それは無理でしょう

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    県民一人あたりの年間所得で、沖縄県は全国最下位を独走しています。

    これは、先月の県知事選挙で仲井真陣営が貼ったと思われるポスターです。

    __.JPG

    ちょっと。いくらなんでも、それは無理でしょう。

    でもこれは仲井真知事の公約なのです。

    向こう10年から15年の間に、沖縄の県民所得を全国の中位以上に引き上げるというもの。

    2008年の県民所得ランキングは、こんな感じです。

    第 1位 東京都 456万円
    第10位 千葉県 298万円
    第20位 長野県 273万円
    第30位 山梨県 255万円
    第40位 宮崎県 234万円
    第46位 青森県 215万円
    第47位 沖縄県 199万円

    断トツの最下位・・・。

    沖縄県の主な産業は観光と公共事業ですが、いずれも本土資本に利益を吸い上げられる構造になっています。

    ですから、観光客が1,000万人来ようが、辺野古に基地ができようが、失業率が多少下がる程度で、県民所得を一気に78万円も跳ね上げるエネルギーはありません。


    多少ヨレヨレしてはいますが、日本は紛れも無い先進国です。

    そもそも、そんな国を相手に競争を挑むことが、沖縄の進む道なのでしょうか?

    県民所得が低くても、豊かな生活ができる社会を目指すべきでしょう。

    沖縄は世界一の長寿の島でした。

    それが、男性の寿命が下がり、女性の寿命は現在1位ですが、近々その座を奪われそうです。

    県民所得を上げようとすればするほど、寿命を縮めてしまう。

    自然を破壊し、那覇のミニ東京化が進む。

    本土と競争しても、結局、疲弊するだけで何も得られないように思えます。

    部屋からの風景(1)

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      国場の自宅からの眺めです。

      こちらが、北西の那覇方面で、

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      こちらが、南東の南風原(はえばる)方面です。

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      那覇方面は古波蔵の丘が邪魔をして、眺めが悪いのですが、南風原方面は視界が開けています。

      雲の多い曇り空ですが、12月の沖縄はだいたいこんな天気です。

      南風原方面は低い建物が多く、ランドマークが無いので、地図と風景がなかなか一致しません。

      そんな時は高い場所に上るに限ります。

      先日、右手山上の長嶺グスク、中央の本部公園展望台、左手の国場自治会展望台と自宅を含めて4方向から眺めて、やっと地図と風景が一致してきました。

      通勤で毎日通過している街なのですが、路上から見る風景が街のごく一部だということに気付きます。

      自宅から見える風景をより良くするために、買い物の帰りなどを利用して、わざと遠回りをしたり、知らない路地に入ったりしながら、楽しい探検を続けています。



      祖母の葬儀は無事に終わりました。

      98年間の天寿を全うした祖母を偲び、悲しみながらも、どこか満ちたりた気持ちになれる葬儀でした。

      青春の残像

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        祖母の葬儀で広島に帰省しています。

        私の出身高校が葬儀場の近くだったので、待ち時間を利用して訪ねてみました。

        とてもユニークな学校で、中高6年の期間のうち5年間を市街地のキャンパスで過ごします。そして、その期間で6年間の全カリキュラムを終了させてしまいます。

        残り1年は山奥の全寮制キャンパスに移り、志望大学の入試に必要な教科だけを勉強するのです。

        山奥にあったキャンパスの周囲には森と池しかなく、最寄のバス停まで4キロもありました。

        逃走不可能な環境で、同級生たちと24時間、一緒に生活していたのです。

        現在は中高ともに移転してきたため、このような立派なキャンパスになっています。



        私の在学中は生徒寮と教室棟の2棟だけでしたから、とても同じキャンパスとは思えません。

        私が過ごした生徒寮が残っていました。

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        17歳の私がいた場所に立ち、たくさんの懐かしい顔を思い浮かべました。

        そこには私の青春の残像が確かに見えました・・・と、口にするのも恥ずかしい、35年も前のことです。

        祖母の急逝

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          今朝、祖母が亡くなったと悲しい連絡がありました。

