春なのにコスモスみたい(^^)

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    西原の内間御殿内近くの畑でコスモスが満開と聞き、チラッとお花見に向かいました。

     

     

    「いやぁ、コスモスだなぁ」

     

    と眺めていたら、古い記憶の中から資生堂のCM曲が聞こえてきたんですね。

     

    「春なのにコスモスみたい」

     

     

    1973年。私は高校生でした。

     

    CM曲は「春なのにコスモスみたい」を繰り返し、繰り返し、最後に、

     

    「春なのにコスモスみたいな気持ちってわかる?」

     

    と。

     

    「はぁ?(笑)」

     

     

     

     

    ウチナーンチュは知らないかもですが(笑)、コスモスは秋の花です。

     

    その淡い紅色を春の陽射しの中で見たら素敵だろうなぁって口紅。ってことよね(笑)


    今朝の農連プラザ

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      (1)筋力低下

       

      相棒のAはトイレが近くなってます。筋力の低下によるものか、店のトイレへ行くと、そこに立っていることがよくあるのよね。顔だけこっちに向けてニカッと笑うのはやめなさい。「一緒にする?」と聞くのもやめなさい。

       

      また、那覇市内の要所要所でトイレの場所を押さえており、有事への備えを怠りません。

       

      A「配達行ってきょー(こよう)ね。はい、先なりますよ」

       

      C「おい、オシッコは済んだんかい」

       

      A「はっ、しょうらった。よくわかるね。そしたらCさん、先なってくらさい」


      C「(^^)」

       

       

      (2)40年

       

      農連プラザのコンニャク店のオバハンは、朝4時に店を開け、10時に閉めてましたが、去年から営業時間が15時に延びたので、10時に遅番のオバハンと交代してます。

       

      A「あら、今年から毎週交代じゃなかったの?」

       

      オ「もうやめたさ」

       

      A「まだ1ヶ月にもならんのに?」

       

      オ「私はね。市場に来て40年。毎朝4時に店を開けてきたの。それをいきなり10時からって言われたら、は〜、もうデージ。何をやっても時計が気になって、落ち着くことがないさ」

       

      A「なるほどなぁ。10時に終わったら用事もできるしな」

       

      オ「それもあるけど、とにかくもうイヤ。無理っ!!」

       

      A「(笑)」

       

       

      (3)隣のコーちゃん

       

       

      C「さ〜せん。今朝もダンボール潰してます」

       

      コ「えっ、どういうことですか」

       

      C「昨日の朝、アンタの親父に『優しいな。ダンボールを潰すのは回収屋の仕事だよ』って言われてな(^^)」

       

      コ「なるほどぉ」

       

      C「回収屋が来たら、こっちの八百屋は潰してくれるのに、こっちの八百屋はカラ箱を積んだだけってなるやん」

       

      コ「Cさん。どっちが正しいとか、回収屋がどう思うとか、そ〜いう問題じゃなくてですね。そ〜いう男なんです」

       

      C「店を出る時は右足から出なさいとか?」

       

      コ「ギャハハ。それ、近いです」

       

      C「なるほどぉ」


      そんなに戦争がしたいのか?

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        つまらない話で恐縮ですが、産経新聞あたりがしきりに主張している「逆さ東アジア地図」。

         

         

        中国の海洋進出を阻むかのように横たわる、朝鮮半島から九州、琉球弧を経て、台湾に至る第1列島線。

         

        岩礁を次々に要塞化することで、南シナ海への海洋進出を果たした中国は、次に尖閣、沖縄に侵攻してくると。そればかりか、伊豆諸島からグァムに至る第2列島線まで進出を目論んでいると。

         

        これは大変だと(笑)

         

         

        そして、第2列島線まで中国の支配下となったアカツキには、朝鮮半島と西日本は中国領となり、日本人は東日本の自治区に追いやられ、チベットやウイグルみたいになると。

         

         

        ネトウヨやそれに近い思考回路の人達は、こんな話が大好きです。だから、早く辺野古を埋め立てろと(笑)

         

        「少しは考えろよ」と言いたい。

         

         

        日本が東西に分断された地図は、中国の某機関から流出し、日本の誰かが独自のルートで入手した(笑)と聞きますが、それは嘘です。

         

        それを本当だと言うのなら教えて下さいな。某機関って中国のどんな組織ですか?。日本の誰がどうやって入手したんですか?。流出したのはこの地図1枚だけですか?。原本は誰が持ってるんです?。こんな失礼な話に、日本の外務省は抗議したんですか?

