還暦同窓会をどうするか

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    私の故郷は「この世界の片隅に」の舞台、広島県呉市。先日、中学・高校(一貫制)の同窓会の案内が届きました。今回は同期生だけで集まって還暦祝いをやろうというもの。なるべく沢山集めようと幹事は気合いが入ってるみたいです。

     

     

     

    開催日は9月22日(土)。翌週月曜日は秋分の日の振替休日なので、日程的には大丈夫。

     

     

    ところがねぇ。那覇・広島間の飛行機は1日1往復だけ。山奥の広島空港に着くのが17時半で、同窓会の受付が始まる時刻です。空港からレンタカーを飛ばしても、会場に着くのは19時を回るでしょう。

     

    そして、1日1便の航空チケットですから、これがほぼ定価。往復のチケット代とレンタカー代、同窓会の会費などを計算すると、ざっと8万円はかかります。

     

    う〜む。と考え込んでいたら、携帯が鳴りました。知らない番号だったので、放ったらかしておいたら、しばらくして広島県人会事務局長のシッチーから連絡があり「広島からの電話じゃけぇ、出てあげんさいや」と。

     

     

    どうやってシッチーにたどり着いたのか不思議ですが、幹事のやる気がなせる技と言えるでしょう。さっそく先程の番号にかけてみると、電話に出たのは高校時代の私のモトカノでした。

     

    「久しぶりじゃけぇ、C君に会いたいわ」

     

    「絶対に来(き)んさいよ。絶対よ」

     

    「ウチはボーっとしとる間に年をとってしもうて、結婚してないんよ」

     

    「あっ、ウチの携帯番号は登録しといてよ。またかけるけぇ」

     

    などと、スズさんのような声で甘く優しい言葉を並べられ、私はググッと出席の方向に傾いたのでした。何しろ、私の中で彼女は可愛い女子高生のままなんです。

     

    「C君は来るのが遅おなったけぇ、2人で2次会をやろうやぁ」

     

    などと言われたら、私には自分を保てる自信がございません。

     

     

    実家に2泊できて、久しぶりに母や妹に会えることだし「よし、行くか」と考えながら、私は寝転がって熱中症の頭を氷で冷やしていました。

     

     

    そして頭が程よく冷えた頃、あることに気付きました。私のモトカノは、熱心に幹事の役目を果たそうとしただけなんですよ。つまり、スナックのオネエちゃんの営業トークみたいなもん。彼女は「いやぁ、それはちょっと違うけぇ」と言ってくれるかもしれませんが、違っていてもちょっとよね。

     

    なんだ、そうか。

     

    じゃあ、どうするか。イマココ(笑)


    オスプレイの横田基地配備

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      今年10月から、東京都福生市の米軍横田基地にオスプレイ5機が配備されるとのこと。

      「もう他人事ではない」なんて、正直な人が沢山いますね。

       

       

      このtweetは、自分達の問題として考えようという意識がうかがえて大変結構ですが、それでも「他人事」と言うのは控えたほうが良いと思いますね。

       

       

      普天間飛行場に配備されたオスプレイは、名護とオーストラリアで、既に2機が墜落しています。胴体着陸したり、住宅地に物を落としたり、本当に事故の多い機体です。

       

      ナイチでも事故に対する不安は当然あるでしょうが、上のtweetの通り、問題は日米地位協定です。横田基地に配備されたオスプレイは、本土の上空(しかも低空)を、何時でも何処へでも飛べるんです。そして、万一墜落しても日本の警察は関与できません。

       

      東京で形成される世論は日本政府に強い影響を与えますから、どんどん問題提起していただきたいと思います。

       

       

      また、佐賀県は佐賀空港への(自衛隊の)オスプレイ配備を受け入れるそうで、民間機が発着する空港なのに、佐賀県知事は随分と思い切った決断をしたものだと驚きました。

       

