沖縄芸能公演「五つ星ちゅら美ら」(1) 知花小百合さんの活躍

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    佐辺良和が欠場という緊急事態の中、沖縄芸能公演「五つ星ちゅら美ら」はどうなってしまうのか?。昨夜、私はテンブス那覇に向かいました。



    「五つ星ちゅら美ら」は現代版の毛遊び。オープニングの海の声(auの)ウチナーグチバージョンから、唄・踊り、空手、太鼓、エイサーと演目が続き、フィナーレの黒島口説(八重山)、クイチャー(宮古)、唐船どーい(本島)まで、あっと言う間の楽しいステージでした。


    昨日の出演者は佐辺良和、知花小百合、川満香多の主演三人と、助演の若い女性三人の計六人の予定でした。ところが、昨日の朝、風邪による高熱で良和君の欠場が決まり、知花さんと川満さんは頭を抱えることになったのです。

    この公演で、川満さんの役割は主として地方とMCでしたから、そこを外れる訳にはいきません。かと言って、助演の三人に「今夜は佐辺良和になりなさい」と言ってもそれは無理。そして、応援を呼ぼうにも、既に公演当日なんです。


    結論を言えば、この絶体絶命のピンチを解決したのは知花さんでした。

    チラシにあるように、良和君と知花さんは昨夜の立方の主役です。例えば谷茶前を踊るとすれば、良和君が櫂を持ち、知花さんがバーキを持ったでしょう。

    そこを昨夜は、男装の知花さんが櫂を持ちました。急遽、相手役を演じることになった上に、自分の代わり、つまり掛け合いの相手がいないのです。それでも舞台のクオリティを落とさない実力が知花さんにはあるということ。ほんとうにお疲れ様でした。



    知花さんの活躍と共に、昨夜の公演で特筆すべきは、川満さんの島太鼓でした。大きなゆったりとしたバチ捌きと、迫力がありキレのある太鼓の音に、私は惚れ惚れとしました。これまで私が聴いた太鼓とは「ちょっとモノが違う」気がしました。

    いやぁ、本当に良かった。

    (続く)


    テンブス那覇木曜芸能公演「百花繚乱」

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      国際通りのテンブス那覇では、毎週木曜日の夜、「百花繚乱」と名付けた沖縄芸能公演が開催されています。

      今夜は「五つ星ちゅら美ら」

      海のちんぼーら、マミドーマ、黒島口節などを、佐辺良和、知花小百合、川満香多ら、若手琉球舞踊家が踊ります。

      昨日、佐辺昆布店のお母さんからチラシをいただきました。



      入場料も1500円と安く、行くつもりになっていた今朝のこと。

      C「今夜は行くからね」

      佐辺母「あっ、ほんと。ありがとう。ところがね、良和が風邪ひいちゃって、出れなくなったのよ」

      C「え〜〜〜っ!!。風邪ひいたって今日の話ね?」

      母「そうなのよ」

      C「はぁ〜?、本番当日に風邪ひくか?。ふざけんなって言っといて」

      母「ほんとにね。ごめんね」

      C「でもまあ、行く気になってたから観てくるわ」

      母「そうなの?。じゃあ、チケットあげるわね」



      C「あっそうか。良和君が出ないから、お母さん達は行かないのか」

      母「そうなのよ」

      C「いやぁ、ありがとう。良和君に『ゆっくり治しなさい』って言っといて」

      母「はいはい、分かりました(笑)」


      公演の感想文はまたいずれ (^O^)/


      組踊「執心鐘入」のキャスト

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        国立劇場おきなわの組踊公演。新年の幕開けは「執心鐘入」です。農連市場の佐辺昆布店にもポスターが貼られていました。



