国場川こいのぼりまつり

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    お昼を食べに出かけた帰り、国場川のこいのぼりを見てきました。

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    「国場川に清流を取り戻す会」による催しで、約400匹が泳いでいます。

    清流を取り戻すためには、まず川に注目を集めようということのようです。

    那覇市、地元自治会、警察署、PTAなどが製作したもので、手づくり感があって、ホノボノします。


    その中で、見覚えのある鯉をみつけました。

    DEEokinawaのスタッフが製作したこいのぼりです。

    手前から二匹目です。

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    2時間半を費やして丁寧にウロコを描いたため、ふと気づくと残り時間が30分となり、あわてて描いたもう一方が骨だけになってしまいました。

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    「ププッ。馬鹿ですねぇ。」

    だけど、鯉の目が沖縄県のマークになっていて素敵です。

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    鯉と言えば、我が広島カープは現在首位を走っています。

    20年間も優勝から遠ざかり、今やすっかり弱小球団ですから、「こいのぼりの季節までは強い。」などと悪口が聞こえてきますが、今年は若手ピッチャーが力をつけてきたので、期待できます。

    こいのぼりに、「今年は優勝させて下さい。」と、お願いしておきました。

    宮本道治著 「沖縄の空」

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      沖縄本島が米艦隊に包囲され「鉄の暴風」と呼ばれた艦砲射撃を受けていた時、本土の日本軍は何をしていたのか。

      それを知りたいと、この本を読みました。

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      著者の宮本道治さんは日本海軍の航空部隊に所属し、鹿児島県の串良(くしら)基地から、沖縄を包囲する米艦隊を爆撃する役割を担っていました。

      特攻機とは別に、爆撃機の部隊が編成されていたのですね。


      鹿児島を出撃した特攻機や爆撃機は慢性的な故障に悩まされていました。

      沖縄に到達する前に、鹿児島へ引き返したり海に不時着する者が相次ぐ中、順調に飛行できた者を待ち受けていたのは、米軍機の大群でした。

      太平洋戦争の初期、日本の航空機はその優秀な性能で米軍機を圧倒していましたが、やがて米軍の新型機に歯がたたなくなっていました。

      つまり、米軍機に発見されることは撃墜されることを意味したのです。

      そして運良く、故障をせず、米軍機に遭遇もせず、やっと沖縄に到達できたとしても、今度は無数の米艦隊から嵐のような射撃を受けることになりました。


      著者の搭乗した爆撃機は奇跡的に沖縄本島に到達できたのですが、そこで目にしたのは、艦砲射撃による無数の光の線に包まれた沖縄でした。

      どうしようもない、手の施しようのない現実がそこにありました。


      沖縄県民の記憶には、本土からの援軍は全く無かったはずです。

      例え100機の戦闘機が出撃しても、米艦隊を攻撃できたのは数機でした。つまり、1,000機飛ぼうが2,000機飛ぼうが、大半は、沖縄に到達することさえできなかったのです。


      沖縄戦は本土決戦に備えた時間稼ぎだったとされていますが、実際には、沖縄戦が終わって2ヶ月足らずで日本は降伏しました。

      では、何のための沖縄戦だったのか、沖縄に到達することさえできず失われた若い多くの命の意味は何だったのか。

      理由付けのできない、狂った判断がもたらした悲惨な結末でした。

      勝連のワイトゥイ

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        昭和の始め、勝連の平安名(へんな)集落の人達が、大な岩を削り落として、農道を造りました。

        ワイトゥイと呼びます。



        20メートル近い高さの岩を削り落とし、その長さが150メートル。手作業で3年かかったそうです。

        毎日作業したとして、一日13センチ。

        とんでもない事業です。


        伊計島からの帰り道、勝連城を南の海岸から眺めてみようと思い立ちましたが、半島の尾根に沿った道から、半島南側の海岸へ抜ける道がありません。

        少し引き返して海岸へ抜ける途中に、この岩がありました。


        当時、集落と畑がこの岩を挟んだ反対側にあり、その往復のためには、急な崖道を通るしかなく、たいへんな思いをしたそうです。

        ワイトゥイは「割取り」、文字通り岩を割っては、取り除いたわけです。

        着手した時には、何年かかるか、見当がつかなかったと思います。

        すごい精神力です。


        旧道がどれほど急な道だったのか、村人総出の事業を3年も続けて生活は大丈夫だったのか、そもそも誰がやろうと決心したのか、興味が次々に湧いてきます。

        これは少し調べてみます。

        「やればできる!」って、このことを言うのですねぇ。

        イチャンダビーチ捜索隊

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          沖縄本島中南部のビーチは、ほとんどが人口ビーチで、水質もイマイチです。そのため、自然のビーチを楽しむには、本島中部以北に出かけることになります。