      年間約2億円の赤字空港だそうですが、国が年間約5億円の発着料を支払うことで、黒字に転じるとのこと。佐賀県知事は「国の根幹に関わる国防政策に関しては基本的に協力する」と言ってるようですが、お金に転んだと言われないようにすればするほど、矛盾が生まれるもの。こちらも、問題意識を醸成する上で、大変ありがたいことです。

       

       

      それにしても、オスプレイが普天間飛行場に配備された際に、「抑止力として重要」とか「ヘリコプターよりずっと安全」とか、寝言を言ってた人達が随分と静かだけど、熟睡してんのか?。ほら、目を覚まして何とか言えよ。


      阿波踊りの来場者数

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        色々とゴタゴタした今年の阿波踊り。今年の来場者数は昨年の123万人から15万人減の108万人だったとのこと。主催者発表ってやつね。

         

         

         

        もっと壊滅的な数字を予想してましたが、9%減なら、それほど悪くない気がします。

         

         

        ところが今、そもそも去年の123万人は本当か?って話になってるようです。昨年、徳島市観光協会から委託され、ある調査会社が来場者数を推定したら21万人になったと。

         

        123万人と21万人。全然違うじゃないですか。いずれも4日間の延べ人数ですから、1日では31万人と5万人。

         

        それはいくらなんでもと思ったら、21万人の根拠がモバイル空間統計によるものと聞いて、俄然信用する気になりました。

         

         

        モバイル空間統計とは、携帯電話の位置情報を利用した統計処理。Googleマップが渋滞情報を表示するために使っていますね。つまり、徳島市の阿波踊りゾーンを、期間中、延べ21万台の携帯電話が右往左往していたということ。

         

        携帯電話を持たない人(子供や高齢者など)の数を加えたり、踊り子など主催者側の数を減じたりする必要がありますが、21万人が30万人になることは無いでしょう。

         

         

        123万人に比べれば21万人は少なく見えますが、それでも1日5万人。甲子園球場一杯分の人が連日来場したのなら大盛況じゃないですか。

         

        そして、今年の桟敷席(有料)チケットの発券枚数が10万6千枚でした。来場者の1/3がチケットを買い、発券枚数の60%が売れたとすれば、来場者数は19万人。先程の21万人に近い数字になります。

         

        一方で、123万人が来場したとして、その何割かは徳島市内に宿泊することになりますが、宿泊施設のキャパは大丈夫でしょうか。もし大丈夫(そのキャパがある)なら、阿波踊り期間外の稼働率はとんでもなく低くなりそうです。

         

        123万人と21万人。実態に近いのは21万人ではないかと思います。

         

         

        だからと言って、私は「主催者がけしからん」とは思いません。誰にも迷惑はかけてませんからね。来場者数が21万人と発表するよりは、123万人の方がインパクトがあり、集客効果を見込めるでしょう。高知のよさこい祭り(100万人)に負ける訳にもいきません。

         

        阿波踊りの経済効果(100億円)は来場者数123万人を元に計算したものなので、来場者数が21万人ならば、20億円以下になってしまいます。

         

        この数値が地元の産業をミスリードしてるかと言えば、まったくそんなことはないでしょう。100億円と20億円のどちらが正しいのか、肌感覚で分からないようでは、徳島で事業を継続することはできないと思います。

         

        つまり、みんな知っているんですよ。123万人ではなくて、21万人ってこと。


        お金の使い道が公約になるのか

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          那覇市長選挙が近づき、候補者によるビラの投函が始まっています。

           

           

          この候補者のスローガンは「那覇市をパワーアップ」で、公約が「子供医療費の無料化」、「介護・福祉の充実」、「交通弱者のための無料公共交通」。

           

          公約はお金の使い道ばかりで、おそらくそこは他の候補者も同じでしょう。市の予算を一定とすれば、公約実現のためには、既存のサービスをやめることになります。

           

          言い換えれば、既存のサービスをやめれば、公約は実現できるってこと。そこには、公約実現のための努力と言うか、工夫が伺えません。

           

