情が好転すると、カタツムリを食べる習慣そのものが失われ、アフリカマイマイは放置され繁殖してしまったのだとか。

            観光客の皆さん、くれぐれも触らないようにご注意下さい。

            降雪と台風

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              台風14号が沖縄本島に接近しているらしく、那覇は今朝から雨で、風も強くなっています。

              本土の天気はどうなのかなと調べてみると、北海道では雪が降っているようです。

              那覇の今朝の気温は20度。この秋、一番の冷え込み(?)となりましたが、まだまだ太陽は元気です。

              降雪と台風。日本の北と南で冬と夏が混ざっている感じです。



              この台風、北海道に向かうとしたら、台風の吹雪になるのかなと、役にも立たないことを考えました。


              話は変わりますが、普通、台風は沖縄近辺で右へ曲がって、本土の方向へ進路をとります。ところが、今年の台風は、中国の方向へ直進する場合が多いようです。

              会社の同僚が、「中国は尖閣諸島の問題でなまいきなことを言ってるようだから、台風を全部、中国に向かわせてやりたい。」などと言ってました。

              周りの者がその意見に無責任に賛成すると、

              「日本は専守防衛で相手を攻撃できないから、毎年、台風を20発くらい中国へ向かわせると、さすがに中国も勘弁して下さいと言うだろう。」などと、調子に乗っていました。

              台風の進路を変えるテクノロジーは何百年経っても実現しないと思いますが、確かに、尖閣問題に関する中国の態度は、そのぐらいのことはしてやりたいという気持ちになります。

              歴史教科書のような沖縄県立博物館

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                久しぶりに、沖縄県立博物館へ行ってみました。

                これは博物館のパンフレットです。

                こちらが表。

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                そして、こちらが裏です。

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                パンフレットには、その博物館で注目すべき展示品を掲載するのが普通と思います。

                ところが、このパンフレットの表には博物館の建物が、裏には博物館の入口が載っています。

                「じゃあ、この博物館の一番のウリは建物なわけか?」と思ってしまいます。

                建物や内外装、つまり博物館のハードには色々と知恵を絞っている形跡がありますが、そこで何を展示し主張するのかというコンセプトが見えてきません。


                博物館の入口です。

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                2007年11月の開設ですから、新しくてオシャレです。

                館内は沖縄の歴史を順に辿っていく総合展示室と、自然、考古、美術工芸などテーマ毎の部門展示室があります。

                それらを一巡した感想が、「歴史の教科書を読んでるようだなぁ。」ということなんです。数多くの展示品があるのですが、ワクワク感が無く、記憶に残らないのです。

                このブログの読者なら、私が沖縄の歴史や文化に興味を持ち、深い敬意を持っていることは認めていただけると思います。だから、私は沖縄に住んでいると言っても過言ではありません。

                それを博物館の形式にまとめると、こうなるのでしょうか。

                うーん。


                話は逸れますが、日本各地のテーマパークの入場者数ランキング第1位は東京ディズニーランドです。年間2,540万人。ダントツです。

                第2位は大阪のユニバーサルスタジオで850万人。上野動物園が6位、東京タワーが8位などと続いて、沖縄の美ら海水族館が大健闘の300万人で10位。首里城が260万人で12位です。

                ところが、沖縄の人気テーマパークはこの2ヵ所だけなのです。沖縄を訪れる観光客は、必ず、この2ヵ所へは行きますが、その後に続く施設がありません。

                沖縄県立博物館の年間入場者数は、開設直後の1年で50万人だそうです(美術館も含む)。

                大英博物館(550万人)と比べるのは酷としても、沖縄の歴史や文化の厚みを考えると、集客ポテンシャルはこんな数字では収まらないでしょう。

                建物は立派ですが、素材の良さを生かしきれず、残念ながら、どこにでもあるような博物館になってしまっています。

                百十踏揚の墓

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                  百十踏揚(ももとふみあがり)は勝連の按司、阿麻和利の妃でした。

