那覇湾の沈埋トンネル開通!!

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    那覇空港と那覇新港を繋ぐ沈埋トンネルが開通しました。

    1997年の着工から14年の工期でした。

    那覇湾の幅が狭いので、海底の地中にトンネルを掘ると入口と出口が急な坂になってしまいます。

    そこで、海底に浅い溝を掘り、箱状のトンネルを沈めます。そして、土砂を埋める。それで、沈埋トンネルです。


    さっそく行ってみました。

    まず、空港側の入口から入ります。「那覇うみそらトンネル」だそうです。

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    シューと入って、

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    ブクブクブク・・・(海水の音ね)

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    あら、もう終わり。

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    脱出!!

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    空が青いぞ!!

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    もう、若狭に着いた。これは早い。

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    那覇空港と新港間の物流がスムーズになり、これまで迂回していた那覇市内の渋滞緩和に効果がありそうです。


    で、当然、

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    シューと入って、

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    ブクブクブク・・・

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    あら、もう終わり。

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    出口を抜けて、

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    空港へ戻ってきました。

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    おしまい。

    えっ、おしまい?

    はい。行って帰って来ただけですから。

    あっ、そうそう。開通日には、初日好きなウチナーンチュが殺到して、大渋滞になったそうです。

    南城市知念のニライ・カナイ橋

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      南城市知念のニライ・カナイ橋です。

      100メートル近い高低差を一気に下るので、こんなクネクネ構造になっています。

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      南へ下って北へ戻ってくるので、運転席からも助手席からも、知念の美しい海が眺望できます。


      ところで、観光案内などで使われているニライ・カナイ橋の写真はほとんど同じアングルです。当然ですね。撮影ポイントが一ヶ所だけなんです。その場所は橋を登り切った所にあるトンネルの上、そこに展望スポットがあります。

      橋を下る方向を向いて、トンネルの手前100メートルほどの所に、トンネルの上に続く側道があります。車が通れる道ですが、何故か入口に車止めがあり、そこから歩くことになります。暑い中大変ですが、橋の途中には駐車スペースが無いので、景色をゆっくり眺めるには良い場所です。


      その場所からニライ・カナイ橋を眺めていると、面白いことに気付きます。トンネルを抜けてきた車が、一旦減速するか、停まるのです。トンネルの出口で、海の眺望が一気に開けるので、車内に歓声が上がり、運転手が思わずブレーキを踏むのですね。


      那覇市内を出発し、カフェくるくまでお茶を飲み、その後ここに来て、ニライ・カナイ橋を下って那覇市内に戻るまで、所要時間は2時間ほどです。

      沖縄旅行の最終日、帰りがお昼の便。さて、午前中どうしよう。そんな時に丁度いいルートです。


      そうそう、ニライ・カナイ橋はこの橋のニックネームで、本名は吉富高架橋です。細かいことを言えば、写真のカーブまでがニライ橋、その先がカナイ橋だそうです。

      ふーん。

      牧志のジャズクラブ「KAM's HOUSE」

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        国際通りの牧志郵便局向かいにあるジャズの店です。

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        オーナーのジャズピアニスト香村英史さんを中心に、毎夜、ライブが行われています。

        この日は、私にこの店を紹介して下さった大先輩のMさん、その友人のFさんとやってきました。


        Mさんはプロではありませんが、ジャズピアノが趣味です。本当に楽しそうにピアノを弾かれるので、聴いているほうも楽しくなります。

        民謡酒場の飛び入りでも、スナックのカラオケでも、唄が上手い人以上に、楽しく唄う人に大きな拍手が集まります。

        アマチュアがプロの技術に対抗しようとしても、結局のところ、その人の自己満足に過ぎず、聴いてるほうも疲れてしまいますからね。

        アマチュアであれば、その場が楽しくなるのが一番です。


        一方、Fさんはプロのフルート奏者です。半年前にご夫婦で沖縄へ移住して来ました。ご主人もジャズピアニストです。

        那覇には、与世山澄子さんの「インタリュード」を始め、沢山のジャズの店があります。

        それぞれの店には、レギュラーのジャズプレイヤーがいますが、本土の仕事で留守の時などにはピンチヒッターが必要です。

        Fさんは、そうした仕事から、那覇のジャズ界に入り込もうとしています。ピンチヒッターであっても、客の評価が高ければ出演回数が増え、やがてレギュラーとなるのですから、こちらは実力の世界。楽しくやれば良いとはいきません。