        立方(宿の女)が宮城能鳳さんで、地謡(歌三線)が西江喜春さん。沖縄が誇る二人の人間国宝が主役を務めます。

        あら、そしたら良和君はどうすんのか。キャストを見ると鬼女(鐘入) 佐辺良和となっていました。

        C「おおっ!!。変身前が能鳳さんで、鬼になったら良和君ってことか。よくやらせてくれたなぁ。こりゃあ凄い」

        佐辺母「違う違う(笑)。能鳳先生が鐘にぶら下がるわけにいかないから、そこだけ良和がやるのよ」

        C「ありゃ、そうなんや。つまり代役って言うかスタントマンか。酷いな(笑)」

        佐辺父「相手は人間国宝だからね」

        C「『あんたは人間国宝じゃないからぶら下がりなさい』って言われたか」

        佐辺母「あなたっ!!なんてことを(笑)」

        C「じゃあ、能鳳さんが『あなたはオジぃだからやめておきなさい』って言われたことにしとくか。良和君は喜んでやるんやろな」

        佐辺父「まっ、そういうこと」

        佐辺母「良和の(沖縄の)舞台は全部観てるけど、今回はやめようかな」

        C「確かにね。でも、世代交代の始まりって感じでいいんじゃないの、ねぇ」


        10年前、宮城能鳳さんが人間国宝の指定を受けたのは68歳の時でした。良和君はまだ36歳だから30年以上先の話です。

        良和君が人間国宝に指定されたらお祝いしないといけないなと思いましたが、その頃私は生きてないのでした。だめじゃん(笑)


        沖縄歌劇「奥山の牡丹」

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          今日、RBCアーカイブス特選って番組で、沖縄歌劇「奥山の牡丹」を放送してました。

          2002年に解散した乙姫劇団の最終公演で、会場はかつて東町にあった県立郷土劇場です。




          琉球王朝の時代、ある男女の間に男の子が生まれましたが、身分の違いから二人は結婚できませんでした。我が子の将来を考え身を隠す母。

          男の子は成長し、母を捜す旅に出ます。そして、再会する母子。



          母は人里離れた奥山で、息子に見立てた牡丹を育て、その成長を祈る毎日を過ごしていました。


          沖縄芝居は概ねハッピーエンドに終わるのですが、沖縄三大悲歌劇と呼ばれる「奥山の牡丹」は悲しい結末を迎えます。

          母子に感情移入してしまうのはもちろんですが、オジぃオバぁの世代では、身分の違いで結婚ができないことがあったかもしれないと思えば、まあ、二重三重に泣かせていただきました(笑)


          ストーリーが単純なだけに、なおさらグッとくる芝居です。

          やっと再会できた母子が、何故悲しい結末を迎えることになったのか。そのワケはネットで探せば知ることができますが、いつかは観ようと思ってる方は、探さないことをお勧めします。


          劇団伊良波 母の日公演(2016)

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            一昨日は母の日。県内各地で沖縄芝居の母の日公演が開催されました。

            那覇市民会館は伊良波冴子劇団による「奥山の牡丹」。



            沖縄芝居三大悲劇の一つで、お母さん達を泣かせる演目と言って良いでしょう。

            三良(サンラー)役に佐辺良和、チラー役に小嶺和佳子(昼)、知花小百合(夜)。三良の息子、山戸役に良和君の親友金城真次。


            それにしても、小嶺和佳子さんのお美しいこと。



            単にカーギが良いってことだけなら、他にもいらっしゃるかもしれませんが、高い舞踊の技術に裏付けられた所作を含めた美しさ。つまり、美人女優のカテゴリーで比較するなら、彼女が今の沖縄では一番だと思います。


            さて、この公演に、某青果店のお父さんとお母さんが連れだって出かけました。

            そして次の朝。

            父「C君、昨日は行かなかったのか?」

            C「いやぁ、この劇団は去年も一昨年も観たんで今年はやめました。で、どうでした?」

            父「まあまあかな」

            C「フフ(笑)」

            父「なんね」

            C「まあまあかなって、泣いたくせに」

            父「アハハ、ちょとグヮ泣いた(笑)」

            C「(笑)」

            鬼の目にも涙。86歳だろうが16歳だろうが、泣けるものは泣けるのでした。
             


            地方が演奏を止めてしまった話

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              先月から沖縄に来ているおもろさん。自転車で本島一周の後、八重山、宮古と周り、今は今帰仁、本部あたりにいるようです。

              道路の上に自転車、自転車の上におもろさん、おもろさんの背中には三線が乗ってるはず。

              おもろさんの旅のスタイルです。孫亀は平仲知念型。




              先日、おもろさんと飲んだ時に、こんな話になりました。

              お「もっと腕を上げて、いつかは組踊の地方(じかた)をやってみたいですねぇ」

              C「ほ〜、ええやん。市場に踊りの上手い兄ちゃんがいるから練習してみるか?」

              お「ほっ、本当ですかっ!?、やってみたいです」

              C「佐辺良和っていうんだけど」

              お「さっ、佐辺良和!!。なっ、何言ってるんですかっ!!。駄目ですよ、駄目」

              C「ほう、不満なんや」

              お「Cさ〜ん。やめて下さいよ。佐辺さんとこで、そんな話をしないで下さいよ。シャレにならないっすよ」

              C「そんな言うならやめとこか。残念やわ」

              お「本当に言いそうで怖いわ」

              C「(笑)」


              で、さっき、佐辺昆布店で言いました(笑)