                  15世紀中頃の琉球は、王家の力が弱まり、地方の有力按司である護佐丸(ごさまる)と阿麻和利(あまわり)が勢力を伸ばしていました。

                  琉球王朝の尚泰久(しょうたいきゅう)は、護佐丸の娘を妃とし、生まれた娘、踏揚を阿麻和利に嫁がせました。

                  阿麻和利と踏揚の結婚は、典型的な政略結婚だったようです。

                  現代版組踊「肝高の阿麻和利」では、踏揚は付き人の大城賢勇(けんゆう)と共に、泣く泣く勝連に嫁いでゆきますが、やがて阿麻和利に心を開いてゆきます。

                  P4s.jpg

                  ところが、琉球王朝の仕官である金丸(かなまる)の策略により、阿麻和利が護佐丸を討つことになり、その後、阿麻和利は琉球王府により滅ぼされてしまうのです。

                  つまり、踏揚は、祖父を夫に討たれ、夫を父に討たれてしまったことになります。

                  踏揚は権力争いに翻弄され続けました。

                  「肝高の阿麻和利」で、阿麻和利が絶命の間際に、「賢勇!踏揚を頼んだぞ!!」と叫ぶシーンは、この組踊のクラッマックスです。

                  一方で、踏揚と賢勇は、首里王府が勝連に送り込んだスパイだったとする説もあります。

                  いずれが事実かはわかりませんが、踏揚は首里に戻り、賢勇の妻となります。


                  彼女の生涯はまだ終わりません。

                  仕官の金丸が、尚泰久に代わって、琉球国王となってしまうのです。そこで、尚家は途絶えるのですが、金丸が尚円王を名乗ったことから、以降の尚家を第二尚氏と呼びます。

                  賢勇は権力争いの中で討たれ、没落した第一尚氏の踏揚は、弟の三津葉多武喜(みつばたぶき)と共に、現在の南城市玉城(たまぐすく)にあった大川グスクで余生を過ごします。


                  写真は、大川グスクの近くにある踏揚の墓です。最後に暮らした弟とともに葬られているようです。



                  先日、私は読谷にある 阿麻和利の墓を訪ねました。

                  私は、組踊「肝高の阿麻和利」で、阿麻和利の死に直面し、悲しみ泣き叫ぶ踏揚を見ていますから、二人は愛し合っているものだと、思い込んでいます。

                  それで、読谷から、こっそりと阿麻和利の墓石を玉城まで運んでやろうかと思ったりしましたが、それは思いとどまりました。(冗談ですよ)

                  時代の流れに翻弄され続け、若くして亡くなった踏揚は、玉城で、どのような思いで、自分の生涯を振り返ったのでしょうか。それは、誰にもわかりません。

                  踏揚の墓は、南城市役所近くの国民運動場の近くにあります。阿麻和利の墓と違って、このような標識がありますので、場所はすぐにわかります。

                  CIMG4650s.jpg

                  阿麻和利の墓の投稿では、読谷の夕陽を載せました。今度は南城市の知念岬から見た朝日を載せておきます。

                  あまり深い意味はありません。踏揚もこの朝日を見ただろうなと思うだけのことです。

                  CIMG4637s.jpg

                  沖縄県知事選はどうなる (1)

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                    JUGEMテーマ:地域/ローカル

                    沖縄県知事選挙が11月11日に告示、28日投票です。

                    現職の仲井真(なかいま)知事(自民,公明)、伊波(いは)前宜野湾市長(社民,共産,社大)が既に立候補を表明しています。

                    どちらが優勢か、ウチナーンチュの意見は分かれていますが、私は、伊波さんは健闘するものの、結局、仲井真さんが再選するような気がします。

                    仲井真さんは立候補にあたり、従来の方針を変更し、普天間基地の県外移設を主張しました。(伊波さんは一貫してグァム移転を主張しています。)