        縁あって沖縄に来られたのですから、いい結果が得られればと思います。

        FさんのKAM's HOUSE出演は毎週水曜日だそうです。21時過ぎにご来店下さい。

        琉球放送「琉神マブヤー3(みーち)」

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          昨年放送された琉球放送「琉神マブヤー2(たーち)」の続編が10月から放送されます。

          2(たーち)の次ですから、当然3(みーち)。年末まで3ヶ月間の放送です。

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          製作発表の記者会見が行われたのは、なんと沖縄県庁。

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          また、映画化も決定し、琉球新報から号外が出ました。(PR用ですけど)

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          この番組では、登場人物が「チャーガンジュー」などと、ウチナーグチを使うのですが、それを子供が理解できず、意味を聞かれたお母さんもわからず、オバァがやってきて同時通訳を務めることがあるとか。

          親子3代がテレビの前に座って、マブヤーの活躍を見守ることになります。


          今の時期、県内のスーパーマーケットやDocomoショップなどで、マブヤーの握手&撮影会が開催されています。

          私の自宅前のアパートの一階にDocomoショップがありまして、ある日の午後、マブヤーのテーマが大音量で流れてきました。

          ベランダから覗いてみると、アパートの二階通路に琉神マブヤーと龍神ガナシーが待機しています。Docomoショップの前では豆粒のような子供ざっと30人がワクワクしながら並んでいます。

          係員の合図で、マブヤーとガナシーが階段を駆け下りると、「ウッワー」とか「ピャー」とか、どうしたらいいのかわからなくなった豆粒たちが歓声をあげています。

          大興奮の中、簡単なショーが終わり、撮影会に移ります。マブヤーとガナシーが豆粒たちを一人一人抱き上げて、お母さんが写真に収めます。

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          毎週末、一日4〜5ヶ所を廻るらしく、ヒーローは大変です。


          「で、お前も行ったのか?」ですか?

          「ええ、まあ。」

          「豆粒に混ざってか?」

          「いや、コンビニに行ったついでですけどね。」

          「ベランダにいたのに、いきなりコンビニか? まさか、握手もしてもらったんじゃないだろうな。」

          「まあ、いいじゃないですか。あっ、そうそう、チャーガンジューはいつも元気って意味です。」

          「そんなことは聞いとら〜ん!!」

          朝の百名海岸は神々しいか?

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            自宅から車で2〜30分の所にある、南城市百名(ひゃくな)海岸です。

            朝日が昇れば神々しいってことでもありませんが、一日のうちで特別な時間であることは間違いありません。

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            海中の円錐形の岩をヤハラヅカサと呼びます。琉球民族の祖先神であるアマミキヨが本島に上陸した場所です。

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            この日の海岸には5人の男女がいました。