          ところが、自然のビーチで目ぼしい場所は、地元の自治会などの管理下に置かれています。駐車場は有料で、ビーチ内にもあれこれと規則があります。そして、聞きたくもないBGMが流れていることもあります。

          そうした制約の無い、自然の、つまり無料のビーチをイチャンダビーチと呼び、ウチナーンチュはそれぞれお薦めのイチャンダビーチを知っているわけです。


          そこで、この日の私は、私のイチャンダービーチを見つけるべく、本島中部へ車を走らせました。

          勝連半島の北側に観光地としても有名な海中道路があり、そこから、平安座(へんざ)島、宮城(みやぎ)島、伊計(いけ)島と、次々と渡ることができます。

          この写真は海中道路付近の海です。海中道路で海流が堰き止められているせいか、透明度はイマイチです。



          次の写真は、宮城島から伊計島に架かる伊計大橋の海です。ここまで来れば、沖縄本来の海の色が見れます。





          伊計大橋を渡ってすぐのところにあるのが伊計ビーチです。

          駐車場とビーチの間に、管理事務所兼、おみやげ売り場の建物があり、そこを通らないとビーチに入れません。

          そして、そこで駐車料金400円を徴収されます。

          「それならいいです。」と引き返そうとすると、「5分くらい見学するならいいですよ。」と言われたので、一応、見学してきました。

          小さな美しいビーチではありますが、常に監視されているような雰囲気があり、3分くらいで見学は終わりにしました。

          次に向かったのが、同じ伊計島の大泊(おおとまり)ビーチです。

          そこは、駐車場が3ヶ所あり、手前の駐車場のオジィが誘導の旗を振り始めると、奥の2ヶ所の駐車場から、2人のニィニィが旗を持って猛然とこちらへダッシュしてきます。

          その勢いに押された私は、ビーチを見るのをあきらめて、Uターンしてしまいました。


          伊計島の周囲は防風林で取り囲まれているため、道路からはなかなか海が見えません。

          そこで、ビーチのありそうな林の入口を見つけては、車から降りてチェックすることを繰り返すことになります。

          林の中で、道の両側からガサガサと音がするので、「ハブか?」とビビりましたが、トカゲでした。



          そして、見つけたのが、このビーチです。

          誰もいないイチャンダビーチを見つけました。



          今年のGW、本来は10連休なのですが、遅れた仕事の進捗を挽回するために、何日かは仕事になりそうです。

          どこかで休みを取って、ここでビーチパーティーを開きたいと考えています。

          嘉手納以南の基地

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            沖縄の米軍基地「キャンプ瑞慶覧(ずけらん)」は普天間基地の北側に隣接し、海兵隊司令部の他、隊員のための住宅、学校、消防署、郵便局、銀行、教会などが設置されています。

            最近、この基地に建物が新築されました。そして、その隣でも建設工事が続いています。

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            米国は、普天間基地の辺野古移転により、嘉手納以南の基地や施設を返還するとしていたはずです。

