JUGEMテーマ:地域/ローカル
今年の春。某青果店は配達用の車を一台廃車にし、中古の軽貨物を購入しました。
走行距離は10万キロ。車には個体差があるとは言え、これはかなりのオバぁ。ところが、ボディを再塗装したらしく、一見、新しい車に見えてしまうのよね。某青果店のお父さん(86)は、オバぁの化粧に惑わされたと言えましょう。
購入後3ヶ月が経ち、エアコンが効かなくなりました。始動後、2時間程度は良く効いてますが、それ以上働くと疲れるようです。
車を売った修理屋のニィニィとお父さんが、電話で何やらやってます。
父「なんだあの車。買って3ヶ月なのに、もう故障か?」
ニィ「そうは言われても、中古ですから」
父「車の点検をちゃんとやったのか」
ニィ「中古なんで、あちこちの部品は劣化しますよ」
父「あたりまえみたいに言うなっ!!」
お互いに引けなくなり、とうとう、
ニィ「とにかく、修理代はいただきます」
父「それなら車は返すっ!!」
ニィ「その場合は、これまでの使用料をいただきます」
父「なんだとっ!!」
怒って電話を切ってしまったお父さんが、何を言い出すかと思えば、
父「C君。あの修理屋は酷いね。もうあそことは付き合わんでおこ〜ね」
C「そうですか」
父「車を返すと言ったら、使用料を取るって言うんだよ。何を考えてるのかね」
C「はぁ」
父「今日の午後にでも行ってみてくれんかな」
C「へっ?、俺が?、もう付き合わないのに?」
父「よろしくね」
「喧嘩をしておいて、人を行かすな」と言いたい。
午後の配達の後、豊見城の修理屋へ向かいました。
C「お〜い、喧嘩すんなよぉ」
ニィ「あっ、Cさん。すみません」
C「中古はわかっとるよ。だけどな、もっていき方があるやろ。『大変ご迷惑をおかけしています』で始められんか?」
ニィ「まあ、そうですね」
C「それをいきなり『中古だからあたりまえ』じゃあ、オヤジも構えるだろ」
ニィ「どうしましょうか」
C「最初の修理代が1万円で、今回が2万5千円だろ。最初の修理が空振りしたのがマズかったな」
ニィ「確かに」
C「最初の1万円はあきらめるか」
ニィ「えっ?」
C「それとも、喧嘩の続きをやるか?、て言うか、何で俺がこんな役目なんかがわからんわけよ。次からは最後まで二人で決着つけろよな」
ニィ「わかりました。それでお願いします。社長さんは納得しますかね」
C「納得も何も、俺に任せたんだから、結果に文句は言えんだろ。『文句があるなら、自分で行け』じゃん」
ニィ「じゃあ、お任せします」
C「ったく、何で俺が伝書鳩やねん。あっ、今度は完璧に修理してよ。三回目は無しよ」
ニィ「わかりました」