過去に何度も投稿している話ですが、市場で毎日のように「頂き物」をします。
手軽な物としては、缶コーヒー、お茶、飴玉など。これらは、まあ、駄賃みたいなものです。
やや上等になって、惣菜やムーチーなど。売り物を頂くことも、度々あります。蒲鉾屋のカマボコ、そば屋のそば、昆布屋の昆布などですね。
駄賃で頂いた場合は、ありがとうでお終いですが、上等になると、ちょっとした問題があります。
市場のあるお母さんは、
「これは、あんたにあげた物だからね。いい?。わかった?。」
また、別のお母さんは、
「店に戻ってもわからないように、見えないビニールに入れておこうね。」
とか、気を使ってくれます。
何なの?。某青果店に知られると、何かマズイことでもあるのか?(笑)。
以前、投稿した話ですが、相棒のAが手にビニール袋を持ち、ニコニコしながら店に帰って来たことがありました。
「Cさん。ムーチーもらったからね。」
その直後のことでした。某青果店のお母さんが、
「二人で分けて食べなさい。」と。
滅多に怒らないAが、怒る怒る。
「俺がもらったわけさぁね。何であんな言うかね。珍しいね。ハーッシ!!。」
理屈としては、店同士の取り引きがあるからこそ、従業員がよくしてもらえる。
それは確かに一理あります。
お母さんが我が子に、
「誰かから何かもらったら、ちゃんとお母さんに言うのよ。」
と同じです。
それにしても、二人で分けて食べなさいと言われた60歳と57歳はどんな顔をすれば良いのか(笑)。
頂き物をした時、それが私に対する物なのか、店に渡すべき物なのか。それは、大袈裟に言えば、私の良心に従って決めます。
あれこれ考えず、全部、店に渡すのも一つの方法ですが、それでは市場のお母さん達がおさまりません。
私が頂いた物は、ちゃんと食べ、「美味しかった。」と言うのが礼儀。それを店に渡してしまうのは、失礼と言えるでしょう。
また、市場のお母さん達は、私に渡す物、某青果店に渡す物、それぞれをきちん区別して、タイミングも考えていますから、私が頂いた物を店に渡したとなると、お母さん達にとっては迷惑な話です。
市場のお母さん達は、それぞれが商人。お母さん達の思惑を尊重し、守るべきルールがあるってことです。
ところがねぇ。
某青果店のお母さんは、従業員の頂き物は店のものって考えの人。だから、「二人で分けて食べなさい。」みたいなことを口にします。
加えて、そうした物を「欲しがる人」なんですねぇ。
そこんところで、話が面倒になります。
私は、先ほども言った通り、自分の良心に従って、毅然としておくことにしています。
それにしても、面倒ですよねぇ。
市場の世界における調和ってものがあって、それを乱すようでは、仲間と認めてもらえないのですよ。
C「なあ、そうだよな。」
A「え?。なんね。ムーチー、も一つ食べるね。はい、ど〜じょ。」