         

        中国が海洋進出を意図しているのは事実で、第2列島線まで支配したいと考えているのも確かでしょう。

         

        そのことだけを元に「第2列島線まで中国に支配されると、日本は分断される」と仮説を立てた"ある日本人"が、この地図を書いたんですよ。それは、このテの話を商売にしている人。本は売れたし、講演料も稼げて良かったねって話に過ぎません。

         

         

        この分断地図を見ると、朝鮮半島は朝鮮省となり中国に組み込まれています。それを阻止するためには、日本は北朝鮮の非核化に影響力を発揮し、韓国との軍事協力体制を強化しなくてはいけません。

         

        ところが、それとは真逆に、北朝鮮にミサイルを打ち込めだの、韓国とは国交断絶しろなどと言ってるのは、この地図が大好きな人達でしょ?。結局、日本を分断したいと思ってるんですかね(^^)

         

         

        GDP世界2位の中国と、世界1位、3位の日米が全面戦争を起こすことはあり得ません。それは誰の得にもならないからです。より具体的に言えば、中国軍が日本本土に上陸することは無いし、日米連合軍が中国本土に上陸することも無いと言うこと。

         

        一方、東シナ海のどこかで紛争が起きる可能性は大いにあります。

         

         

        それが朝鮮半島なのか、九州西海岸なのか、沖縄なのか、台湾なのか。いずれにせよ、それは尖閣を含む東シナ海の海上か、沿岸部になるでしょう。そうはならないように、日米も中国も細心の注意をはらっているのに、それを煽ってどうするんですか。そんなに戦争がしたいの?

         

         

        この話と沖縄の海兵隊基地はまったく関係ありません。海兵隊は空や海を使って移動はしますが、主戦場は陸地です。海上や沿岸部に用事は無いんです(米軍が中国本土に上陸するのなら、話は別)。

         

        こう言うと、「フィリピンは米軍を追い出して、南シナ海の岩礁を中国に奪われたじゃないか」って話になりますね。

         

        フィリピンに駐留してたのは米国の空軍と海軍です。日本から嘉手納の空軍と横須賀の海軍が撤退したら、確かに東シナ海は中国の海になるでしょう。

         

        フィリピンには、昔も今も、海兵隊はいません。つまり、空軍と海軍が制空(海)権を確保できていれば、領空(海)は守れるということ。沖縄に海兵隊が必要だとする説明にはならず、むしろ、いなくても良い事例として使えそうです。


        首里城御内原エリアの公開

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          首里城の御内原(おうちばら)エリアが公開になりました。首里城の大奥ですね。奥様の奥。2月1日から首里城の有料ゾーンに組み込まれますが、今日から月末までの4日間は無料公開です。

           

          首里城が初めての人はともかく、2回目以降で入場料820円は高くないですか?。プラス、駐車場料金が320円。農連プラザから首里城までバイクでわずか10分ですから、これは無料期間に行くしかありません。駐輪場は無料だし(^^)

           

           

          御内原ゾーンへの道順です。

           

          歓会門から入り、右手の瑞泉門には登らず直進し、右掖門から城内に入ります。

           

           

          右掖門(うえきもん)の掖は、脇を意味します。正殿から見て右脇の門で、左掖門もあります。

           

           

          その先が淑順門(しゅくじゅんもん)。ここを御内原の女官が出入りしました。

           

           

          NHKドラマ「テンペスト」で女官長を演じたのは、かたせ梨乃さんでした。

           

          20110802180141_0.jpg

           

          御内原は国王やその親族以外は男子禁制。御内原で働く女性は美人が選ばれたそうですから、かたせ梨乃さんのキャスティングは時代考証ができてるってことですね(^^)

           

           

          初めて淑順門をくぐりまして、最初の建物が女官居室。

           

           

           

          な〜んか、安普請ですみません。首里城の建物は概ねこんな品質でしょ?。だから、820円は高くはないか?と(^^;)

           

          こちらが寄満(ゆいんち)。王とその家族の食事を調理する台所です。

           

           

          帽子を被ったおっさんが立ってる所に、寄満の裏手へ抜ける通路があり、その先の建物が二階御殿(にーけーうどぅん)。そこが国王の居室です。

           

           

          東のアザナは物見台。西側の眺望を動画を撮ってますのでどうぞ。首里城正殿の右手に慶良間が見えます。

           

            

          東のアザナから正殿方向を撮りました。

           

           

          このアングルは、先日、県立博物館で催された懐(なち)かさん戦前の首里城で見た写真と同じ。手前に白銀門(はくぎんもん)。

           

           

          東のアザナからは、久高島が見えました。

           

           