            砂浜で中年の男女が朝日に向かって座っています。ご夫婦でしょうか。女性はヨガ風のポーズで目を閉じ、男性は本を朗読しています。

            50メートルほど離れた場所で、海に入り沐浴している中年の女性がいます。着衣のままで、腰から下が水中にあります。

            砂浜の背後の崖下では、2人の女性が拝みをしています。親子かもしれません。


            私の勝手な想像ですが、砂浜に座っている男女と海に入っている女性はナイチの方で、拝所のお二人は地元の方でしょうね。

            ナイチの方は、スピリチュアルな儀式を行っている雰囲気があり、私はお邪魔にならないように気をつけました。

            一方、拝所のウチナーンチュは日常的な「朝のお務め」を行っています。祖先に昨日の出来事や今日の予定を時間をかけて報告しています。

            拝みが終わったら「はい、おしまい。」といった感じで家に帰ります。もし私の知り合いなら、「あい、あんた!こんなところで何してるっ!」などと声をかけてくれそうです。


            沖縄が好きになり、こちらに移住したナイチャーの一部は、精神世界に入っていく傾向があると聞いたことがあります。

            うーん。わかるような気もしますが、それは、自分自身の内面に向かう行為で、ウチナーンチュの祖先崇拝に基づく行為とは異なるように思えます。

            つまり、ウチナーンチュの影響を受けたのではなく、沖縄の自然がそうさせているのでしょう。ですから、ウチナーンチュは「あのナイチャーは何をやってる?」と思っています。


            さて、朝日を背にして後ろを振り向けば、岬の上に立派な建物があります。宮本亜門さんの別荘らしいです。

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            著名人の中にも沖縄ファンが沢山いますが、中でも亜門さんの沖縄好きは有名です。

            別荘を建てる場所にユタを招いて、海に向かって祈っているところをテレビで見た覚えがあります。

            亜門さん、ベランダに座り、朝日に向かって瞑想している気がします。芸術家ですからサマになります。

            サマにならない私は、一応、朝日を拝んで家に帰ることにしました。

            大山ターブックヮの営み(5)

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              大山ターブックヮの5回目。このタイトルは、今日の投稿で一旦終わりです。

              大山ターブックヮは国道58号線と宜野湾バイパスに挟まれた場所にあります。ターブックヮを横切るには、畦道を歩くことになりますが、何ヶ所か、自転車やバイクなら通れる道があります。

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              このコンクリート製の道は水路を暗渠にしたもので、ターンムの収穫期には、この道で手押しの一輪車が大活躍します。


              ターブックヮの反対側へ用事があり、車を使いたい場合は迂回が必要です。不便と言えば不便ですが、車に乗ってるのですから、数分あれば目的地に到着できます。

              それが、今、こんなことになっています。大山ターブックヮの真ん中に広い道路を通そうとしているのです。

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              国道58号線と宜野湾バイパスを繋ぐ道ですが、いったいだれが望んだのでしょう。お役所が沖縄本島の地図を広げて「おっ、ここに道路が無いな。よし、造るか!」と考えたとしか思えません。


              「金は一年、土地は万年」という言葉があります。

              昭和30年に大山の隣の伊佐浜集落で、米軍基地の拡張に伴う土地の強制接収がありました。その時、米軍の銃剣とブルドーザーに立ち向かった農民のスローガンです。

              戦後間もない貧しい時期に田畑を奪われることは死活問題でした。補償の問題ではなく、とにかく土地を守る必要があったのです。

              結局、集落は焼き払われ、農民は田畑とともに住む場所も失いましたが、その時の闘争は、現在の基地拡張反対運動の原点とも言える出来事になりました。


              大山ターブックヮでは離農者が増えているためか、遊休地が目立ちます。広い道路が建設されるということは、土地を売った農家があったということです。

              もちろん、伊佐浜の闘争があった時代とは状況が異なりますし、部外者の私が軽々に口を挟める問題ではありませんが、「金は一年・・・」と言われた時代に比べると、お金のウェイトが増しているのでしょう。また、農業という職業に魅力が無くなっていることも一因だと思います。

              道路工事だけではなく、遊休地を埋め立てて宅地化する工事も進んでいます。

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              今、「金は一年、土地は万年」の意味を行政が理解しないと、このままでは大変なことになりそうです。

              沖縄の年中行事に欠かせない大山ターブックヮのターンムに比べて、この立派な道路はいったい何の役に立つのか。

              ここは都市部に残る貴重な農地です。

              役に立たない道路を作るお金があるのなら、農業振興に使うべきでしょう。行政が守る側に立たないことには、大山ターブックヮはすぐに消滅してしまいそうです。

              サボテンの花と実

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                朝早く南部で車を走らせていると、大きな花がこちらを向いていました。

                目が合ったような感じになり、写真に撮りました。サボテンの花です。

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                サボテンの花はなかなか咲かないと思っていましたが、そこはサボテン畑で、100本ほどのサボテンが20個ほどの花をつけていました。

                サボテンの花と言えば月下美人を思い浮かべますが、この時すでに7時半で陽は高く、どうも違う種類のようです。

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                後で調べたところ、これは袖ヶ浦という名前のようです。

                袖ヶ浦?

