琉銀側? 郵便局側?

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    那覇空港の到着ロビーです。

    本土からの長いフライトが終わり、「さぁ、沖縄に着いたぞ。」と嬉しくなる場所です。

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    今私は、本土からのお客様を待っているところです。

    那覇空港の到着口はA,Bの2ヶ所ですが、空港ビルの北端と南端なので、到着口を間違えると、待ち合わせに失敗します。

    2ヶ所の到着口はAとB、北と南、JALとANAなどと読んで区別しますが、どの呼び名もバチッと明確ではなく、決め手に欠けます。

    そこで、ウチナーンチュは絶対に間違いの無い呼び名を考えました。

    琉銀側と、

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    郵便局側です。

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    那覇空港到着ロビーの南端にあるのが琉球銀行那覇空港内出張所。到着口AでJALの乗客が出てきます。

    北端にあるのが那覇空港内郵便局。到着口Bで、ANAの乗客が出てきます。

    これだと、間違いがありません。


    到着する方に、例えば「琉球銀行側の到着ロビーで待っているからね。」と伝えておけば、万一、到着口が変更になっても大丈夫です。

    逆に、本土から沖縄に来られる方は、迎えの方に「郵便局側から出て来るからね。」と伝えると、沖縄通な感じがしますね。


    私が待っていたお客様の第一声は「涼しいですね。」でした。

    本土は異常な暑さだそうです。

    さて、空港ビルを出ると、こんな沖縄の空が待っています。

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    涼しい沖縄へ、是非お越しください。

    国場の散歩(3)フクギの巨木

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      国場の散歩3回目。今日は沖縄の代表的防風林のフクギです。

      国場のあるお宅の庭に、フクギの巨木がズドーンとそびえていました。



      先日、八重瀬町具志頭のフクギ(樹齢400年)を紹介しましたが、あのフクギに近い樹齢ではないかと思います。


      こちらは隣町、南風原町宮平のフクギです。

      ここは南風原間切の番所跡で、現在は保育園になっています。

      7本のフクギが園児たちに木陰を提供しています。



      このフクギ、200年以上前の公文書に「老大なフクギ」と記されているそうで、いったい何歳なんでしょう。

      見た感じですが、こちらも同年代だと思います。


      さて、国場のフクギですが、これはもはや切り倒すことは無理ですね。

      単純に切り倒すと家屋が壊れてしまいますし、支えようにもクレーンが入れません。

      第一、何百年も生きてきたフクギを切るなんて、誰にもできないでしょう。そんなことをしたらバチがあたりますからね。

      私が生きているくらいの年数なら、このフクギは楽勝でズドーンとそびえているのだと思います。


      そうそう、イシカワのアゲナ君。いつも読んでくれてありがとう。勉強も部活も頑張ってくれよ。

      国場の散歩(2)赤瓦の民家

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        開花が間近と思われたサガリバナの花が台風で飛ばされ、固い蕾だけになってしまいました。

        今日は国場の散歩の続きです。

        国場は古くからの集落なので、赤瓦の沖縄風民家が数多く残っています。

        なかでも、このお宅は素晴らしいです。立派なひんぷんを配し、母屋にはどっしりとした安定感があります。

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        那覇市内でもこのような民家が、あるところにはあるんです。

        残念ながら、観光客がレンタカーで走るような場所にはありません。


        幹線道路から集落に入ると、「すーじ小(小道)」が迷路のようにはりめぐらされていていますが、そこを歩くと古くからの民家が残っています。


        幹線道路は海岸や川岸を通っていることが多いのですが、そのような場所に家を建てると台風の風をまともに受けてしまいます。

        そのため、ウチナーンチュは、海や川からやや離れた場所に防風林を植え、その背後に集落を造りました。

        つまり、現在の幹線道路に沿った場所に古くからの民家は無いのです。


        では、脇道にはいるとすぐに見つかるかと言えば、そうもいきません。

        沖縄では、魔物は直進すると考えられていますから、「すーじ小」は微妙にカーブしています。

        突き当たりやT字路で見られる石敢當(いしがんとう)も、直進してくる魔物を避けるためのものですね。

        そのため、見通しのきく道の先に赤瓦の民家がある、なんてことはないのです。


        でも、ちょとコツをつかめば、街中でも赤瓦の屋根や屋根の上のシーサーを見ることができます。

        わざわざ、琉球村などの観光施設に行かなくてもOKです。

        外から眺めるだけでなく、家の中に入りたい方は、すーまぬめぇで美味しい沖縄そばをどうぞ。

        写真のお宅は、そのすぐ近くです。

        「新日本紀行」の沖縄ロケ地

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          NHKの「新日本紀行ふたたび」という番組が、毎週土曜日に放送されていますね。

          昭和38年から19年も続いた「新日本紀行」のロケ地を再訪する番組です。

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          この番組で流れているテーマ曲は「祭りの笛」。