          知念半島の先っぽにチラッと海が見えていて、その奥に堤防のように見えてるのが久高島。東のアザナは首里城で最も高い場所です。そこから偶然、久高島が見えたのでは無く、見える高さまで城壁を築いたのだと思います。


          県民投票の見通し

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            辺野古基地建設の賛否を問う県民投票は、2月24日(日)に全県民が揃って投票できる見通しとなりました。

             

             

            まず、10万人から署名を集め、県民投票を実現した「県民投票の会」の皆さんに、心から感謝します。本当にありがとうございました。

             

            また、県政与党と自民党県連の間に立ち、決裂を回避した公明党県本部は、一定の役割を果たしました。

             

             

            20万人の署名を集めたロバート梶原さんに、ホワイトハウスから「慎重に検討している」と返答があったようです。

             

            署名の趣旨は、辺野古基地建設に反対するものではなく、「県民投票が終わるまで、埋め立てを中断して欲しい」というもの。

             

            だから、投票日までには返答があるでしょう。ホワイトハウスが「それはもっともだ」と言ってくれたらねぇ(^^)。そうなれば、日本政府は県民投票の結果を無視できなくなります。また、県民の投票意欲が増し、投票率が上がるでしょう。

             

             

            さて、今回のドタバタで、評価を下げたのは、一度は不参加を表明した5人の市長でしょう。

             

            県民投票の選択肢が賛成、反対の2択から、「どちらでもない」を加えた3択になったことで参加に転じましたが、彼らにとって「どちらでもない」はそんなに大切なことだったのか。そこが疑問でした。

             

             

            宜野湾市役所の前で、元山仁士郎氏が行ったハンガーストライキには、連日、本土から報道陣が詰めかけ、投票参加を求める署名は5千筆を超えました。また、市役所には700件を超える抗議のFAXが届き、5分おきに電話が鳴ったそうです。

             

             

            宜野湾市の松川市長は、おそらく予想を超える事態に怯え、ご自身の行く末を心配したことでしょう。選択肢に「どちらでもない」が加わったことが、参加に転じる理由付けになりました。控えめに言えば「肩の荷が下りた」。率直に言えば「藁にもすがる思い」ではなかったかと。

             

             

            投票日までの間、自民党県連や公明党県本部は、支持者に対して「どちらでもない」に丸をつけるよう促すのでしょう。「意思決定しない」という意思を示せと(笑)

             

            普通は、どちらでもない人は投票に行きません。だから、自民党や公明党を支持する皆さんは、お家でじっとしていれば「どちらでもない」意思表示ができますね。それでも、わざわざ投票所に行きますか?

             

            もちろん、「賛成」や「反対」に丸をつけるつもりならば、是非、投票しましょう。期日前投票もあります。

             

             

            私の見立てに過ぎませんが、反対票は、「賛成」に「どちらでもない」を加えた票数をダブルスコアで圧倒するでしょう。


            「アマヌフシ トゥミガ」してみた

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              早朝5時にナンチチビラ(おこげ坂)から眺めた東の空。私のアパートのすぐ裏手です。

               

               

              写真中央やや左に明けの明星(金星)と、そのすぐ右に木星。星座アプリ「Star Walk」によれば地平線近くに土星もいるようですが、まだ見えません。

               

               

              NHK朝の連ドラ「まんてん」が放映されたのは、2002年度の下期。私が23年勤めた某鉄鋼会社を退職する決心をして、退職するまでの期間でした。

               

              東京丸ノ内のビル街で星を眺めた記憶はありません。元ちとせさんが「この街の空にも星は瞬く。今はただ姿を隠してるだけ」と歌うので、「そうなんや」と(笑)

               

              こちらは朝7時の農連プラザ。金星は椰子の木の上にいました。

               

               

               

              場面は変わって、先日寄った大宜味村の石山展望台です。

               

              太平洋(東村方面)と、

               

               

              東シナ海(オクマビーチ方面)。

               

               

              内陸部なので、海の眺めはイマイチ。ここは夜来て、星を眺める場所ではないかと。周辺に集落が無いので、漆黒の闇になりそうです。

               

              展望台に大の字になって星を眺めたらいいだろなぁと思いますが、読者のへそまがりさんによれば、このあたりは「キーブルダーチャー」するほどのハブの巣窟だそうで。

               

              アマヌフシをトゥミガするのも命がけってことね(^^)


              奥集落の猪垣(予習です)

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                先日、大宜味村の猪垣を訪ねたワタクシ。先人達の営みに感激した、その余韻も冷めやらぬ中、涼しいうちに本命の奥集落の猪垣に向かいたいと思います。

                 

