仲井真知事は、今週中にも、辺野古埋め立ての許可を出すようです。
普天間飛行場の県外移設を公約し、知事に就任しましたが、沖縄県選出の自民党国会議員に続いて、背信の道を選ぶことになりそうです。
まあ、その点については、沖縄の政治家の特性なんだろうと考え、横に置くことにします。
そのこととは別に、私には大きな疑問があります。
この度、知事が政府へ要望した事項は次の4点でした。
(1)普天間飛行場の5年以内の運用停止と早期返還
(2)牧港補給地区の7年以内の全面返還
(3)日米地位協定の条項追加や改定
(4)オスプレイの半数程度を県外に移転
どれも、政府にとっては高いハードルで、これが「はい、わかりました。」なら、普天間返還合意以降の17年は何だったのかってことになります。
政府が仮に、全てを了解するつもりになっても、それを確約するには、相当の時間がかかるでしょう。
そんな要望を、知事は何故、このタイミングで出したのか。
私はてっきり、政府に無理難題をふっかけて、「確約できないなら、埋め立ては許可しない。」って言うつもりなのかと思いましたよ。
政府は「最大限の努力をする。」としか言わざるを得ず、また、実際にそう言いました。
それに対して、知事の返答は、
「驚くべき立派な内容を提示いただき、沖縄県民全体が感謝している。」
はぁ?
単なる口約束の、どこが驚くべき立派な内容なのか。沖縄県民全体が感謝しているって、私は感謝していませんから、全体−1人と訂正いただきたいものです。
これは、どう考えても、政府のシナリオによる芝居ですよねぇ。
やはり、知事は許可を出さざるを得ないワケがあったのではないか、と思います。そして、沖縄県民の反発を、いくらかやわらげるために、今回の芝居をうった。
そう考えると、今回の要望の内容、タイミングともに、実にスムーズに納得できます。
そして、次なる疑問は、知事が許可を出さざるを得なかったワケですね。
猪瀬前東京都知事の辞任会見で、「私は政治家としてはアマチュアだった。」と発言しましたね。「何で俺だけが。」と言いたかったのだと思います。
沖縄には沖縄市と八重瀬町に、徳洲会の大病院があります。
例えば、政府が仲井真知事に、「猪瀬みたいになりたくないのなら。わかってるよな。」と言ったとすれば、私の疑問はすべて解消します。
例えばですよ、例えば。