          言うておきますが「支出の無駄を省きます」みたいなことは、公約とは関係無しにやって下さいね。任期中、徹底的に無駄は省いて、次の選挙では、誰も迂闊に口にできないくらいにして下さい。それで普通なんですから。

           

          「公約実現のために無駄を省きました」なんて、筋が違うってものです。

           

           

          つまり、どの候補者にも「稼ぐ」という視点が無いんですよ。つまり税収アップ。例えば、観光客がたまたま増えても、利益は外資やナイチの資本に吸い上げられ、那覇市が得られるものは雇用だけ。所得税収は増えるでしょうが、それだけでは「稼ぎ」になりません。

           

          例えば那覇軍港は、現状、奥武山公園のイベント臨時駐車場です。私はあの広大な敷地を活用するプランを聞いたことがありません。簡単に返還されないと言うのなら、返還後の活用法くらいは示したらどうですか。用途を思いつかないから「返還せよ」とも言わないように、私からは見えます。

           

           

          こんなことを引き合いに出したくはありませんが、琉球王国は日本や中国から補助金をもらうことなく、逆に貢いでました。それで国家を運営し、薩摩藩まで養ってたじゃないですか。アジアの総合商社として稼いでたんですよ。

           

          結局、沖縄の政治家の努力とは国から予算をいただくためのもの。予算を増やしてもらうために基地に賛成してみたり、反対してみたり、どちらが有利か悩んでみたり。

           

           

          こんな話で、何故、那覇市がパワーアップするのか、私にはさっぱり分かりませんてば。「時代の波に乗り遅れるな」って何?。

           

          あっ、そうそう。この候補者の所属政党はSPEEDのエリコちゃんに国会議員が務まると思ってるみたいなので、那覇市長はアムロちゃんに頼んでみたらどうですか?。お金の稼ぎ方を彼女から学べば良いでしょう。


          国場エイサーの道ジュネー

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            今日はお盆のナカビ。 国場エイサーの道ジュネーに付いて歩きました。

             

             

            7時過ぎに公民館を出発して約3時間。数軒ある宗家の前などでエイサーを披露します。

             

             

            酒壺を担ぐナカワチ。本来は各家庭から酒を集める役目ですが、国場のナカワチは酔っ払ってます(仕草ね)。

             

             

             

            国場エイサーの構成は青年の太鼓と

             

             

            女の子は締め太鼓とパーランク。

             

             

            写真はありませんが、オバァの手踊り。チョンダラーもいます。

             

             

             

            長い間に面積が拡大して、今は沖大のあたりまで国場ですが、道ジュネーを行う旧集落は昔ながらのたたずまいです。

             

            旧暦のお盆ですから、当然空には満月。

             

             

            私としては、こんなスージに突然エイサーが現れて、

             

             

            去った後に下りる夜のトバリ、みたいな雰囲気が好きですが、何事にも段取りがあるので、そうはいきません。那覇の市街地だし(笑)


            玉城デニーVS佐喜眞淳

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              沖縄県知事選挙候補者は自由党衆議院議員の玉城デニー氏と宜野湾市長の佐喜眞淳氏の両氏に絞られたようです。

               

               

              佐喜眞氏は既に立候補を表明済み。玉城氏は、立候補の意志はあるものの、自由党の小沢代表から「選挙に勝てる体制が整うかどうか、慎重に見極めろ」と助言されたこともあって、表明には至っていません。

               

               

              沖縄選出の国会議員としては、参議院に糸数慶子氏や伊波洋一氏がいますが、お二人とも仲井眞元知事に挑んだ県知事選あたりが勢いのピークだったように思えます。仮に今回の県知事選に出馬しても、勝機は少ないでしょう。その点、玉城氏なら、支援体制が整いさえすれば充分な勝機があり、小沢さんの助言は的を得たものと言えます。

               