          今、那覇から広島へ帰りお通夜を済ませたところです。

          祖母は大正元年生まれの98歳でした。

          5人の子供と11人の孫に恵まれましたが、私は初めての孫でしたから特に可愛がってもらえたように思います。

          もちろん悲しいことではありますが、98歳まで生きて、事故でもなく、病気でもなく、天寿を全うできたことは素晴らしい事に思えます。

          沖縄では97歳でカジマヤー(風車)のお祝いをします。

          風車で飾ったオープンカーやトラックに乗り、町内、島内を一巡します。

          カジマヤーを迎えたオジぃ、オバぁの長寿にあやかろうと、皆が沿道に立ち祝福します。

          風車は、天に召される時がなるべく先になるように、お年寄りを子供に見せかけるためのものだと聞いたことがあります。

          私の祖母はその歳を超えて、なお生きたのですから、心から祝福したい気持ちです。

          親族一同、悲しみながらも、どこか満ちたりた雰囲気のお通夜でした。

          沖縄三大饅頭(2)山城まんじゅう

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            首里の山城(やまぐすく)まんじゅうです。

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            程よい甘さの餡(あん)を小麦粉で薄く包み、月桃(サンニン)の葉とともに蒸したものです。

            癖の無い懐かしい味がします。

            同じく首里にある「儀保まんじゅう」、那覇の泉崎にある「天妃前(てんぴまえ)まんじゅう」と並んで沖縄三大饅頭と言われ、100年以上もの間ウチナーンチュに愛され続けています。

            饅頭の味を引き立てているのが月桃のかおりです。

            さらに、月桃の持つ殺菌作用が、添加物を加えていない饅頭のいたみを防いでいます。

            本土でおにぎりを竹の皮で、あるいはちまきを笹の葉で包むのと役割は同じですね。

            ウチナーグチで、月桃の葉をサンニン(月桃)ガーサー(葉)と呼ぶべきところ、「餅を包む葉」の意味が強いため、ムーチー(餅)ガーサーと呼びます。

            本来の名前ではなく、その用途で名付けられるほど、月桃の果たす役割が大きいということですね。

            なお、饅頭が冷えてしまうと小麦粉の部分が固くなるので、月桃に包まれてはいても、なるべく早く温かいうちに食べてしまうことをお勧めします。

            そうなんです。山城まんじゅうは蒸したての温かい状態で販売されているのです。

            40個をセットにして、30分で蒸しあがるそうですから、最悪の場合で30分待つことになります。

            それが待てないのなら、こんなに美味しい饅頭を食べずに諦めるしかありませんね。

            おっ!忘れるところでした。1つ120円です。

            名護が危ない

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              防衛省は名護市に対して米軍再編交付金約16億8千万円を支給しないことを決めました。

              そのことで、名護市民から稲嶺市長に対する不信の声が上がっているそうです。

              ちょっと。それはおかしいでしょう。


              先の名護市長選で、単に基地反対だけで稲嶺さんを選んだのですか?

              基地に反対するのですから、基地関連の交付金が無くなるのは当然じゃないですか。

              これまで、北部振興の名目で巨額の公共事業費が投入されながら、市民の暮らしはいっこうに良くならない。むしろ、徐々に悪くなっている。

              国からの補助に頼っていては本当に駄目になってしまう。

              だから、こんなことは覚悟の上で、稲嶺さんを選んだのでしょう。

              それを今更なんですか。


              今回の県知事選挙の際、名護市の出口調査で、仲井真さんの得票率が伊波さんを上回ったそうじゃないですか。

              そんなことだから内地からインチキと言われるんです。

              補助金欲しさの基地反対と言われるんです。

              見たでしょう、北澤防衛大臣の勝ち誇った顔を。

              まったく、何を考えてるのか。


              こんなことを言うと、どうせ、ナイチャーに何がわかるかと言うんでしょう。

              情けない。

              先の知事選でもそうでしたが、ここが踏ん張り所というところで、必ず力を緩めてしまう。

              舐められて当然ですよ。


              普天間を見てごらんなさい。基地ができた後は、誰も何もしてくれませんよ。

              近い将来、基地を抱えこまされた上で、補助金が無くなるのですよ。

              その時はどうするんですか。

              基地をもうひとつ造るのですか?