            そこに、何で建物を新築しているのかと、以前から不思議に思っていました。


            その理由が、今日の新聞記事で理解できました。

            米国は、キャンプ瑞慶覧を返還するつもりがないのです。

            そして、そのことを日本政府は知っていて知らぬふりをしています。


            嘉手納以南の米軍施設は合せて約1,500ヘクタールで、そのうち、約640ヘクタールがキャンプ瑞慶覧です。

            キャンプ瑞慶覧の一部は返還されるようですから、結局、約1,000ヘクタールが返還対象ということのようです。

            つまり、嘉手納以南の基地の3分の2が返還されるに過ぎないのです。


            普天間基地の撤去を訴えた、4.25県民大会から、明日で一年です。

            政府は、沖縄の新たな負担軽減策をなに一つ提案できないどころか、提案済みのことにもウソをついていたのです。

            仮に、嘉手納以南の基地1,500ヘクタールがすべて返還されたとしても、沖縄の米軍基地の総面積は23,753ヘクタールですから、割合にして、数パーセントです。

            ウソをついた割には、そもそも、負担軽減策と呼ぶのは恥ずかしいような提案なのです。


            来月上旬、北澤防衛大臣が沖縄に来ます。

            相次いで政府高官が沖縄に来ながら、なに一つ提案できない様子を見て、ウチナーンチュは、それを「ご機嫌伺い」と呼んでいます。


            まったく機能しないばかりか、米国の情報を遮断し続ける政府は頼りにせず、沖縄は米国と直接交渉をしてはどうでしょうか。

            情けない話ですが、政府を間に挟むよりも、プラスが多いように思えます。

            沖縄芝居役者 當間武三 逝く

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              沖縄芝居(うちなーしばい)役者の當間武三(とうまたけぞう)さんが昨日、那覇市内の病院でお亡くなりになりました。

              46歳でした。

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              若手の役者として認められ、テレビやラジオでも活躍されていた方です。


              私が初めて武三さんを見たのは、民謡紅白の司会を担当された時でした。

              会場を埋め尽くしている沖縄のお年寄りは、今日の司会は武三だとわかっていて、いつ出て来るかと、ワクワクしています。

              ステージの下手から、女形の武三が出て来ると、大きな拍手と歓声があがり、「當間武三やいびーん!!」の一言、それだけで、会場のテンションは一気に上がります。


              かつて、沖縄には多くの芝居小屋が常設され、身近な娯楽として人気があったそうです。

              沖縄芝居はウチナーグチで演じられますから、役者も観客も、ウチナーグチが使えないと、そもそも芝居が成立しません。

              ウチナーグチを使う日常があって、周囲からきちんとした言葉使いを教えられた世代は、広くみても60歳以上ではないでしょうか。

              そのため、沖縄芝居の役者も観客も、どんどん高齢化が進む結果になりました。

              若いウチナーンチュが芝居を見ても、そもそも言葉が理解できず、一方で、役者が正しいウチナーグチを使えないと、観客のお年寄りが楽しめません。

              そして、正しいウチナーグチを使えば使うほど、客層が限られてしまう。

              これは、苦しいですよねぇ。


              そんな中、武三さんは若手のスターでした。

              もちろん、ウチナーグチの勉強が必要な世代です。その上、出身は石垣島だそうです。

              役者としての技量の上に正しいウチナーグチを身につけ、期待されて若い時から座長となり、厳しい状況の沖縄芝居を成功させなければならない。

              大変だっただろうな、と思います。

              そして、貴重な人材を失った沖縄芝居の将来は、ますます厳しさを増すことになりました。


              いつでも会えると思ってると、こんなことになってしまうんだよなぁ。

              武三さん、一度もお目にかかることがなくて残念です。

              お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

              沖縄県庁は空を飛ぶのか?

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                都道府県別人口で、第1位は東京都で約1,298万人、第47位は鳥取県で約59万人です。

                沖縄県はと言えば、第30位で1,385,726人。意外と健闘しています。


                さて、この写真の建物は沖縄県庁の庁舎です。

                かなりデカいです。14階まであって、最上階は展望室です。

                そして、手前の円形の建物は県議会議事堂です。



                那覇空港が近いため、那覇の市街地は高層ビルの建設が制限されています。そのため。庁舎の大きさが、よけいに目立ちます。

                また、本島南部には庁舎よりも高い山が少ないので、「えっ!」と思うような場所から庁舎を見ることができます。

                つまり、那覇のランドマークです。


                人口の話に戻りますが、沖縄県の人口に近い都道府県は青森県で第31位。1,382,517人です

                そして、こちらが青森県庁の庁舎です。

                なんだか質素な感じの6階建てです。




                知人のウチナーンチュに、

                「県庁は、ちょっと、ご立派すぎないか。」と言うと、

                「Cさん(私)、これはウチナーンチュだけが知っている秘密です。だから、絶対にバラしてはダメですよ。」

                「よし、わかった。誰にも言わない。」

                「実は、あの庁舎の地下には、ロケットエンジンが装備されているんです。沖縄は太平洋に浮かぶ小さな島で、何が起きるかわかりません。万一の時に、ウチナーンチュは逃げ場がありませんからね。」