              翁長さんは自分の健康状態を鑑み、万一に備えて後継者を(内々にでも)指名しておくべきだったと、先日このブログに投稿しました。その後、翁長さんが生前に、後継者の一人として玉城氏を推す旨の発言をし、その音源が残っていることが報じられ、今は「それがホンマなら音源を聞かせろ」って話になってゴタゴタ中。

               

               

              玉城氏は名護市、沖縄市、うるま市など、米軍基地に関係が深い選挙区から、圧倒的な支持を受けて選出されていて、一方の佐喜眞氏は宜野湾市長。基地問題の当事者同士でもあり、選挙は激戦になるでしょう。もちろん私は、玉城氏が立候補すれば、彼に投票します。

               

               

              佐喜眞氏は面構えが良く、安定した政治が期待できる雰囲気を持ってますね。宜野湾市長に就任以降、(敵ながら)市長選で彼に勝てる気がせず、将来は国会議員か県知事になるだろうと思ってました。

               

              ところが佐喜眞氏は、例えば、園児の胸に日の丸を縫い付け、ステージで教育勅語を暗唱させるようなイベントに出席するなど、日本会議との関係を強めており、我那覇真子や手登根安則などのネトウヨともお友達。

               

              佐喜眞氏の政治的な信条が彼らと一致するのか(だとすれば驚くが)、単に利用しているだけなのかは知りませんが、いずれにせよ、彼が知事に就任すれば、安倍政権にベッタリの県政になるでしょう。

               

               

              今は、玉城氏の支援体制が整うことを祈るばかりです。だから話は元に戻って、翁長さんは後継者に関して、無責任なことをしたと思うのよねぇ。


              「珊瑚に優しい日焼け止め」はどうなる?

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                ハワイの海に流出する日焼け止めの量は、毎年4〜6千トンにも及ぶそうで、その成分の一部が珊瑚の白化を招く一因とされています。

                 

                そうした状況の中、先月、ハワイ州で日焼け止め規制法が成立し、2021年以降、珊瑚に有害な成分を含む日焼け止めの販売が禁止されることになりました。市販されているほとんどの製品がこれに該当します。

                 

                 

                この規制法は「珊瑚を守る」というハワイ州の強い意思表示。こんなに爽快な気分になったニュースは久しぶりです。

                 

                 

                規制法の施行後は「珊瑚に優しい日焼け止め」が人の肌を充分に保護できるのか、珊瑚の白化に歯止めがかかるのかといった、規制法の検証にステージが移ります。

                 

                規制法による成果が得られれば、世界各国が追従するでしょうし、量産による価格の低下が見込めます。課題が見つかれば改善の機会となるし、万一、まったく成果が得られなかったとしても、それはそれで新たな知見になります。

                 

                ハワイ州による今回の意思表示は、日焼け止めに限らず、珊瑚を守る様々な活動に良い影響をもたらすことでしょう。

                 

                 

                さて、同じ悩みを抱えているはずの沖縄県は、ハワイ州のニュースを聞いてどう動くのか、もしくは動かないのか。

                 

                「珊瑚に優しい日焼け止め」の開発や普及に取り組むウチナーンチュがいます。呉屋由希乃(ごやゆきの)さん。

                 

                 

                昨年、作家の芹澤健介さんとお会いした際、栄町市場で開いた飲み会に彼女が参加し、初めてお会いしました。

                 

                 

                 

                今年、再び芹澤さんとお会いした際、NHK国際放送の番組制作のために、翌日、慶良間に渡ると言われてました。そして昨日、その番組がオンエアされたと連絡があり、さっそく拝見したところです。

                 

                https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/greatgear/2018232/


                「great gear」という番組。19分20秒あたりから始まるスペシャルリポートで「珊瑚に優しい日焼け止め」を特集しています。番組が追うのは、もちろん呉屋さんです。

                 

                 

                番組では、座間味村長やダイビングショップの経営者らが好意的なコメントをしてくれて、呉屋さんの事業は一見順調であるかのように見えますが、実際のところは、一軒一軒を訪ねて、地道にコツコツと製品の説明をして歩く段階のようです。