              あいにく良和君はいなかったので、ご両親に。その時、お父さんがこんな話をしてくれました。

              父「良和が小学生の時に、こんなことを言うわけさ。」

              C「ふむふむ」

              父「地方の三線が5本いたらさ、5本が微妙にズレてるわけよね。それを全部聞いてたら踊りが崩れるさぁね。だから良和は、5本のうち1本だけを聞き分けてたらしい」

              C「へぇ〜、それが小学生の時の話?」

              父「びっくりさぁね」

              C「本当、びっくりだ」

              父「いつかは、地方の三線がよ、良和の踊りに入り込んじゃって、演奏を止めちゃったことがあってよ」

              C「うわ〜、そんなことがあるんや」

              父「ワシが知っているのは、これまで二度だけど、なんかそうなるんだよね」

              C「う〜む。かなりの腕の地方なんだろうけど、さらに上を行かないと駄目ってことかぁ。凄いなぁ。」


              いや、驚きました。凄い世界です。

              それにしても、踊りに入り込んで演奏が止まるって、どうなってるのか。

              踊りに演奏がつられたり、その逆はありそうですが、組踊の地方を務める技量の持ち主が、演奏を止めてしまうなんて。

              う〜む。

              おもろさんは、何が不満だったのか?


              組踊「矢蔵之比屋」(2) 棚原グスクと津記武多グスク

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                さて、組踊「矢蔵之比屋」は、矢蔵之比屋が棚原の按司と津堅田の按司を討つ場面から始まります。

                前述の通り、矢蔵は西原町幸地です。比屋は跡取りの意味ですから、ここでは按司と読み替えて良いでしょう。


                棚原は実在する地名で西原町棚原。棚原グスクは幸地グスクの北東2キロほどの距離にあります。



                そして、津堅田グスクは幸地グスクから南に500m。西原町小波津にある津記武多(チチンタ)グスクです。



                つまり、三人の按司による抗争は近所の喧嘩。

                尚巴志が三山を統一しようかという時代に「君たちは、いったい何をやっとるのか?」と言いたい(笑)


                棚原の按司と津堅田の按司は討たれましたが、棚原の按司の妻子(乙樽と虎千代)と津堅田の按司の子(山戸)は逃げ延びることができました。

                ところが、執念深い矢蔵之比屋により、ついに乙樽(ウトゥダル)と虎千代は捜し出されてしまいます。

                矢蔵之比屋は二人を殺すつもりでしたが、乙樽のあまりの美しさに気が変わり「子供を助けたいのなら私の妻になれ」と。

                「このエロ親父!!」

                子供の命には替えられず、矢蔵グスクで暮らすことになった乙樽ですが、寺に預けられた虎千代が心配でなりません。

                そしてある日、ついに乙樽はグスクを逃げ出し、虎千代のいる寺に向かいます。ところが、その途中で山賊に襲われ、命を落としてしまうのです。


                組踊「矢蔵之比屋」のポスターにあったコピーは、

                「立ち上がれ、父と母の無念を晴らすため」

                物語はまだ中盤に入ったばかり。ところが観客は、

                「はっはぁん、もうわかった。」

                となっています。そして、椅子からお尻を浮かせて座りなおし、安心して舞台に集中するのです。


                このあたりはドラマ「水戸黄門」と同じですねぇ。先の展開がミエミエなのに、どうしたことかハラハラ、ワクワクします。

                それにしても、「水戸黄門」に登場するのは、たかだか地方の悪代官でしょ。助さんや格さんは、あんなに力みかえって印籠を出さなくてもいいのにねぇ。先の副将軍ならば、もっと巨悪を成敗して欲しいものだと思います。

                まあ、つまり。組踊に取り上げられた按司の抗争ではありますが、天下国家に影響を及ぼすほどの事ではなく、水戸黄門のストーリーのように、分かりやすいものなのでした。

                (続く)


                組踊「矢蔵之比屋」(1) 幸地グスク

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                  西原町幸地の幸地グスクです。



                  グスクをどうこう言う前に、この木にどういうつもりなのかを聞いてみたいものです(笑)