                「なるほど、その時、ウチナーンチュはあの大庁舎に集合して、その後、庁舎が火を噴き、空を飛ぶと。」

                「そうです。」

                「だからあんなに大きな庁舎を建てました。か?」

                「はい。」

                「・・・・・。」

                「何か、まずかったですか?」

                「いや、あんなにデカい理由が思いつかないから、そうなんだと思っておくよ。」

                「ありがとうございます。」

                かーつーと呑んだ!!

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                  夕食をどこで食べようか考えて、コザへ行きました。

                  場所は、バルメラ通りのリンリンです。


                  観光客と間違えられ、お店の人に「何でここへ?」と聞かれました。

                  「りんけんバンドのかーつーが、ブログで紹介してたので。」と答えると、

                  「じゃあ、かーつー、呼ぼうね。呼ばなくても毎日来るんだけど。」となりました。

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                  初公開です。

                  向かって左のネクタイの男が、ワタクシ。隣がかーつー。その隣は、かーつーの友人のベーシストです。


                  まあ、一晩明けて、申し訳なかったなと思うほど、色々な話を聞きました。

                  「何で、ティンクティンクは解散したのか?」 ( → 「ティンクティンクの解散」 )

                  「何で、新曲を出さないのか?」 ( → 「マンネリという安定『りんけんバンド』」 )

                  「何で、優秀なメンバーが脱退するのか?」 ( → 「りんけんバンドの懐かしい写真」 )

                  「何で、照屋林賢と喜納昌吉は仲が悪いのか?」 ( →「沖縄の芸能界事情」 )


                  「何でも聞いて下さいね。僕は何でも答えますよ〜。」と言ってくれてはいても、まあ、なかなかそうはいくはずもなく、私も、答えを求めると言うよりは、りんけんバンドに対する関心度を理解してもらえれば充分なわけです。

                  あっと言う間に時間が経ち、写真を撮って、携帯番号を交換して別れました。


                  かーつーが一番喜んでくれたのが、これです。

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                  「かーつーのウチナーグチ講座」で紹介した、英作文ならぬ琉作文シートです。

                  かーつーは、

                  「へー。こんなものがあるんですか。いいですねぇ。」と言うので、

                  「わかってないねぇ。一行でもいいから読んでみて。」と私。

                  「はいはい。えーっと、ワッターヤーヌ、メーヌ、サクラヤシガ・・・・・・。あれっ、何これ、俺の、ひぇー。俺のブログですか、これ。うっわー。」と喜んでくれました。

                  「そうそう。だからね、ブログの更新が月イチではダメ。熱心に読んでる人がいるんだから。」

                  わかった??? かーつー。

                  女優 仲間由紀恵さん

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                    池上永一さんの著作を原作とした、劇場版「テンペスト」が、東京、大阪で盛況のうちに終了しました。

                    19世紀の琉球王朝を舞台としたストーリーで、主演は沖縄県浦添市出身の仲間由紀恵さんでした。



                    東京も大阪も遠いので、「じゃあ見に行こう」というわけにはいかず残念でしたが、今年の7月からNHK・BSのテレビドラマとしてスタートするそうです。

                    先週からそのロケが那覇で始まりました。

                    写真は、琉装の仲間由紀恵さんと、表敬訪問を受ける仲井真沖縄県知事です。



                    仲間由紀恵さんが人気女優であることは、もちろん知っていますし、「ゴクセン」や「功名が辻」などの好演も記憶にあります。

                    そして、私の中で、彼女の評価がグーンとアップしたのがこのCMです。



                    資生堂のTUBAKIです。

                    観月ありさ、黒木メイサ、鈴木京香、広末涼子、蒼井優、竹内結子・・・・・

                    ひえーーーー。このメンバーで最前列のセンター。すごい!!

                    さすが沖縄!!