                 

                州をあげての取り組みと、彼女が地道にコツコツでは、事業環境に天と地ほどの違いがありますね。その中で、製品の普及に取り組む呉屋さんと、番組を通じて彼女を応援する芹澤さん。どうにか上手くいって欲しいと思います。

                 

                 

                話は逸れますが、芹澤さんの新著「コンビニ外国人」が好調です。

                 

                 

                様々なメディアに書評が掲載され、私が読んだ範囲では全てが「大好評」。芹澤さんの周辺では、彼を「先生」と呼ぶ動きが活発です(笑)。私など、今のところは相手にしてもらえてますが、やがて芹澤先生に「え〜っと、誰だったかな?」と言われそうで心配です。しかし、こんな心配ならナンボでも心配したいわ(笑)。

                 

                 

                話を呉屋さんに戻します。新しい市場を開拓した先駆者は先行者利益(ファースト・ムーバーズ・アドバンテージ)が得られるはず。呉屋さんの事業が実を結び、「珊瑚に優しい日焼け止め」がバンバン売れ始めたとして、彼女はそのアドバンテージを得られるんでしょうか。後発の大手企業に「いいとこ取り」をされはしまいかと心配です。

                 

                そんなことを考え始めると、色々と心配になってきますが、そのうちの一つは芹澤さんの番組により解消しました。

                 

                呉屋さんは何しろ美人なんですよ。昨年お会いした時に、美人であるがゆえに冷たい(第一)印象を受けたことを思い出しました。例えば、しょうもないことを言おうものなら、フンと横を向かれそうな感じ(笑)

                 

                ところが、芹澤さんの番組で、彼女のウチナー訛りが炸裂してましたね(笑)。もし彼女が「私の日本語(アクセント)は美しい」と思っているのなら、「まったくその通りだから、自信を持って話しなさい」と言ってあげたい(笑)。彼女の容姿と親しみやすい沖縄訛りとのギャップは、沖縄で商売する上で、きっと有利に働いてると思います。

                 


                先駆者として活動する呉屋さんと、応援する芹澤さん。私としても、何某かのお役に立ちたいと、今日のブログに投稿しました。

                 

                読者の皆さん。呉屋さんの「珊瑚に優しい日焼け止め」をどうかよろしくお願い致します。芹澤先生の「コンビニ外国人」も。m(_ _)m

                 


                ハクソー・リッジ再訪(2)

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                  それでは、米軍が縄梯子をかけた崖地へご案内します。

                   

                  まず、浦添警察署横にある浦添大公園南口駐車場に車を停めます。駐車場脇の坂道を登ると復元された石畳があります。

                   

                   

                  そこを抜けると、浦添大公園(浦添グスク)の芝生広場に出ます。

                   

                   

                  この広場の北側は北谷、読谷方面の視界が開けていて、映画の公開後、ハクソー・リッジの案内板が設置されました。

                   

                   

                  この案内板のあたりから、崖下を覗き込み、

                   

                  「米軍はこの崖を縄梯子で登ったんだ。すご〜い!!」

                   

                  などと言わないことです。案内板は浦添大公園で最も高く、眺めの良い所に設置されたってことで、そこの崖を米軍が登ったわけではありません。わざわざ崖の高い所を選んで縄梯子をかけるはずがありませんからね。

                   

                   

                  芝生広場から崖に沿って東に少し歩くと、崖下に降りる細い急坂があります。以前はそこを直進すればハナリジーに出ましたが、今、その小道は封鎖され、雑草に覆われていました。

                   

                  崖を降りた所には、前田高地平和之碑があり、

                   

                   

                  その東側が、米軍が縄梯子を取り付けた崖地です。

                   

                   

                  樹木を視界から消し、削られてしまった岩(弓ノコの歯)を崖上に積み重ねれば、映画のシーンがイメージできるか。と言えば、ちょっと無理。

                   