                  南洋杉のようですが、標高100mの丘の上にあって、これまで沖縄の台風に耐えてこれたことが不思議です。

                  南東方向には知念半島。ご覧の通り、風を遮るものがありません。




                  幸地グスクは15世紀初頭、つまり、尚巴志が琉球を統一した時代のグスクです。

                  グスクの主は熱田子(あつたし)。

                  熱田子の人となりは18世紀に編纂された「遺老説伝(いろうせつでん)」に記されています。

                  遺老説伝は琉球各地の伝説142話を集めた書物で、「読んだんか?」と問われれば読んでません。300年も前に書かれた琉球の書物を、素人の私が読めるわけ無いじゃないですか。


                  そんな時は組踊を観ればよろしいのです。

                  もちろん、組踊の脚本が史実に忠実かと言われれば、そんなことは無いでしょう。だけど、それを言ってしまえば遺老説伝も同じこと。熱田子が生きた時代の300年後に書かれたのですから、その時代の都合に合わせて脚色してあるのが普通です。つまり、五十歩百歩なんです。


                  さて、熱田子が良くも悪くも主人公になっている組踊が「矢蔵之比屋(やぐらぬひゃー)」。



                  「立ち上がれ、父と母の無念を晴らすため」

                  またしても敵討ち(笑)

                  組踊も沖縄芝居も、ストーリーは単純明快がいいんでしょうね。


                  矢蔵之比屋は幸地の熱田子のことです。

                  何故、幸地ではなくて矢蔵なのか。それは、熱田子の子孫の皆さんが、確固たる家系図の下、沖縄の各地で繁栄されているからなんでしょうね。たぶん。

                  (続く)


                  ガジャンビラの歌碑(1)

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                    真地、島添大里と午後の配達を終え、空港道を経由して小禄に戻りました。この日は集金でした。

                    小禄に着いたら、まだ2時過ぎ。保育園のおやつが2時半なので、厨房の忙しさは今がピークです。こんな時間に「ちわ〜っす。集金で〜す。」などと入っていこうものなら、調理師に「こいつ、何もわかっとらんな。」と思われてしまいます。

                    保育園のそばがガジャンビラ公園なので、そこで時間を潰すことにしました。


                    この公園は那覇港南岸の丘陵地にあり、那覇港が一望できます。



                    手前が米軍の那覇軍港。港の対岸に見える二つの大きな建物がロワジールホテルで、その左手が三重城(ミーグシク)です。


                    ガジャンビラ公園は、丘陵地の稜線に沿った細長い公園です。



                    東西(写真では上下)に300mほどの長さだと思います。その西端(写真では上端)にある円形の広場は、かつて、日本軍の高射砲が据えられていた場所です。


                    そこに、美空ひばりさんの歌碑があります。




                    「花風の港」
                    作詞:西沢爽
                    作曲:猪俣公章

                    赤いさんごの波散る島を
                    何であなたはすててゆく
                    出船ほろほろ花風(はなふう)の港
                    紅の手さじを前歯で噛んで
                    しのび泣くのも 恋のため


                    琉舞をソコソコご存知の方なら、タイトルの花風でピンとくるはず。

                    「花風節」
                    三重城にのぼて 手巾持上げれば
                    速船のならひや 一目ど見ゆる

                    (訳詞)
                    三重城に登って手巾を振るのだけど、船足が速くて、ほんの一瞬のことでした




                    「花風」は佐辺良和独演会の演目にもありました。

                    那覇の港から船出する愛しい人を、三重城から見送る遊女の別れの切なさ。

                    辻結いの髪で、ウシンチーに着た紺の絣。日傘と花染手巾を使って、遊女の心情を表現します。


                    「花風の港」を作詞した西沢爽さんは、島倉千代子さんの名曲「からたち日記」の作詞者でもあります。

                    がしかし、「花風の港」の歌詞がねぇ。ちょっと違うんですよ。

                    「何であなたはすててゆく」とか、「紅の手さじを前歯で噛んで」とか。

                    表現が直接的と言うか、演歌的と言うか。

                    琉球古典をベースにしたのなら、美空ひばり風ではなく、島倉千代子風にしていただきたかった。


                    ああ、それから。話は変わりますが、琉球舞踊ナントカ流世主のような立派なお方が、ご自身の芸歴60周年記念公演などの演目に「花風」を入れるのはいかがなものかと思いますねぇ。

