郷に入れば郷に従え

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    沖縄の古民家を購入して別荘にしたナイチャーがいました。海側に防風林のフクギがびっしりと植えられている集落でした。

     

     

    ところがそれでは海が見えません。海が見える別荘にしたいと考えたナイチャーは、無断でフクギを切ってしまったんです。

     

    自分の土地に植えられていたフクギですから、誰かに断るなんて意識はまったくナイチャーにはありませんでした。

     

    その年の夏、台風が集落を襲いました。これまでフクギに守られていた集落でしたが、ナイチャーが伐採した箇所から、海水を含んだ暴風雨が勢いを増して流れ込み、集落全域に甚大な被害をもたらす結果となりました。

     

     

    ナイチャーはフクギを切るべきではなかった。沖縄の自然の厳しさを知らず、フクギの役割さえも理解していなかった。

     

    それならば少なくとも伐採の前に集落の人達に相談をするべきだった。ところが、そのナイチャーにはそんな発想がありませんでした。

     

    ウチナーンチュが集落にナイチャーが入り込むことを嫌う理由がここにあります。それは排他主義などではなく、集落のルールを学ぼうとせず、守ろうともしないナイチャーを受け入れられないということ。当然ですよね。

     

     

    「私のモノをどうしようが私の勝手でしょ」などと当然のように口にする人が散見される昨今、そんな人は沖縄には住めないってことですね。

     

    郷に入れば郷に従え。それだけのことです。もちろんフクギの伐採に限った話ではありません。


    本島の在来淡水魚

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      沖縄本島の在来淡水魚はメダカ、フナ、ドジョウ、タイワンキンギョ、タウナギ、アオバラヨシノボリ、キバラヨシノボリの7種。

       

      リュウキュウアユは絶滅した後に島外(奄美大島など)から持ち込まれているので在来種とは呼べません。つまり外来種のブラックバスと同じくくりになるんですね。

       

      ヤマトのアユとリュウキュウアユは100万年前に分岐したそうですが、奄美大島と沖縄本島のアユもある時期に分岐しているので、同じ名前でも違いがあります。

       

       

      リュウキュウアユが本島で復活したことは実に喜ばしいのですが、外来種であるがゆえに在来種のような手厚い保護は期待できません。そしてそれが定着化の壁になっていると聞いてます。

       

      写真は琉球大学魚類研究室のサイトからお借りした、遡上するリュウキュウアユ(写真の右半分にいます)。

       

       

      可愛らしい。と言うかまだシラスじゃないですか。こいつがこの魚道を登るんですねぇ。凄い。

       

       

      以前、沖縄の在来淡水魚を探す番組がありました。

       

      沖縄の淡水在来種 

       

      先ほどの琉球大学の先生が魚の住処をピンポイントで知ってるので、わずか5日のロケで7種類全部を見つけることができました。それぞれ、ある程度の数がいるってことですね。

       

      生息地の多くはダム湖に流れ込む川のようでした。ダム湖の水は飲み水ですから、水を汚すわけにはいきません。人間が川の水質を保つ努力をしているので魚が住みやすい。

       

      本島の在来淡水魚が絶滅の危機を回避できているのはダムのおかげと言えますね。


      ヤンバルの秘境?

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        小禄にあった「そばロックカフェ」。

         

         

        居心地の良いそば屋&カフェでしたが、私が沖縄に来た頃に閉店してしまいました。

         

        ジャケットは三人編成だった頃のやちむん。リーダーの奈須重樹さんが近所に住んでいるので、店の名前からイメージした曲を作り、ジャケットの撮影もしたってことでしょう。

         

         

        観光客時代に奈須さんから「ヤンバルにオーシッタイという、つい最近まで電気も通ってなかった集落があるから行ってみてはどうか」、「もし行くのなら安部(あんぶ)のいしぐふーでそばを食べろ」と言われて、その通りに動いたことがありました。

         

         

        こちらが、いしぐふー。確かに美味しいそばでした。

         

         

        そこからヤンバルの山中に向かって林道を走り、オーシッタイに到着しました。漢字で書くと大湿帯。

         

         

        20年近く前のことなので、ほとんど記憶に残ってないのですが、覚えているのはカフェで冷たいものを飲んだことと、

         

         

        無人販売所ではちみつを買ったこと。

         


        集落に養蜂家がいたと思います。

         

         

        「あんな所行くんじゃなかった」とは思わなかったけど、沖縄に来てから再訪してないのでそれほど強い印象はなかったのか?