                   

                  戦争中に、米軍が撮影した一枚の写真があります。腰に手をあてて崖の途中に立つ人物はデズモンド・トーマス・ドス氏(1916-2006)、ご本人だそうです。

                   

                   

                  この写真の崖ならば、今、私の目の前にある崖から容易にイメージできます。映画に現れる崖とのギャップが脚色ということになりますね。

                   

                   

                  衛生兵デズモンド・トーマス・ドスは、敵兵を一人も殺すことなく、命がけで多くの米兵を救いました。その活躍は、米国軍人最高位名誉勲章の受章に値するものでした。デズモンドさんは映画の公開前に亡くなりましたが、この映画には満足されているのではないかと思います。

                   

                   

                  映画「ハクソー・リッジ」は優れた作品で、まだ観てない方には、是非、お勧めしたい。お勧めはしたいが「この映画を観たからと言って、沖縄戦(前田高地の戦闘)を語ってくれるなよ」とも言いたい。


                  映画を観ても事実を知ったことにはなりません。事実と脚色の区別がつかないまま、何事かを語ることは控えるべきだということが、この投稿の趣旨でした。自戒を込めまして。


                  ハクソー・リッジ再訪(1)

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                    JUGEMテーマ:地域/ローカル

                     

                    2016年に公開された映画「ハクソー・リッジ」。タイトルを和訳すれば「弓ノコのように細長く隆起した地形」。浦添グスクの東側に位置する前田高地を米軍はハクソー・リッジと呼びました。

                     

                     

                     

                    私は2015年に前田高地を歩き、その東端にあるハナリジー(為朝岩)を訪ねました。

                     

                    浦添城跡のハナリジー(1)

                    浦添城跡のハナリジー(2)

                     

                    浦添グスクからハナリジーに繋がる小道は、前田高地の尾根の頂点にあります。

                     

                     

                    小道の左が尾根の北側斜面で、右が南側斜面。ここが立入禁止なのは両側の斜面に転落する危険があるからでしょう。前田高地の戦闘で、米軍がこの尾根に登ってきたことは知ってましたが、ハクソー・リッジと呼んだことは、映画の公開まで知りませんでした。

                     

                    「で、立入禁止を入ったのか?」と問われれば、その通りでございます(笑)。

                     

                     

                    映画の予告編でハクソー・リッジを「ノコギリ崖」と訳していますが、正確には「ノコギリ尾根」と訳すべきでしょう。崖の上、つまり尾根の岩がノコギリ状だったということ。

                     

                    映画の1シーンで、崖に取り付けた縄梯子を登る米兵達。

                     

                     

                    戦後、道路工事などに使うため、ノコギリ状の岩は削り取られ、今の尾根は多少のアップダウンはあるものの、ノコギリと呼ぶほどではありません。

                     

                     

                    映画「ハクソー・リッジ」では、縄梯子を登った場所で、日米の激戦が繰り広げられました。

                     

                     

                    これは明らかに脚色でしょう。尾根の上には斜面(崖)への転落が心配になるほどの小道があるだけで、大勢が向かい合ってドンパチやるようなスペースは無いんです。

                     

                    そして、そもそも日本軍が米軍と向かい合ってドンパチやったのかという疑問も湧きます。兵力や物資で圧倒的に優位な米軍に対して、日本軍に勝機があるとすれば奇襲しかありませんでした。

                     

                    日本軍は米軍の側面か、あるいは背後からしか攻撃できないので、米軍が所定の場所に来るまで、静かにジッとしていて、夜を待ったはずです。

                     

                    映画に、数人の日本兵が白旗を揚げて壕から出て来るシーンがありました。日本兵を取り囲む米兵達。そこで日本兵は手榴弾を取り出し、米兵に投げつけるんですよ。やりかねんなぁと笑ってしまいましたが、それを卑怯と言われても、仕方がないんですよ。

                     

                     

                    私は映画「ハクソー・リッジ」にケチをつけるつもりは毛頭なく、主人公の衛生兵デズモンド・トーマス・ドスが実在する人物で、この映画が実話に基づいていることも知っています。私は、現場を訪ねてみれば、事実と脚色の見分けがつくと言いたいのです。

                     

                    この映画をご覧になった方。日本軍の攻勢にあって、米軍が縄梯子を降りて退却するシーンがありましたね。あの時、日本兵は何故、縄梯子を切り落とさないのかと疑問に思いませんでした?