              上里隆史著「琉日戦争1609」

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                JUGEMテーマ:地域/ローカル

                今年、沖縄でベストセラーになった琉球史の本です。



                上里隆史さんは「目からウロコの琉球・沖縄史」(2007)などの著書があり、わかりやすい歴史解説で人気の、若手研究家です。

                「琉日戦争1609」は歴史研究家の視点で、島津藩の琉球侵攻を描いたものです。

                豊富な文献や資料を元に、史実に忠実に書かれていて、ノンフィクションを読んでいるようです。

                「守礼の邦」と呼ばれ、秀吉より先に刀刈りを行ったことなどから、琉球王国が武力を持たない国だったとする説がありますが、この本からは、「二度とその議論はするなよ。」という、著者の強い意思が読みとれます。


                確かに存在した琉球王国の軍隊は、島津軍に歯がたたず、簡単に負けてしまいます。

                ヤマトの戦乱を生き抜いてきた島津軍に比べると、戦い慣れていないのは明らかで、戦力差以上に戦略・戦術の面で劣っていたようです。

                それにしても、当時の琉球が忠誠を尽くしていた中国(明)は傍観者をきめこみ、まったく助けてくれなかったのですね。

                この本にも、今日の朝刊にも、周りに翻弄され続ける沖縄の姿があります。

                なんだか、小国の悲哀を感じさせる一冊でした。

                故郷の風景 広島県呉市(2)

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                  私の故郷は広島県呉市です。

                  以前の投稿で、呉市の灰ヶ峰山頂からの夜景を紹介しましたが、呉に関する記事は、後にも先にもそれだけでした。

                  なにしろ、ブログのタイトルが「沖縄の風景」ですからね。

                  このブログはGMOのブログランキングに登録していますが、沖縄県や那覇市でのランキングだけでなく、生まれた地域、つまり広島県や呉市のランキングにも掲載されています。