         

         

        オーシッタイは廃村寸前まで人が減っていたところ、内地からの移住者が入植して人数が増え、1980年代に電気が通ったそうです。水道はおそらく今も無く、川の水をひいていると思います。

         

        そこで疑問なのは、奈須さんは何故そこへ行ってみろと言ったのか。ひょっとしたら彼は若い頃の一時期をオーシッタイで暮らした経験があるのかもしれません。

         

         

        ウチナーンチュの多くはオーシッタイを知らないか、名前を聞いたことがあっても場所を知らないでしょう。この集落のことが話題になることはまずありません。

         

        ヤンバルの森がいくら深いと言っても島の中。林道も通じてるのですから秘境と呼ぶのは大袈裟と言うもの。

         

        ところが、オーシッタイはナイチからの移住者、つまり沖縄の誰とも血のつながりが無い人達だけで形成された集落です。その意味でこの集落は周囲から孤立していると言え、そのことに地理的な秘境よりも強い秘境感を感じます。


         

        近々再訪して、奈須さんが勧めた理由を考えてみましょう。住所は名護市なのでヤンバルクイナはいませんが、リュウキュウイノシシが林道を横切ることはあるかもしれません。


        美味しいってどういうことか

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          こちらは市場本通りの「やまや」。

           

           

          ここの餅(あん餅や草餅)が涙ぐむほどに美味しい。

           

           

          沖縄のあん餠はついた餠ではなくもち粉を練ったもの。柔らかい餠の食感と上品な甘さの餡が特徴です。

           

          口一杯に食べ物を詰め込むことを「ほおばる」と言いますね。この言葉には幸せなニュアンスがあります。お腹がペコペコで食べ物をほおばる。大好きな食べ物をほおばる。

           

          やまやのあん餅はほうばるように食べましょう(笑)

           

           

          新しい味ではありません。誰でも知ってる餠と餡の味です。

           

          あん餅を食べようとする時、あらかじめ私の脳内にあん餅の味が再生されます。食べたあん餅がそれに近い味だと「まあまあだな」と感じ、やまやのあん餅のようにジャストミートの味だと「美味い」と感じます。

           

          餅屋の店主はあまりオリジナリティを発揮しようと思わなくて良いので、昔ながらの伝統的製法を継承していただきたい。そして、時代に合わせて味を変える場合も、長い時間をかけて少しずつ変えていただきたい。

           

          やまやはそれができている。だから美味しいってことだと思います。


          源河川の魚道

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            このところヤンバルの清流にハマっているワタクシ。昨日は源河川へ行ってきました。

             

             

             

            これまでは国頭村の川を回ってましたが、源河川は名護市。台風の影響で天気が悪いので近場にしました。ところが予想以上の清流で、これは天気の良い日にもう一度来ないと。

             

             

            さて、この砂防ダムには魚道が設けられています。

             

            このトンネルから水が流れて、

             

             

            歩道橋のように折り返しながらダムの下へ降りていきます。

             

             

            魚道には沢山の突起が付いていて、突起の上側が水の流れが緩やかな湛水域となります。遡上する魚がそこで休めるわけですね。

             

             

             

            ここをリュウキュウアユが遡上すると言うんですから素晴らしいじゃないですか。

             

             

            沖縄本島のリュウキュウアユは乱獲と水質汚染により1980年代に絶滅しました。そんな中、源河集落の住民を中心に「源河川にアユを呼び戻す会」が発足し、アユの放流を始めたんです。

             

            アユは川を下って河口近くで産卵し、稚魚は海で成長し川を遡上します。源河川でこのサイクルは復活したものの、稚魚の放流を続けないと維持できないとのこと。

             

             

            一方、福地ダム、安波ダム、辺野喜ダムでは、アユの陸封化(ダム湖を海に見立てた生息環境作り)に成功しアユが定着しています。


            ダムの水は綺麗なんですよ。飲み水ですからね。ダム湖に流れ込む川の水質にはダムの職員が常に目を光らせています。

             

            源河川に監視員を配置するわけにはいきませんから、大切なのは一人一人のこころがけ。これがなかなか難しいんだよなぁ。


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            念願の沖縄生活を始めて10年になりました。
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