                 

                ヤンバルの西海岸は集落が続いているため、猪垣は大宜味村から国頭村にかけて、延々40km繋がっていました。一方、東海岸は集落が疎らなため、猪垣は各集落を囲むように築かれています。

                 

                次の図が奥集落の猪垣。×印は猪垣を示し、丸いマークはビービー垣を示しています。

                 

                 

                ビービー垣は、大宜味村ではハキンジョウと呼ばれてました。猪垣を抜けるための門です。

                 

                 

                航空写真の上に、地形を意識しつつ猪垣の位置をプロットしてみました(黄色のマーク)。猪垣の長さは9km。写真の下が北です。


                 

                もちろん、9kmの猪垣がすべて残っているわけではないので、狙い目は写真の左半分でしょう。

                 

                 

                猪垣を訪ねた人達のブログなどを見たものの、探索ルートを紹介したものはありませんでした。

                 

                例えば、こちらの皆さんは、フイジと示された標識から山に入り、

                 

                 

                こんな坂を登り、

                 

                 

                猪垣に到達したと。

                 

                 

                 

                すると、「フイジ」って何?ってなりますね。楽しいわぁ(笑)

                 

                 

                奥集落および周辺の地名を記した地図がありました。こちらは上が北。

                 

                 

                見にくいでしょうが、地名が付いている場所に番号が振られています。素晴らしいです。岬、浜、尾根などに、これだけの名前が付いてるんです。

                 

                かつては、山の尾根まで段々畑になっていて、今よりも広い範囲が奥集落の生活圏でした。場所を伝える際などに、名前が無いと不便だったんでしょう。

                 

                 

                この地図は、地名のアイウエオ順に番号が振られているスグレモノ。「フイジ」の番号は355番で、山の名前でした。

                 

                で、「フイジ」とはどういう場所なのかという解説がこんなに。もう、最高です(笑)

                 

                 

                先程の航空写真に戻りまして、プロットした黄色いマークのうち一番上のマークが、偶然、「フイジ」の場所でした。そして、ハートマークまで車道が繋がっているようです。

                 

                アハハ。もう着いたも同然じゃないですか。併せて、安須森を訪ねる時間もとれるかもしれません。

                 

                よし、行くぞ。私は行く(笑)


                ネトウヨのバイト

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                  沖縄の基地問題に関するニュースのコメント欄に、ネトウヨ(もしくは同じ属性の人達)がしきりに書き込みをします。

                   

                   

                  辺野古の基地建設に反対する私の主張があり、それに反するコメントでも、スジが通っていれば「なるほどなぁ」と思うことはあります。スジを通すには、自ら思考することが必要で、それでコメントに説得力が生まれます。

                   

                  ところが、ほとんどのコメントは内容が薄く、何の為のコメントなのか、その動機が分かりませんでした。

                   

                   

                  例えば、今日の沖縄タイムスの大弦小弦

                   

                  元山仁士郎氏のハンガーストライキに関する記事でしたが、私が記事を読んだ時点で60件のコメントがあり、そのほとんどがハンストを否定するものでした。

                   

                  例えば、選挙で選ばれた市長や市議が決めたことには従えとか、105時間のハンストなんて大したことはないとかですね。

                   

                  私は選挙で投票したからと言って、市長や市議に白紙委任をした覚えはありません。また、署名を集めて行政を動かし、県民投票を実現した元山氏のような真似は(ハンスト含めて)私にはできません。

                   

                   

                  それにしても、何故、こんなに沢山のコメントが集まるのか、常々、そこが疑問だったところ、一つの理由が分かりました。

                   

                   

                  報酬がいくらなのか知りませんが、1件数十円ってところでしょう。1日100件頑張れば、数千円のバイトになります。コピペはダメよ(笑)

                   

                  もちろん、コメントの全てがバイトとは言いませんが、内容の薄いコメントを連発できる動機の一つとは言えるでしょう。

                   


                  こうしたコメントを眺めながら、嫌〜な気持ちがしてましたが、これがバイトなら、少なくとも動機は理解できます。嫌〜な気持ちも薄まるというものです。


                  なるほどなぁ。


                  飽きもせず、猪垣の話(^^)

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                    先日、大宜味村で見た猪垣には、色々なことを考えさせられました。

                     

                     

                    最初の疑問は「何故こんな山奥に築いたのか」。まあ、そんな疑問を持つこと自体、私は「猪垣の時代」を理解できていませんでしたね。

                     

                     

                    次の写真は昭和初期の大宜味村喜如嘉です。すべての山々に見事な段々畑。写真は集落南側斜面から北向きに撮ったようなので、猪垣は写真右端を手前から奥に続いてると思われます。

