JUGEMテーマ:地域/ローカル
私の故郷は「この世界の片隅に」の舞台、広島県呉市。先日、中学・高校(一貫制)の同窓会の案内が届きました。今回は同期生だけで集まって還暦祝いをやろうというもの。なるべく沢山集めようと幹事は気合いが入ってるみたいです。
開催日は9月22日(土)。翌週月曜日は秋分の日の振替休日なので、日程的には大丈夫。
ところがねぇ。那覇・広島間の飛行機は1日1往復だけ。山奥の広島空港に着くのが17時半で、同窓会の受付が始まる時刻です。空港からレンタカーを飛ばしても、会場に着くのは19時を回るでしょう。
そして、1日1便の航空チケットですから、これがほぼ定価。往復のチケット代とレンタカー代、同窓会の会費などを計算すると、ざっと8万円はかかります。
う〜む。と考え込んでいたら、携帯が鳴りました。知らない番号だったので、放ったらかしておいたら、しばらくして広島県人会事務局長のシッチーから連絡があり「広島からの電話じゃけぇ、出てあげんさいや」と。
どうやってシッチーにたどり着いたのか不思議ですが、幹事のやる気がなせる技と言えるでしょう。さっそく先程の番号にかけてみると、電話に出たのは高校時代の私のモトカノでした。
「久しぶりじゃけぇ、C君に会いたいわ」
「絶対に来(き)んさいよ。絶対よ」
「ウチはボーっとしとる間に年をとってしもうて、結婚してないんよ」
「あっ、ウチの携帯番号は登録しといてよ。またかけるけぇ」
などと、スズさんのような声で甘く優しい言葉を並べられ、私はググッと出席の方向に傾いたのでした。何しろ、私の中で彼女は可愛い女子高生のままなんです。
「C君は来るのが遅おなったけぇ、2人で2次会をやろうやぁ」
などと言われたら、私には自分を保てる自信がございません。
実家に2泊できて、久しぶりに母や妹に会えることだし「よし、行くか」と考えながら、私は寝転がって熱中症の頭を氷で冷やしていました。
そして頭が程よく冷えた頃、あることに気付きました。私のモトカノは、熱心に幹事の役目を果たそうとしただけなんですよ。つまり、スナックのオネエちゃんの営業トークみたいなもん。彼女は「いやぁ、それはちょっと違うけぇ」と言ってくれるかもしれませんが、違っていてもちょっとよね。
なんだ、そうか。
じゃあ、どうするか。イマココ(笑)