玉城朝薫生誕三百年記念碑

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    今週、那覇の桜は満開です。桜の標本木は末吉公園にありますので、「そこで桜をみればいいやんか。」と考えたのですね、私は。







    椰子と桜なんて、まるで沖縄です(笑)。この日は歩くだけで汗ばむ陽気でした。


    末吉公園の一角に、玉城朝薫生誕三百年の記念碑があります。



    この裏手に、組踊「執心鐘入」の舞台となった遍照寺(へんしょうじ)がありました。それで、この場所に記念碑が建てられたのですね。

    「執心鐘入」、「孝行之巻」








    「銘苅子」「二童敵討」








    「女物狂」






    沖縄へお越しの際は、国立劇場おきなわの公演スケジュールをチェックし、朝薫の五番をどれか一つ、まずご覧いただきたいと思います。

    そうすると、残る四番も観たくなりますからね〜(笑)。


    琉球王家の脇墓「山川玉陵」

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      琉球王家の墓と言えば「玉陵(たまうどぅん)」ですが、その他にも王家の脇墓があり、そのうち、「伊是名玉陵」、「山川玉陵」、「宝口玉陵」の三ヶ所が、玉陵の名を許されていました。

      伊是名は第二尚氏の初代国王尚円の出生地です。また、首里周辺で立地の良い場所として、宝口と山川が選ばれたのでしょう。(宝口玉陵は沖縄戦で消失)

      後で再度ふれますが、玉陵は国王や王妃の墓で、脇墓は王位に就かなかった者や、国王の側室の墓です。


      さて、この日、私は首里山川町にある山川玉陵を訪ねました。

      墓室を取り囲むように袖垣が築かれていて、墓室から見て左袖の一部が墓門となっています。



      少々、石がズレていますが、戦後に復興された玉陵とは違い、こちらは本物です。

      この門を入ると墓庭があり、右手に墓室があります。




      ヒンプンは、門から入ってきた悪霊(ヤナカジ、シタナカジ)から、母屋を守ります。道の突き当たりにある石敢當も役割は同じ。

      山川玉陵の墓門が、墓室と正対せず、左袖にあるのは、門から入った悪霊が墓室に当たらないようにするためなんですね。


      ところで、玉陵には東室と西室があり、東室には国王と妃が、西室にはその他の王族が葬られています。

      それでは、玉陵西室と脇墓の違いがわかりません。

      尚円王の妃で、女帝と呼ばれた宇喜也嘉(おぎやか)は、玉陵の石碑に、

      「宇喜也嘉の血を引く者だけが王陵に葬られることを許される。背く者があれば、天に仰ぎ地に伏して祟りあるべし」

      と記しました。

      であれば、宇喜也嘉の血を引く者が玉陵西室に、そうでない者が脇墓に振り分けられたのかもしれません。


      沖縄戦で、山川玉陵は日本軍の陣地となり、墓の遺骨は玉陵の西室へ移されたそうです。

      宇喜也嘉は怒り心頭で、「天に仰ぎ地に伏して祟りあるべし」と叫んだでしょうね。


      那覇は快晴

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        2011年の統計によると、年間快晴日数の全国一位は宮崎県で58日。全国平均は26日。そして沖縄県は、わずかに9日(泣)。

        雲が出るにもホドがある!!


        と思ったら、こちらは今朝の「高良の御嶽」。



        やや雲がありますが、快晴の予感がします。

        そして、ただいま駐車場で昼寝中のワタクシ。

        右の空がこうで、



        左の空がこう。



        ついでに、開南本通も快晴。



        この沖縄バスは本島南部の親慶原(おやけばる)行き。できることなら、このバスに乗って、景色を眺めたり、昼寝をしたりしたい。


        沖縄では、明後日がお正月。

        農連市場のカマボコ屋のお母さんが、一週間も休むそうで、本当に困ったものです。


        今日の配達

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          某保育園の裏手、厨房へ続く通路には門扉があります。