                    大袈裟ではなく、感動しました。

                    そして、そのポジションにきちんとおさまるから大したものです。この存在感が一流女優の証です。


                    さて、NHK・BSの放送ですが、

                    主人公、孫寧温(そんねいおん)と真鶴(まづる)役は、男女二役(?)で仲間由紀恵。



                    真鶴の恋人役、薩摩藩士浅倉雅博に谷原章介(劇場版では山本耕史)。

                    寧温の天敵、聞得大君(きこえのおおきみ)に高岡早紀(同、生瀬勝久)。

                    中国宦官(かんがん)、徐丁垓(じょていがい)にはGACKT(西岡徳馬)。

                    なかなか、楽しみなキャストです。


                    だけど、劇場版も見たかったな。

                    沖縄で追加公演をやってくれないかな。


                    彼女は浦添神森中を卒業し、在学中に沖縄タレントアカデミーに通っていたそうです。

                    いずれも、私の通勤ルート、もしくは勤務先の近所です。

                    近々、写真を撮ってきますね。

                    なんだ、この看板は

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                      毎朝の通勤ルートにある、那覇市立某小学校の正門脇にある看板です。



                      以前から、チラチラとムカついていたのですが、今朝、写真に撮ってしまいました。


                      この看板、一体、誰が誰に何を訴えているのでしょう。

                      「誰が」は明快です。那覇市教育委員会です。那覇市内をいくつかのブロックに分けて、学力向上対策委員会という組織を設置しているようです。


                      次に「誰に」ですが、誰になんでしょう?

                      考えられるのは、児童、教師、親、通行人(私も含む)ですが、まあ、親なんでしょうね。

                      つまり、親が授業参観や始業式、子供の忘れ物を届けるときなどに「これを見よ」ということのようです。

                      正門脇の一等地に看板を設置するほどのことかと思うのですが、まあ、それはいいことにしましょう。


                      そして、私も娘二人を持つ親の立場で、この看板を読んでみました。

                      「父母は最大の教師である。家庭の一家団らんが心の成長を助ける。」


                      最初に細かいことを言うと、「最大の」は、「最高の」とすべきでしょう。

                      そして後半は、「家庭の団らんが心の成長を助ける」、もしくは「一家の団らんが心の成長を助ける」とすべきでしょう。

                      国語の先生にチェックしてもらえばよかったのに。


                      ところで、「父母は教師である」って、いったい何を言ってるんでしょう?

                      お役所の前を通りかかったら「あなたは役人である」と言われたり、警察の前を通りかかったら「あなたは警察官である」と言われているようなものです。


                      ですが、まあ、そんなことを言わずに、看板の作者の意を汲むと、

                      「両親には、子供の心の成長を助ける能力があります。その能力は教師よりも高いのです。」

                      「そして心の成長を助ける場所は、学校ではなく家庭なのです。」

                      ということでしょうか。


                      そんなこと、あたりまえじゃないですか。

                      今時、子供の心の成長を教師や学校に託す親がいますかね。

                      もちろん、私の娘たちが優れた教師に恵まれ、成長させていただいたことへの感謝の気持はあります。

                      しかし、優れた教師に出会えることは、いわば偶然で、確率はかなり低いと実感しています。

                      優れた教師は、教師としての能力が高いだけではなく、そもそも魅力的な人格を備えています。

                      平均的、あるいはそれ以下の能力の教師に、子供の心の成長を促す働きを期待しても、それは無理でしょう。


                      教師の役割は、この看板を製作した団体名にあるように、児童の学力向上を促すことです。

                      それ以上のことは、できる教師もいれば、できない教師もいます。


                      この看板からは、ずいぶん昔「先生、先生」と奉られて、村の名士の扱いを受けていたころの空気が感じ取れます。

                      壇上から、親を見下ろしている感覚があります。

                      まだ、そんな所にいるんですか?と言いたくなります。

                      教師の能力がどの程度のものか、みんな、とっくにわかってるんです。

                      もう、そんなに構えなくていいんです。

                      「子供の心の成長を促すには、ご家族の協力が必要です。子供たちのために、連携してやっていきましょう。」

                      こう言えばいいじゃないですか。


                      まさかとは思いますが、子供が問題を起こした時の責任逃れで、こんな看板出したわけではありませんよね。

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                      念願の沖縄生活を始めて14年になりました。
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