                なんでまた、そんな名前なんでしょうね。

                用途はわかりませんが、この畑のサボテンは商品のようです。やはり、プロが育てると、普通に花が咲くのですね。


                沖縄の市場や道の駅などでよく見るドラゴンフルーツはサボテンの実です。

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                観光客の頃の私は「なんだ、まったく美味しくないな。」と思っていました。甘い果実に見えるのに、ほとんど味がありませんでしたからね。

                沖縄に来た後で知りましたが、味の無いドラゴンフルーツは輸入品のようです。バナナやミカンなどと違い、収穫後に糖度が上がらないそうです。それなら売るなよと思いますねぇ。

                ですから、きちんと熟してから収穫される沖縄県産品は美味しく食べることができます。

                写真のドラゴンフルーツは農連市場で250円でした。

                観光で沖縄へお越しの皆さん。国際通りなどでお土産用に売っているドラゴンフルーツは輸入品ですよ。市場か八百屋さんで買って下さいね。

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                「それにしても、凄い赤だな。」と思われた方には白も売ってます。

                大山ターブックヮの営み(4)

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                  大山ターブックヮの4回目です。

                  水量の多い樋川を2ヶ所紹介します。真境名原(マジキナーバル)のアラナキガーと、

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                  新里原(シンザトバル)のヒャーカーガーです。

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                  湧き水はこのような水路を通り、

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                  原(ハル)へ入ってゆきます。

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                  私の母の実家は周りが田圃で、その脇をこのような水路が通っていました。

                  水路は生き物の宝庫で、水面にはメダカが泳ぎ、水底に網を突っ込むとドジョウがいました。大きなカエルを食用ガエルと呼びましたが、こいつは力があって、弱い網では簡単に破られてしまいました。

                  トンボが居るのはどこ、フナが泳いでいるのはどこ、と私は田圃の周辺を知り尽くしていたように思います。


                  水流の中でエビモが揺れていました。熱帯魚の水槽でよく見る水草です。エビが好んで食べるのでこの名前が付いたそうで、ということは、このあたりに手長エビがいそうです。

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                  モクズガニは見ましたが、動き回るので写真に撮ることは失敗しました。

                  自宅に帰って調べてみると、中華料理の食材として有名な上海ガニは、シャンハイモクズガニとも呼ぶそうで、その仲間であるモクズガニも食べると美味しいそうです。

                  通りかかった小学生3人組に聞いてみると「カニなら、あっちの田圃にたくさんいる。」と教えてくれました。私の子供の頃と同じで「なんでも聞いてくれよ。」って顔でした。


                  メダカらしき魚が沢山泳いでいましたが、いまや琉球メダカは絶滅危惧種で、沖縄本島では山原へ行かないと見れないそうです。

                  ですから、そのメダカらしき魚は、グッピーの仲間だと思います。

                  メダカの生息域にグッピーが進入すると、メダカはたちまち駆逐されてしまいます。つまり、グッピーはメダカの卵や稚魚を食べてしまうのですね。


                  ところで、大山ターブックヮにはハブが住んでいます。沢山の生き物が住む場所では、食物連鎖の頂点にハブが君臨しているのですね。

                  沖縄に来て2年。一度もハブに遭遇していない私は、この日もゾーリです。一応、草むらを通るのは避け、注意はしました。


                  あちこち歩き回り、足が汚れてしまいましたが、ゾーリごと水路に入ってしまえば解決です。

                  水路の水は冷たく、なかなか良い気持ちでした。

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                  考えてみれば、水が流れているだけのことです。

                  だけど、なごむよなぁ。

                  大山ターブックヮの営み(3)

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                    大山ターブックヮ(田園地帯)の3回目です。