                    沖縄では、普天間基地の県外移設を公約しないと選挙には勝てません。

                    先の参院選では、自民,公明が推す島尻さんでさえ、辺野古移設反対を主張し、当選を果たしました。


                    そこで、政府・民主党は困っています。

                    当然、先の日米合意を進めて辺野古に基地を造りたいのですが、辺野古移設の立場で、仲井真さん、伊波さんに対抗するには、相当な大物でないと勝負になりません。

                    そんな人はいないのです。

                    参議院で落選した民主党の喜納さん、国民新党で現衆議院議員の下地さんが立候補の動きを見せていますが、残念ながら、どちらも当選は難しいでしょう。

                    では、候補者擁立を見送れるかと言えば、それは無理です。

                    参院選で候補者を擁立できず、不戦敗を喫していますからね。加えて、県知事選でも候補を立てれなかったとしたら、それは政治の放棄です。

                    かと言って、無理に候補者を擁立して知事選に負ければ、さらに状況は悪化します。

                    まったく、八方ふさがりなのです。


                    結局のところ、民主党は、条件によっては辺野古移転を認めてくれるかもしれない仲井真さんを推すしかないようです。

                    仲井真さんは、まだ、県内反対とは言っていませんからね。

                    民主党は国政与党でありながら、極めて重要なテーマの下で行われる選挙で、主張が異なる候補者を推すしかないのです。

                    常識では考えられない、とんでもないことが起こっています。

                    沖縄最高の聖地「斎場御獄」

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                      JUGEMテーマ:地域/ローカル

                      沖縄に何百何千とある御獄の中で、最高位の御獄が、ここ斎場御獄(セーファーウタキ)です。

                      御獄は神が降臨される場所と言われており、人々の拝みの場所です。

                      写真は、斎場御獄のイビ(神域)の中で、最も有名な三庫理(さんぐーい)です。

                      CIMG4473s.jpg

                      岩の切れ目の奥が拝所(うがんしょ)となっていて、そこからは神の島である久高島を望むことができます。

                      CIMG4477s.jpg

                      三庫理の他に、大庫理(うふぐーい)、寄満(ゆんいち)などの拝所があり、石畳道を通ってそれぞれを参拝することができます。


                      その中で、寄満へ続く道は何か他とは違う雰囲気を感じます。

                      CIMG4478s.jpg

                      これが斎場御獄をパワースポットと呼ぶ所以かと思いましたが、よく見ると、道の周りの植生が違うのですね。

                      沖縄本島は沖縄戦で森という森をすべて焼き払われてしまいましたが、このあたりの森は戦火を免れ、昔からの沖縄の森が残っているのです。

                      つまり、ここを歩く人は、シダ類を中心とする沖縄本来の森を歩いていることになります。

                      その意味でも貴重な場所なのですが、斎場御獄が世界遺産に指定され、周辺の整備が進むにつれて、残念なことにその森が失われつつあるようです。


                      話を元に戻しまして、三庫理、大庫理、寄満は、もちろん今でも拝みの場所です。以前投稿した東御廻り(あがりうまーい)の巡礼地でもあります。

                      首里王朝のころ、首里城の台所を寄満、大広間を大庫理と呼びました。それにちなんで、ここの拝所に名前がつけられたのですが、それは、首里城と斎場御獄が深い関係にあった証でもあります。

                      この日、寄満で私のそばに立った観光客(私もですが)が、ビデオをまわしながら「はーい。ここが昔の台所だったところです。不便そうですね〜。」などとナレーションを入れています。

                      馬鹿じゃないのか、こいつは・・・・・。

                      このビデオを見た人は、「なるほど、昔の沖縄人は、こんなところで食事を作っていたのか。」と思うでしょうね。

                      知らないということは罪なことです。

                      と、人の悪口を言ってる私も、このブログで、中途半端な知識をもとに、嘘を言ってる可能性は大いにあります。と言うか、絶対あるでしょうね。


                      「他山の石以て玉を攻むべし」です。

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                      念願の沖縄生活を始めて14年になりました。
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