                  そのことを、つい最近気付きました。

                  そして、このブログの読者に呉市在住の方がいらっしゃるようです。


                  前置きが長くなりましたが、呉市の読者の方、大変失礼いたしました。

                  それでは自己紹介をします。

                  私は、高校卒業まで呉市で育ちました。今も、母と妹が呉市内で暮らしています。

                  出身校は上山田小学校。
                  今はお隣りの吾妻小学校と統合され明立小学校となったようです。

                  校歌も変わってしまったそうで寂しい限りです。

                  中学は呉中学、高校は呉高校で、上山田小学校の近く、長ノ木の丘の上にありました。

                  こちらも、すでに場所が移り、校名も武田学園となっています。


                  私が、小学校2年の時のこと。ある日、友達と二人で遠くの川へオタマジャクシを捕りに出かけました。

                  地元の方ならお分かりでしょうが、神山峠から焼山方面に少し入ったあたりです。

                  すっかり遅くなり、なるべく近道をしようと山に入ったのが失敗でした。

                  気がつけば道は無くなり、方角もまったくわからなくなってしまったのです。

                  友人と二人、泣いたり喧嘩したりしながら、山中を歩きましたが、山から出ることができません。

                  やがて夜になり、歩き疲れた私たちは、草むらで夜を明かすことになったのです。

                  そして翌朝、山の斜面の下に小川を見つけ、これをたどって行けば海に出るはずと考えたのが正解でした。

                  これも、地元の方ならお分かりでしょうが、二河峡のトンネルの横あたりに、ポコッと出れたのです。

                  両親にどれだけ叱られることかとビビりながら歩きました。

                  そして、長ノ木トンネルを出たあたりで、近くのオバサンが私たちに気付き、それから大騒ぎになりました。

                  小学校に到着すると、先生方に取り囲まれ、「よかったよかった」ともみくちゃにされ、連絡を受けて駆け付けた親父に抱き抱えられて自宅に戻りました。

                  7歳の子供ですから、何が起きてるのか、何故叱られないのか、まったく理解できませんでした。

                  食事を与えられ、食べ終わった頃に、新聞記者がやってきました。

                  後に聞いた話ですが、警察や町内の皆さんが夜通し捜索を続けてくれたそうです。

                  呉市内のすべての町で、「二人の子供が行方不明になりました。全市民で捜して下さい。」と、町内放送が流れ、警察犬も使われたとのこと。

                  翌日の朝刊地方面には「さまよい歩いた20キロ。二人の児童、無事戻る。」の見出しで記事が載りました。

                  「えらいことをやってしまった。」と反省したのは、ずっと後になってからだったと思います。


                  両親の心配が、どれほどのものであったかと、自分が親の立場になって、よくわかります。

                  まったく申し訳ないことをしたと、今でも思っています。

                  以上、40年以上前の出来事でした。

                  東南植物楽園が年内で休業します

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                    JUGEMテーマ:地域/ローカル

                    東南植物楽園は沖縄市にある植物園で、1968年に開園しました。

                    ココヤシは高さ30メートル、葉の長さが5メートル、色々な種類のある椰子の中でも、最も、椰子らしい椰子です。

                    沖縄本島ではココヤシが自生できないので、なかなかその姿を見ることができません。

                    東南植物楽園の名前は以前から知っていて、そこならココヤシが見れるのではないかと思っていたのです。

                    そんな中、東南植物楽園が年内で休業することを知り、昨日、読谷村での所用を済ませた後、立ち寄りました。

                    沖縄本島には数多くのテーマパークがあります。

                    名護のネオパーク、読谷の琉球村、むら咲村、石川のビオスの丘、南城の沖縄ワールドなどですね。

                    そのすべてに行ったわけではありませんが、どこも中途半端な印象があり、積極的に行ってみようとはしませんでした。

                    ところが、大変失礼しました。東南植物楽園はすばらしいところでした。

                    ここには、ダイオウヤシ、トックリヤシ、ビロウ、ビンロウジュ、ヤマドリヤシ、ユスラヤシなどの椰子が育っています。

                    それらの椰子は、すべて園内で苗木から育てられたそうで、成長した椰子の樹齢は40年になる計算です。

                    特に、ユスラヤシの並木道は壮観でした。



                    園内は、決して充分な広さがあるとは言えませんが、なるべく自然の植生に近づける努力がなされていて、植物が陳列されているような植物園ではありません。

                    園内が見渡せる場所からの眺めは、どこか東南アジアの風景を想わせます。



                    しまったな。もう少し早く来れば良かった。

                    結局、日が沈むまで園内に留まり、しばらくは見れない風景を楽しみました。



                    休業、廃園ではなく、「一時休園」となっていることで多少は救われますが、なんとか再開してほしいものです。



                    元々、椰子に興味があって訪れたものですから、その写真ばかりになりましたが、園内には2,000種類の植物が植えられています。

                    一枚だけ、熱帯蓮の花の写真を掲載しておきます。



                    もっと早く来ていたら、何度か足を運んだでしょうね。

                    しまったなぁ。

                    あっ、大事な話が抜けていました。ココヤシはありました。ありましたが、やはり他の椰子に比べて発育が悪く、ココヤシ本来の勢いは感じられませんでした。

                    ですから、写真もありません。

                    やはり、ココヤシにとって沖縄は寒いのでしょうね。

                    TV到着!!

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                      JUGEMテーマ:地域/ローカル

                      国場のマンションに引越して3週間。

                      TVが到着しました。

                      __.JPG

                      これまで、カーテン、冷蔵庫、応接セット、ケトル、ポールハンガー、電気温風器などが届き、私の買い物は100均で買った小物だけです。

                      当然、いただき物には御礼が必要なのですが、誰一人受け取ろうとしません。

                      「欲しい人がいると思って、取っておいたんだからよ!」とか、「引越し祝いだわけよ〜」で終わりです。

                      ありがとうございます。

                      おかげで、相当な支出が不要になりました。

                      沖縄のリサイクルシステムは活発に機能していますね。

                      私の部屋に届いた物も、いつか別な人に渡ることがあるのかもしれません。

                      よっし、これでDVDも見れるな。

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