          作曲は冨田勲さん、歌は琵琶奏者の坂田美子さんです。

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          いにしえ息づく 時の道で
          変わりゆくもの 変わらぬもの
          たどり めぐりて 再び出逢う
          面影を この心に


          優れた番組にうまく調和し、日本の原風景を想わせる名曲ですね。


          793本にも及ぶ番組本数ですが、そのうち15本が沖縄で取材されたようです。

          沖縄を取り上げた最初の放送が昭和42年。昭和47年の沖縄返還より前です。

          そこで、調べました。

          「新日本紀行」沖縄編です。

          1967年(s42)
          11月13日 沖縄(1)―沖縄本島―
          11月20日 沖縄(2)―沖縄の島々―

          1970年(s45)
          8月17日 太陽の島々―沖縄与那国・西表島―

          1973年(s48)
          2月5日 祖神秘祭〜沖縄・宮古〜VOD

          1976年(s51)
          3月15日 ドナンの島〜沖縄県与那国町〜

          8月9日 豊年祭りのころ〜沖縄県竹富島〜

          1977年(s52)
          4月4日 夢・海原を越えて―具志堅用高と沖縄―

          7月18日 南の島・12人の夏〜沖縄・水納島〜

          1978年(s53)
          8月18日 はなれ島の詩〜沖縄・鳩間島〜

          1979年(s54)
          8月16日 海底の旅人〜沖縄・八重山諸島〜

          8月17日 幻の湖探検行〜秘境・西表島〜VOD

          12月5日 コザと呼ばれた街〜沖縄市〜VOD

          1980年(s55)
          9月3日 馬を駆る島人―沖縄県・伊江島―VOD

          1981年(s56)
          5月3日 初夏・島暮らし―沖縄県・与那国島―VOD

          1982年(s57)
          1月6日 十年目の登り窯―那覇市壺屋―VOD


          うー。疲れた。

          19年分793本の番組タイトルを目を皿のようにして調べました。しかも、iPHONEで。

          NHKのビデオオンデマンドで、このうち6本を見ることができるそうです。(VOD)


          今日も一日、お疲れ様でした。

          琉球文化のルーツ「福州園」

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            私は今、滝の裏側にいます。

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            ここは、那覇市久米にある中国式庭園「福州園」です。

            この滝は、治山飛泉と名付けられた築山から流れ落ちています。そして、この滝の裏に回り込めるんです。

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            その築山からの眺めです。決して広い敷地ではありませんが、広く見える工夫が施されています。

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            築山の近くには、中国の詩人李白がいます。彼の立つ場所には故事にちなんだ意味があるのだと思います。

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            琉球王朝と中国との関係はこれまでも投稿してきましたが、福州園はちょと取っておいた感じで、今日が初めてです。

            福州(現在の福建省)からやってきた久米三十六姓は琉球の文化に強い影響を与えました。

            福建省の職人が築いた福州園は、異国の庭園ではなく、沖縄にあっても違和感の無い雰囲気です。


            識名園 を歩いている感じにも似ています。

            これはヒンプン。さすが本家ですね。

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            うーん。ちょっと、こんな塔は今の沖縄にはありませんね。戦前にはあったかもしれません。

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            7〜8年も前になりますが、中国の蘇州を訪ね、有名な庭園に立ち寄る機会がありました。

            その時は、どこか懐かしい気持にはなったものの、やはり異国を感じていました。

            ところが、沖縄に来て2年近くになると、こんなシーンに落ち着きさえ感じてしまいます。

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            今更ですが、琉球文化のルーツは中国なんですね。

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            ところで、この庭園は中央に池が配され、その周囲を廻るように歩きます。

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            その池に鯉がいて、人の気配を感じるとエサを求めて集まってきます。

            その後で、アタフタとこいつらが泳いできます。

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            君たち、確かに魚には敵わないとは思うけど、もっと一生懸命泳がないと、エサにはありつけないよ。


            そうそう、福州園の入場料は不要。つまり、タダです。

            豊見城市平良の大歩道橋

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              豊見城市平良にある大歩道橋です。

              歩道橋の先にある建物の屋根より、高い所にあるように見えます。

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              歩道橋の入口に立って、初めてその構造が把握できました。

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              長さが131メートル、高さが13.2メートル、道幅が3.4メートルだそうです。高さは4階建てビルの屋上と同じです。