          私が検品を受けてる間、そら豆たち(ワラバーターとも言う)が、その門扉に鍵をかけるので困ったものです。

          そこで今朝は、空き箱を投げておいたところ、たいへん上手くいきました。



          右ハンドルの電車(か、バス)が満席です。ホーム(か、バス停)で待ってる客までいます。

          鍵をかけられてしまうと、解錠交渉に時間がかかるため、こんなもので遊んでくれると本当に助かります。



          それにしても、楽しそうに遊ぶものです。

          C「運転手はヘラヘラ笑わず、ちゃんと前を見なさい。」

          豆「おっさん!!」

          C「おっさんではありません。おじさんと言いなさい。」

          豆「え〜、おじぃ〜!!」



          まあ、オジィと呼ばれるくらいの年齢差はありますね。確かに。


          少し遊ばせて、「さて、店に帰るか。」と思ったら、相棒Aが担当している保育園から電話がありました。

          保「もしもしCさん。サンマは何時頃になるの?」

          C「へっ!?Aの車に載せましたが、おりてませんか。」

          保「おりてないのよ。」

          C「あちゃー、Aが持って逃げたか。」

          保「返してって言って下さい(笑)。」

          C「わかりました。」


          C「もしもし。」

          A「はいCさん。」

          C「おい、サンマを海に逃がそうとしてるんじゃないだろうな。」

          A「しっ、しまった。」

          C「おかしなことをしないで、保育園に返しなさい。」

          A「はいはい。」

          そら豆たちの相手をし、Aの相手をし、私もたいへんです。


          はい、Aさん。今日はこんなところで終わりますが、何かありますか。

          A「ひっ、開いたシャンマが泳ぐわけないさ。」

          C「まあな(笑)。」


          農連市場「ヨシエ豆腐店」

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            農連市場の「ヨシエ豆腐店」。

            私はここで、島豆腐、ゆし豆腐、おから、厚揚げを仕入れます。

            店主のヨシエさんは丸い体型に丸い顔。LINEのムーンに似ています。いつもニコニコで、市場の誰からも親しまれています。




            商品は、前日注文を受けたものだけを揃えるので、売れ残りはありません。

            では、注文をしていない客が来て「厚揚げを三つ下さい。」と言ったらどうするのか。ヨシエさんは「はいどうぞ。」と売ってしまうのですね。

            それはアカンでしょ(笑)。

            実は、豆腐屋が日に一度、商品の補充に来るんです。そこで、予定外に売れた物を買い足せば大丈夫。相変わらず、売れ残りはありません。


            さて、午前10時。ヨシエ豆腐店は、本日の営業を終了しました。店内をご案内しましょう。

            店内に入れないよう、木箱が三つ並べてあり、セキュリティは万全です(笑)。



            この木箱を横にして店先に並べ、板を渡して商品を並べます。

            その奥に、座り心地の良さそうな椅子が二つ。

            ヨシエさんが一人でやってる店ですが、もう一つの椅子はお友達が来た時のユンタク用です。


            それから石敢當。その横には猫のオシッコ防止用のペットボトルが配置されていますね。猫のオシッコは臭いから。



            石敢當があるってことは、ここはT字路の突き当たり。風雨が建物の間を抜け、勢いを増して、ヨシエさんを襲います。

            椅子に座ったヨシエさんは、大きな傘で身体を覆います。そして、傘の上には顔がピョコンと(笑)。その様子は笑わずにはいられません。

            笑っても大丈夫なんです。ヨシエさんも笑ってますからね。


            石敢當の後方。マガジンラックには一冊の本が。

            拡大すると、こうなります。



            うーむ。あの明るいヨシエさんが、人知れず苦悩し、人生の指針を求めているのか。

            「その本、どうしたの?」と尋ねると、

            「豆腐屋のニィニィにもらった。」そうで、「全然、読んでない。」とのこと。つまり、飾ってるだけでした。


            私は手の空いた時、不要になったイチゴ箱を一抱え、ヨシエさんに届けます。それが、豆腐や厚揚げを入れるのに、ちょうど手頃なサイズなんですね。

            私が豆腐や厚揚げを仕入れる時、そのイチゴ箱に入れてもらうのですが、

            「あらっ!!今朝は早いのね。今、厚揚げを箱に入れようとして、あれっ、箱をどこに置いたかな。あれっ、たった今よ。あれっ。」

            と、イチゴ箱を左手に持って言うので笑います。


            平日の朝早く、農連市場へお越し下さい。「ヨシエ豆腐店」は、惣菜通りに入ってすぐ左側で営業中です。


            国場の散歩(21) サキシマスオウノキ

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              国場の西端から東端に引越したので、近所の散歩を始めます。「国場の散歩」は一昨年の夏、20回目で中断していましたので、久しぶりの投稿です。

