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JTAの機内誌をパラパラとめくっていたら、インパクトのある笑顔が現れました。彼女は女子車いすマラソンの日本記録保持者喜納翼さん(29)。
世界の一流選手が集まる大分国際車いすマラソン。昨年の大会は1位から3位までが世界新記録というハイレベルなレースになりました。自己ベストを大きく更新した喜納さんは、1位と8秒差の2位。彼女は間違い無く世界の頂点を狙える位置にいます。
喜納さんの練習場所はうるま市の海中道路や沖縄市の陸上競技場。月に800kmを走ることもあるそうです。
豊富な練習量に加えて、彼女のアドバンテージは海外の選手をも上回る体格(身長173cm)にあります。
レーサー(競技用車いす)のホイールを回転させる際、一般的な選手はハンドリムを180度回転させる(掴んでから離すまで)ところ、腕の長い彼女はプラス30度掴んでいられるとのこと。
車のエンジンに例えれば高出力、高燃費。彼女のレーサーは男性仕様だそうです。
高校卒業までバスケットボールの国体選手だった喜納さんでしたが、大学1年の時、トレーニング中の事故で下半身の自由を奪われてしまいます。
第2の人生を歩み始めた彼女を周囲の人達が支え、彼女はレーサーと共に結果を出し続けました。更に広がる応援の輪。
東京パラリンピックで結果を出せば、彼女を応援する人達は世界中に広がるでしょう。彼女の第二の人生は神がかっているようにさえ見えます。
まあ、神様に文句を言うのもアレですが、彼女を応援するのなら最初からそうしなさいよ。二十歳前の女の子に、いったい何てことをするんですか。まったく。