                     

                    これは私の解釈ですが、日本軍はハクソー・リッジで戦いたかったのですよ。戦車が上がって来れない場所に、米兵が順序良く縄梯子を登ってくるんです。そして、武器は人が持てるだけ。更に、崖の上には、両軍が正面から向かい合うような、広いスペースも無い。

                     

                    縄梯子は日本軍にとって、好都合だったのではないかと思います。読谷の海岸に米軍が上陸した際、日本軍が水際で攻撃しなかったことと似てるかもしれません。


                    (続く)


                    優しい気持ちについて、相棒Aと会話した

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                      JUGEMテーマ:地域/ローカル

                       

                      昨日の午後。仕事帰りの駐車場で、相棒のAとこんな話になりました。

                       

                      C「おぉ、まだ2時半やん。仕事が早く終わるようになってエエなぁ」

                       

                      A「用事が済んだら、帰ればいいわけさぁね」

                       

                      C「これにこぎ着けるまで、長い道のりやったなぁ。おっ、そう言えば。最近、市場から帰ってくるのが早いじゃん」

                       

                      A「30分は早くなったかな」

                       

                      C「お兄ちゃん。腕あげたなぁ(笑)」

                       

                      A「ワンはよ。やらんようでヤルからね」

                       

                      C「おぉ、そんなチャッチャとやられたらアセるなぁ、おい(笑)」

                       

                      A「フフフ」

                       

                       

                      C「フッフッフ」

                       

                      A「なっ、なんね」

                       

                      C「おまえ、昼休み(90分)を早く切り上げてるだろ」

                       

                      A「えっ!!」

                       

                      C「昼に休むより、早く終わらせて帰ったほうがいいと」

                       

                      A「バレてたの?(笑)」

                       

                      C「で、早く帰ろうしたら、お母さんに呼び止められて、『ジャガイモを何ケースとったの?』とか、『大根は何本入りのケースね?』とか聞かれてから」

                       

                      A「フォッ、フォッ、フォ。あれ、聞いてどうしゅんのかと思うわけよね。ワンを簡単には帰したくないんだはずよ(笑)」

                       

                      C「『そんなこと聞いてどうするんですか?』って言ってみろよ(笑)」

                       

                      A「いっ、言えるわけないさ」

                       

                      C「次の日には市場から請求書が来て、全部書いてあるのにな」

                       

                      A「あっ、しょれは言いたい」

                       

                      C「聞いた事と請求書を照合するんなら話は分かるで。『あっ!!。大根が10ケース足らん。Aが横流ししたのかな』とか」

                       

                      A「なっ、なっ、してないさっ!!。しょんなこと、じょうらんでも言わんでよ」

                       

                      C「アハハ」

                       

                      A「オヤジもよ。横にいて、何も言わんさ」

                       

                      C「俺の考えを言うとな。あれはお父さんの優しい気持ちやねん。お母さんは何も仕事が無いから、やってるふりをするわけよ。それを見てお父さんは『かわいいなぁ』と」

                       

                      A「しょ、しょうなの?」

                       

                      C「奥さんだからな。だからおまえも優しい気持ちで付き合わんと。野菜の数は適当でええから(笑)」

                       

                      A「ふ〜ん。ワンの奥さんじゃないけろ、しょうしゅるか」

                       

                      C「じゃあな」

                       

                      A「またアチャーね」


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                      念願の沖縄生活を始めて14年になりました。
                      沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@yahoo.ne.jp)
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