                     

                     

                    平地の少ない沖縄なので、これだけ畑を広げても、農民一人あたりの耕地面積は全国平均の半分以下だったようです。

                     

                    山奥に猪垣を築いたのではなく、山奥までが畑だったということ。狭い畑を二毛作で回して、なんとか食っていけました。

                     

                     

                    さて、このリュウキュウイノシシ。これで成獣ですから、ナイチの猪に比べると随分と小柄です。ところが、沖縄には天敵がいないので、どんどん繁殖します。

                     

                     

                    ヤンバルの山でよく見かけるイタジイ(スダジイ)はドングリの木で、そのドングリが猪の主食。大人しくそれを食べてれば良いものを、彼らは猪垣の向こうの世界を知ってしまったのですね。

                     

                    畑には、猪の大好物である甘藷、甘蕉、パイン、サトウキビなどがまとまって、しかもキチンと並んでるので、猪にとっては「ど〜ぞ食べて下さい」みたいなもの。そしてお腹が一杯になったら、家畜のメス豚に種付けすると(^^)

                     

                    猪はやりたい放題。猪垣の壊れた箇所を探したり、地面を掘ってトンネルを通したりして、なんとか猪垣の向こうへ行こうとしました。

                     

                     

                    さて、猪の侵入を許せば、せっかく育てた作物が根こそぎやられてしまいます。農民達は山の斜面に石を積み上げ、数十キロにも及ぶ猪垣を築きました。高温多湿の沖縄ですから、木の柵では2、3年で朽ちてしまいます。

                     

                    ところが、台風の通り道にあるのが沖縄。頑丈に見える猪垣でも簡単に流されてしまいます。そこで農民達は耕作面積に応じて、猪垣の補修責任を定めました。「はい、ここからここまでの50mは貴方んチの責任」と。猪垣が台風で流されてたとしても、それは台風のせいではなく、その場所を担当する農家の責任となりました。

                     

                     

                    集落ごとに監視隊を編成し、定期的に猪垣を巡回しました。そして、崩れた箇所があれば、その場所を担当する農家に補修を命じ、直ちに補修しなければ罰金を課しました。

                     

                     

                    その場にある石を積むだけならまだしも、足りない場合は海岸から石を運ぶことになります。男手の無い農家は、なけなしのお金を払って、補修をお願いするしかありませんでした。

                     

                     

                    こうした「ムラの掟」が相互補助や共同作業の本質であり、沖縄では「結まーる」。その言葉からは、優しく助け合い、共に生きる社会を連想しますが、本来は、そんなヌルい話ではなかったようです。


                    ンスナバーは豚のエサなのか

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                      C「お兄ちゃん。ンスナバーや」

                       

                      A「えっ、ンスナバーがよくわかるね。前は豚のエサだったさ」

                       

                       

                      C「失礼なこと言うな。注文や。3.3キロ」

                       

                      A「あんまり見ないけろ」

                       

                      C「サンエーの豆腐コーナーのオバハンは、ジューシーに混ぜるし、ンブシーでも美味しいって言うけど、俺は料理を聞いてんちゃうねん」

                       

                      A「しょれで、サンエーにあったの?(笑)」

                       

                      C「あるか。あそこの店長なんか、名前も知らんのやで。『日本語で言うと何ですか』って(^^)」

                       

                      A「フォッ、フォッ、フォ。じゃあ、ないさ」

                       

                      C「ほぉ。最近の豚は小松菜とか食べてんのか」

                       

                      A「昼から市場で見てみるさ。無かった時の代わりを聞いておいたほうがいいね」

                       

                      C「それは調理師に聞いた」

                       

                      A「なんね」

                       

                      C「言わん。それを言うたら、お前はろくに探しもせんと、それを仕入れるやないか。糸満のファーマーズに行け、ファーマーズ」

                       

                      A「しょ、しょ・・」

                       

                      C「言うとくで。俺らは八百屋なんや。あっ、忘れてた」

                       

                      A「なんね」

                       

                      C「隣の八百屋に『自分で探しなさい』って言わせないと」

                       

                      A「はいはい、自分で探します」

                       

                      戦後の食料難の時期。ニョキニョキ育つンスナバーに助けられながら、やがて豚の餌。今はどこにも売ってません。

                       

                      そんなことで委員会。と、言いたい。


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                      念願の沖縄生活を始めて14年になりました。
                      沖縄の生活、文化、風土、音楽、政治などの話題を投稿しています。 (y_mizoguchi@yahoo.ne.jp)
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