              なんで、こんなに大きな歩道橋になってしまったんでしょう。

              実は、この歩道橋の下を高速道路が走っています。

              高速道路に歩道橋を架けるなんて珍しいと思いますが、ともかく架けることが決まり、周囲の地形や高速道路の制限などを勘案すると、こうなったわけですね。

              この歩道橋は、高速道路と一緒に国が建設しました。そして、建設後は豊見城市に移管となります。


              豊見城市は「えっ、うちが面倒見るんですか?」と、うろたえました。

              「こんな高い歩道橋から人が落ちたらどうしよう。下は高速道路だしな。落下防止の柵を作らないと。」とか、

              「夜になると足元が暗いし、防犯上も照明が必要だな。」とか、

              「台風が来て風が吹いたら危険だな。門扉をつけて通行止めにできるようにしよう。」とか、

              歩道橋が完成した後になって、考え始めたのです。

              哀れな歩道橋は完成後一年近くも使われず、高速道路上のオブジェとして展示されるハメに。

              豊見城市も、まさかこんな歩道橋になるとは思ってもいなかったようです。

              実物を見て初めて現実を理解し、アワワとなったのでしょう。


              いや、お粗末さまでした。

              自然が造った橋「ハナンダー」

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                八重瀬町具志頭の白水川に、自然が造った橋が架かっています。

                大きな石灰岩が風雨で割れたり、川の流れに侵食されたりして、現在の形になったようです。

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                この橋はハナンダーと呼ばれていて、人が通行できます。

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                橋の上はこんな風で、さすがに車両は通れません。

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                この辺り、東には玉城、西には摩文仁、北には首里が位置していて、昔も今も交通の要所です。

                丁度うまい具合に川に架かったこの橋を、昔の人は街道の一部として使用し重宝したようです。

                国場の散歩(1)サガリバナ

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                  那覇市国場の自宅近くを散歩していると、沖縄そばの店すーまぬめぇ近くのお宅の庭に、サガリバナが蕾をつけていました。

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                  茎に沿って花が並ぶ総状花序で、月桃に似ています。

                  奄美以南に自生するこの花の開花期は6月下旬から7月。もう、そろそろです。

                  こちらの茎の上のほうは、オシベが少し飛び出していますから、今にも咲きそうです。

                  20110624072713_0.jpg

                  サガリバナは夜にしか開花しません。

                  夕方あたりから開花の準備をし、夜8時ころ開花します。そして、翌朝の夜明け前には散ってしまいます。

                  ですから、うまく開花に立ち会うには、日頃の観察が必要です。

                  このお宅のサガリバナは、ご覧のような大木で、開花期にあわせてライトアップされることもあるそうです。

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                  週末の夜、また、様子を見てきます。

                  八重瀬町具志頭の慶座絶壁

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                    JUGEMテーマ:地域/ローカル

                    摩文仁の丘の東。ゴルフ場の端にある慶座絶壁(ギーザバンタ)の景観です。

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                    南部の海岸を眺めると沖縄戦を想わずにいられませんから、単純に景観を楽しむことは難しいものです。

                    この絶壁は米軍から「スーサイドクリフ(自殺絶壁)」と呼ばれたように、逃げ場を失った人達が、自ら命を断った場所です。

                    気分を変えようと海に目を向けても、岩場が続いている上、波も荒いので、なかなか明るい気分にはなれません。

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                    この絶壁は海に降りる階段があります。

                    地下水が噴出して滝になっている場所がありますから、そこで滑らないように気をつければ、楽に降りれます。

                    最初の写真の岩を下から見上げたところです。

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                    どうしたところで、悲しい景観ではあります。

                    今日、慰霊の日

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                      JUGEMテーマ:地域/ローカル

                      今日は慰霊の日。

                      沖縄戦が終結して66年が経ちました。

                      沖縄戦終焉の地、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、毎年、戦没者追悼式が行われています。

                      写真は東側から見た摩文仁の丘です。

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                      追悼式には昨年に続いて菅首相が参列しました。

                      たった2日前、ワシントンで行なわれた日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、普天間基地の辺野古移設を再合意したばかりです。

                      菅首相がどの様な挨拶をしても、ウチナーンチュには何も響かないでしょう。

                      しかも日帰りだそうです。

                      昨夜は赤坂の料亭で仲間の議員たちと飲んでいたようですが、そんな暇があるのなら昨夜から沖縄に来て、仲井真知事や稲嶺名護市長、安里宜野湾市長らの話に耳を傾ける時間を持てないものかと思います。


                      那覇市国場の自宅から摩文仁まで、約15キロの距離ですが、その間にある大小すべての交差点に警察官が配置されていました。

                      菅首相を迎えるにあたり、不審車両に対する備えなのでしょう。

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                      個々の警察官には、炎天下お疲れ様と思いますが、この警備に効果はあるのでしょうか。

                      とんでもない人数でした。

                      そして、海上には保安庁の警備船が配置されていました。

                      20110623141551_0.jpg

                      追悼式に参列するつもりで自宅を出ましたが、会場が近づくにつれ、警備が厳重になり、会場から遥か離れた場所で通行止めになっていたので、今年の参列はあきらめました。

                      県庁前から無料のバスが出ているようですから、来年はそれを利用することにします。

                      それにしても、会場近くにいた警官や県職員の様子には違和感を覚えました。

                      彼らは公務員です。追悼式会場に参列者を迎える立場にあるはずですが、まったくその意識はうかがえませんでした。

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