              引越し先の最寄りスーパーは、国場十字路にあるコープです。よろしくお願い致します。




              そのコープの裏手、民家の庭にこんな木が二本。



              木の向こうにある駐車場から見てみましょう。



              この二本の大木はサキシマスオウノキです。樹齢は200年以上。琉球王朝の時代からここに立っているようです。


              本来、サキシマスオウノキは、マングローブ林のある湿地で繁殖し、このような板根が特徴です。(写真は西表島のサキシマスオウノキ)



              以前、上間、仲井真、国場の地名の由来を投稿しましたが、かつての国場は国場川流域の湿地でした。サキシマスオウノキが活発に繁殖できる環境だったのですね。

              それにしても、こんな乾燥した場所で、よくまあ生き抜いてこれたものです。先ほどの写真と比べると見劣りしますが、その根元には、板根らしきものが形成されています。




              さて、このサキシマスオウノキは、毎年たくさんの種を地面に落としているはずですが、いくら落としても、そこは乾燥した地面かコンクリート。発芽の見込みは、まず無いでしょう。

              では、この二本の木は何のために生きているのかってことになります(ならんか?)。人間と同じように、子孫繁栄、無病息災、五穀豊穣を願っているはず。

              ならば、環境を変えてしまった者の責任として、二人を住みやすい場所に移してやるべきでしょう。


              四の五の言うのなら、伐採してしまうぞって貴方。またそんな無茶苦茶を(泣)。

               

               

               


              NO PERKING??

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                ちょと古いですが、米国テレビドラマ「FRIENDS(1994-2004)」は私のお気に入りです。



                レンタルで3回は見てると思います。

                上の写真は、セントラルパークの近くにあるコーヒショップ「CENTRAL PERK」。



                コーヒーを抽出するパーコレーター(percolator)をセントラルパーク(Central park)にかけてるんですね。



                なにかトボけたネーミングがドラマの雰囲気に合ってます。


                このコーヒショップは実在するらしく、観光スポットになってるようです。



                8年前に、ニューヨークに出張したことがありましたが、ここでコーヒーを飲めばよかった。


                さて、いつものように与儀のスージをバイクで走っていると、こんなものが。



                「NO PRKING」

                さて、この言葉。何にかけてるのか。

                パーコレーターではないはずね〜(笑)。


                ネィティブウチナーグチ

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                  某青果店のお父さん、お母さんのウチナーグチは、まさにネィティブ。沖縄在住4年程度のナイチャーでは、まったく理解できません。

                  お母さんが、店の前を通る人に声をかけます。

                  「ハイサイ!!マーカイガ?」

                  喜納昌吉の歌でしか聞けなかった、沖縄の日常会話がそこにあります。

                  次の世代では、おそらく聞けない言葉を私は聞いているわけで、これは貴重な経験と言えますね。


                  ある日、お父さんが卸売市場に電話をかけていました。

                  「Oさん、チャナルーガ?」

                  あぁ、できることなら、このウチナーグチを、語感や用法も含めて、キチンと解説してくれる人が欲しい。

                  ところが、某青果店に、そんな人はいません。仕方なく。

                  C「お〜い。」

                  A「なんね。」

                  C「チャナルーガと言ってんの?。」

                  A「『どんな感じね』って意味さ。」

                  C「チャナ(感じは)、ルー(どう)、ガ(ね)か?」

                  A「切って言っても意味は一緒らけど(笑)。」


                  また、ある日のお父さんは、

                  父「さくら さくら、デァイ。見渡すかぎり〜、デァイ。花吹雪〜、デァイ。ふっふっふ。」

                  と、ご機嫌でした。

                  またもや、仕方なく、

                  C「お〜い!!」

                  A「なんね。」

                  C「あれは何。」

                  A「さあ、何の歌かね。」

                  C「夜桜お七じゃん。」

                  A「しょうね。しょれで・・・」

                  C「坂本冬美。」

                  A「フフフ。言う前からよくわかるね。」

                  C「で?」

                  A「なんね。」

                  C「デァイじゃ、デァイ!!」

                  A「あれは意味ないね。」

                  C「意味はあるだろ、わざわざ言うてるんやから。」

                  A「ないさ。」

                  C「さくさ さくら〜っと。花吹雪〜っとくらあ。みたいなもんか?」

                  A「しょういうこと。」

                  世界遺産を目の前にしたような気分なんですけどね、私は。

                  ガイドがAですからねぇ。


                  はい、Aさん。今日は何かある?