                    写真はターブックヮに突き出た半島状の地形、大石之花(ウーシヌハナ)です。半島の先端から右手方向に、一直線に畦道(あぜみち)が延びています。

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                    この畦道を国頭畦(クンジャンアブシ)と呼びます。琉球王朝時代、首里と本島北部の国頭を結ぶ街道でした。

                    私は、上の写真に挿入されているクンジャンアブシの文字の“シ”のあたりに立ち、ウーシヌハナ方向を向いています。

                    当時は街道の道幅が2.4メートルと決まっていたそうですが、畑になってしまったのか、今は1メートル程の道幅です。

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                    旧街道の畦道は、ウーシヌハナの先端を抜け、

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                    更に北へ向かっています。

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                    山手の道はアップダウンがあり、海岸の道はクネクネ曲がるので、田圃の中を一直線に歩くのは快適だったと思います。ただ、田圃に並木を植えることはできないので、日陰が無く、暑い思いはしたでしょう。

                    写真はウーシヌハナガーです。他の樋川に比べて水量は少なめですが、木陰もありますから、街道を行く人が休憩し、水浴するにはいい感じです。

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                    琉球王朝時代の街道は、宿道(しゅくみち)と呼ばれていました。

                    この辺りの宿道は、西海岸の道なので西宿(イリジュク)。人が通れるだけの道で、本島内の物流手段は船でした。

                    後の大改修により、馬車が通行できるようになり、国頭方西(クニガミホウセイ)海道と名前が変わりました。

                    現在の街道は、もちろん国道58号線ですね。

                    与儀タンク跡の風景

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                      自宅のベランダは陽当たり良好ですが、西側の丘陵地に遮られ眺望はよくありません。

                      その丘は通称「与儀タンク跡」と呼ばれていて、かつて米軍の燃料基地があった所です。那覇港から燃料を汲み上げてここで貯蔵し、嘉手納基地までパイプを通して燃料を供給していたようです。

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                      その20ヘクタールの土地が返還されたのは沖縄返還の頃です。


                      私の自宅前は、その丘陵地に沿って、4車線の広い坂道が南から北へ抜けています。街路樹の鳳凰木が綺麗な通りです。

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                      その坂道を北へ登りきった所に交差点がありますが、そこを直進すると、急に道幅が1車線になってしまいます。幹線道路からいきなり「すーじ小」に突入です。

                      この狭い通りは通称「電柱通り」と呼ばれていています。対向車が来ると、電柱の手前で待たないと、すれ違うことができません。

                      常々、「何で4車線がいきなり1車線なんだ?」と不満に思っていました。


                      先ほどの交差点を西に曲がると、楚辺へ抜ける2車線の通りで、街路樹のトックリキワタが桜のような花を咲かせます。



                      鳳凰木通りとトックリキワタ通りは基地の返還地にできた道なので、道幅が広く、歩道もあり、街路樹を植えることができたのですね。

                      一方、電柱通りは基地の周辺にあった集落なので、住宅がビッシリ立ち並び、そこをすーじ小がクネクネと抜けているわけです。沖縄では、真っ直ぐな道は魔物(マジムン)が通ると考えられていて、古くからの集落のすーじ小はわざと曲げられています。


                      地元の人の話によると、タンク跡地には「ボイン山」もしくは「ボインボイン山」という名の小さい山があったそうです。また広い池もあり、魚釣りができたそうです。

                      返還後、山は削られ池は埋められ、平坦な土地になりました。今は、きちんと区画整理された住宅地です。道は真っ直ぐに伸び、交差点は直角です。


                      まあ、私としては広い道路が何でいきなり1/4の幅になっているのか、そのへんの事情がわかってなによりですが、返還地をもう少し周辺と馴染むように開発してはいかがかとは思います。

                      魔物が通るのがわかっていながら、何で道路を真っ直ぐにするのか、このあたりを当局はどのように考えているのか、お聞かせいただきたい。

                      また、私としては、是非、ボインボイン山も見たかったのに削られてしまい、そのへんも大変残念に思っているところであります。

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                      念願の沖縄生活を始めて14年になりました。
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