                    いくら芸に長けていても、見た感じってものがあるでしょう。だからまあそれは、良和君とか若い人に任せるほうが宜しいのではないかと。

                    と、余計なことを言いつつ、この投稿は続きます。


                    佐辺良和独演会(2)

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                      佐辺良和さん、渾身の舞台にケチをつけることになりそうなので、投稿を二つに分けました。独演会の主催者に、私は大いにムカついているんです。

                      まず、昨日の開場前の様子から。



                      奥のツイタテが受付で、その前に整理券NO上位の客が並んでるところです。

                      左半分が1番から60番で、右半分が61番から120番。

                      神奈川から来たブログ読者のやまねこさんは、開演3時間前の11時に来て53番。なんとか第一グループに入りました。そして、12時に来た私は115番で第二グループです。

                      国立劇場おきなわ大劇場の収容人数は540人ですから、60人のグループが9つできる計算です。やまねこさんも私も楽勝の位置にいると言って良いでしょう。


                      やがて開場時刻となり、まず第一グループが、続いて第二グループが受付を済ませました。

                      受付を過ぎると、佐辺ご夫妻がお客様のお出迎え。この場所、この時間がお二人の晴れ舞台です。この日のことを、この先何度も、お二人で話をされるでしょうね。

                      その奥の和服のご婦人は良和さんのお師匠さんです。




                      ここまでは良かった。ここから先は私の妄想が混ざっていますので、適当に聞き流していただきたい。

                      大劇場に入ったわたしを唖然とさせたのが、来賓席と関係者席でした。

                      舞台に向かって左右2本の通路があり、右手、中央、左手に客席が分かれます。その中央部分の前から後ろまでが、来賓席と関係者席なんです。まあ、正確に言えば、前方の数列と後方の数列は一般席でした。

                      つまり、客席の真ん中に、来賓席として約60席、関係者席として約60席が確保されていたのです。座席をS、A、Bに分けるとすれば、Sが来賓席でAが関係者席、そして整理券を手にした客は全員がB席ということ。

                      ふざけんな、と言いたい。


                      「全席自由」と「S席、A席、B席(自由席)」では、まったく意味が違います。

                      せっかく佐辺良和の独演会に行くなら良い席で観たいと、誰もが思うでしょう。全席自由なら、まずチケットを買って、当日は早く開場に行こうとします。

                      もし、S席、A席があって、それが売切れならば、「じゃあ今回は見送るか」と考える人もいるはず。

                      「全席自由と聞いたからこそ、チケットを買うために徹夜で並び、整理券を得るために何時間も早く開場に来た」と言う客がいても、まったく不思議はありません。

                      そんな客が、場内に入って初めて、自分にはB席しか与えられていないことに気付くのです。

                      これは詐欺じゃないですか。


                      主催者にとって、チケットを買った人を客と呼ぶならば、チケットも整理券も持たない来賓、関係者は身内。

                      自慢のお弟子さん(良和さん)を身内に披露することが独演会の目的ならば、自腹で会場を手配すればよろしい。

                      それでは出費がかさむが、是非とも国立劇場でやりたい。そこで、全席自由と嘘をついて客を入れることにしたと。


                      一流どころの入場料が3千500円の沖縄で、4千円の入場料は破格です。私は以前の投稿で、入場料を4千円にしたのは、お師匠さんが良和さんに「その金額に見合う芸を見せなさい」とプレッシャーをかけたのだろう。また、良和さんはそれに応えてみせるだろうと言いました

                      どうやらそんな理由ではなさそうなので、その投稿は撤回させていただきたい。

                      開演直後、舞台の良和さんは深々と頭を下げましたが、いったい誰に頭を下げたのか。


                      まあ、ブツブツ言っても帰るわけにはいかないので、私は席を探しました。

                      ところが、席が見あたりません。

                      私より先に入場した114人の客の一部が、前後左右の席に、パンフやらハンカチやらを置いてるのです。その席数は人間の数より多いように見えました。

                      まったく。主催者が主催者なら、客も客。どっちもどっちです。

                      なぜ主催者はそれを許すのか。何のための整理券なのか。と、言いたいところですが、主催者の行為は、客が入る前の120席にパンフやハンカチを置いたことと同じ。それでは、客に指導はできませんね。


                      もちろん、良和さんの公演には、今後も足を運ぶつもりです。ですが、次の独演会だけは行きません。わざわざ嫌な気分になることはありませんからね。

                      もう、うんざりです。


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