                  A「満開だってよ。名護のシャクラ。フフフ。シャクラ。」


                  ヒンプンぬぐとぅ

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                    名護市長選挙で再選を果たした稲嶺進さん。基地推進派候補者に4千票の差をつけた快勝でした。

                    ある方が、稲嶺さんに送った琉歌の一部にこんな言葉がありました。

                    「ヒンプンぬぐとぅ。」

                    自民党の国会議員や沖縄県連、県知事と、ドミノとまで呼ばれた良識の崩壊を、最後に押しとどめた、まさに、ヒンプン。

                    今回の選挙を一言で言い表すとすれば、これ以上の言葉は無いでしょう。

                    ウチナーグチが、しみじみと胸に迫ります。本当に、涙ぐみたくなるような、いい言葉です。


                    こちらは、名護の入口に屹立する「ヒンプンガジュマル」。名護のシンボルです。




                    「はぁ〜。」

                    もう、嬉しくて、嬉しくて(笑)。


                    金平茂紀著「沖縄ワジワジー通信」

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                      昨年末、仲井真知事が辺野古埋め立てを許可し、記者会見を行いました。

                      あれほど明々白々な公約違反に対し、記者の質問はヌルい印象でした。知事が返答に窮する場面を作れませんでしたからね。

                      その中で、注目を集めたのがこの質問でした。

                      「仲井真さんは、日本国民としての日本語能力を、常識的な日本語能力をお持ちの方だと思うからお聞きするのだが、公有水面の埋め立ての申請があった場所は県内か、県外か」


                      質問したのはTBS報道記者の金平茂紀さん。

                      テレビをほとんど見ない私は、金平さんを知りませんでしたので、ともかく著書を読んでみようと考え、選んだのがこの一冊でした。

                      「沖縄ワジワジー通信」



                      沖縄タイムスに連載された、金平さんのコラムをまとめたものです。

                      私は、「なるほどなぁ。」、「そうだよなぁ」を繰り返しつつ、一気に読了しました。私の知識が整理され、かつ、深まった気がします。


                      さて、冒頭の記者会見に戻りますが、金平さんの質問に仲井真知事は怒ってしまい、まともな返答をしませんでした。もしくは、怒ったフリをして、正面から返答することを避けました。

                      いずれにしても、公約違反をした知事を追い詰めるには、金平さんの言葉使いが適切ではなかった。最初からケンカ腰に聞こえましたからね。


                      上記の著書にも、金平さんのそうした姿勢、つまりトンガリ過ぎな物言いが散見され、「やっぱり、あんな質問の仕方になるのかなぁ。」と思えました。

                      そして、著書巻末の対談に選んだ相手は、知念ウシさんと大田昌秀さん。

                      知念さんは、「沖縄が好き。」と言う観光客に、「だったら基地を持って帰れ。」と言い放つ人ですし、大田さんは琉球独立を理想とする人です。

                      対談相手として選ぶには、「ちょっとなぁ。」と思いますが、金平さんにとっては肌が合うのかもなぁとも思えます。


                      金平さんはTBS「NEWS23」の編集デスクとして、キャスターの筑紫哲也さんから全幅の信頼を置かれていた方だそうです。

                      それを聞くと、筑紫さんならどんな質問の仕方をしただろうと考えてしまいます。


                      あの記者会見で、仲井真知事が返答に窮する場面を作れるとしたら、金平さんだったことは間違いないでしょう。

                      それだけに、「あの言い方はまずかったかな。」と思いますね。


                      さて、昨日の名護市長選挙で、稲嶺進さんが当選しましたね。おめでとうございます。本当に良かった。

                      仲井真知事の記者会見に名護市民が反感を持ったことが、稲嶺さん当選の要因の一つだとすれば、あの記者会見にも意味があったことになります。

                      仲井真知事は、足腰を痛めて車椅子が必要だったはずですが、連日、末松候補の応援で名護へ出向いていましたね。「よい正月」を過ごして、痛みが和らいだんでしょう。良かったですねぇ(笑)。


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