JUGEMテーマ:地域/ローカル
某保育園の厨房は、やっかいな場所にあります。
駐車場にオンボロワゴンを停め、商品の入った野菜箱を運びますが、保育園の正門を入り、園庭を横切り、園舎の裏を通って、その奥が厨房って(笑)。
「設計者は出て来〜い!!」と言いたい。
某保育園への納品量は野菜箱で5〜6箱程度です。一箱約10キロなので、一度に抱えて運べるのは2箱まで。したがって、駐車場から厨房まで3往復が必要です。
さて、この日は注文が多く、8箱分を納品しました。積み上げるとこんな感じです。(これは空き箱ね)
厨房で検品を済ませ、空き箱を持ち帰ります。
納品時に4往復しましたから、帰りは一度に運びたい。しかし、それには一つの問題があります。
それは「何か楽しいことはないか。」と常にキョロキョロしてる園児の群れ。
私が野菜箱のタワーを抱えて園庭に入ると、
「キャ〜!!」
「おっ、すっげえ!!」
「重たそ〜!!」(そんなことはない)
ってなります。
保育士のお姉ちゃんまで、「ほらほら、見て見て。」って(笑)。
女の子はいいです。キャーキャー言うだけですからね。
問題は男の子。彼らの考えてることは、ただ一つ。
「アノ箱ヲ倒シタイ。」
勇気ある男の子が一人、私の前に立ちました。
男「おっさん!!」
C「おっさんではありません。おじさんと言いなさい。」
男「ジッジィ〜。ギャハハハ〜。」
悪態をついてますが、眼は私をじっと見ています。つまり、私の機嫌をうかがってるんですね。
男の子は「よし、怒られない。」と確信し、いよいよ箱に手をかけようとします。身体をねじって、箱を遠ざける私。
男「こんな箱、%*<^_^○♪9☆〜!!」
何言ってるのかわかりません(笑)。
野菜箱のタワーは倒壊し、10人くらいの園児が箱に群がりました。
箱を2段に重ねて持ち上げる男の子。
「おっ、すげぇ!!」と褒める私。
褒められて、3段目を積もうとします。
それを横取りする他の男の子。
さらにそれを横取りしようとして跳ね返され、尻もちをつく女の子。
C「門の所まで運べる人〜!!。」
「はいっ!!」、「はい」、「は〜い!!」
箱の奪い合いは更に激化し、奪った子からダッシュ。
なんて単純な奴らなんでしょ(笑)。
可愛いわ〜。
「みんな。8箱分、残さず食べてよ。」と思いながら、おじさんは次の保育園に向かうのでありました。